自転車で行こう

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JAZZを聞きに東京へ5

2016年05月29日 | 旅行
 

午後5時前、まだ明るいうちに芦ノ湖に着くことができた。
 さて、宿探しだ。目の前に観光案内所があったので、「よし!」と思い行ってみると、休業。
 「正月やもんな~」「どうしょうかな~」
 すると、坂の上手で旅館の法被を着て掃除をしている「番頭さん」って雰囲気の男性が目に入った。
 いかにも、高そうな老舗旅館という感じだが、背に腹は代えられず「泊まれますか?」と尋ねると「うちは、お一人様はお泊めしてませんが、知り合いの民宿、聞いてあげようか?」と、言ってくれた。
 実はこれ、とてもラッキーなことだったようで、数年後ある年配の自転車乗りと飲んだとき、同じような場面で、けんもほろろな対応され野宿したという話を聞いたことがあります。閑話休題。
 さすが「番頭さん」の地元の顔が利いたのか、民宿から了解を得、坂の上の宿に向かった。
 夕食は他の泊まり客と同室。小さな子ども連れの家族と、年配のご夫婦と一緒に食事をとった。特に会話もなく、一人で食べた。

 翌朝、昨日の「番頭さん」にお礼に行こうと坂を下る。はたして、旅館先にいらっしゃたので、お礼を言うと、「民宿の先、登ったかい?1号線の最高峰だから、行ってきな」と教えてくれた。で、再び坂を上る。
 1号線最高峰は普通の国道で、さらに霧の中。「ふ~ん」って感じ。短くても「ぜえぜえ!」言いながら登る坂の方が達成感があるのか?でも、「ここまで来た~」という思いはあった。
 このまま、国道を走るのもどうかと思い、旧街道を下ることにする。すぐに「箱根の関所跡」に着き写真を撮る。後で気づいたが、ここは「箱根駅伝」のコースだ。「山の神」が走る道。檄坂を下りると小田原の街に出た。