ぢろーらものおもちゃ箱:引っ越し後

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

新人研修:4泊5日の缶詰め

2011-01-12 20:35:59 | 資格・転職・就職

ぢろーらもが学校を卒業し、はじめて正社員として就職したのは10年以上前です。主に中小企業さんを対象にして電話などのOA機器を販売、設置する商社でした。一応ぢろーらもはそこで電話工事などを担当する技術職として就職しました。

本当だったら、もうちょっと専門性を活かせるようなところを選べばよかったのですが、いろいろと悩むことがあり、「職人的なことのほうが長く食べていけるかな・・・」という、ある意味安直な気持ちで就職を決めてしまいましたね・・・。

ただ、「新卒」という扱いだったんで、「他の新人とともに3月下旬から4月にかけて、4泊5日の合宿での研修を受けてもらう」という話がありました。合宿かぁ・・・嫌だけど仕方ないな・・・。まあ、社会人経験ないし、せっかくだから新人研修受けさせてもらうか・・・。

ただ、まわりはほとんどが営業職での採用、ぢろーらものみが技術職です。研修の後半のほうは、営業向けの研修です。ま、それでも仕方ないぁ・・・。そんなわけで、今日はそのときの様子をお話します。

3月下旬の月曜日、バスに乗せられて某県の研修所に連れて行かれました。こちらはぢろーらもがいた会社が売っているOA機器のメーカーで、おそらく誰でも知っている有名なメーカーさんの研修所でした。そこから本当に、4泊5日の間外出できませんでした・・・さすがにきついなぁ・・・。しかも、朝から晩まで研修だもんね・・・。

最初の1日目、2日目くらいは「社会人の心得」「社会人としてのマナーやエチケット」みたいなもので、けっこう座学での説明も多かったように思います。よく言われるけど「””御苦労さま”というのは目下の人に使う言葉なので上司にはいわない」とか、「社外の人に上司を紹介するときには敬称はつけない。たとえばぢろーらもが部長だった場合、”ぢろーらも部長”ではなく”部長のぢろーらも”になる」みたいなことです。このあたりは学生時代から企業さんで研究していたことも関連してかある程度知っていたのですが、まわりは知らない人もいました。まあ、その方々にとっても今となっては当たり前のことでしょうね。

もちろん、研修内容の中にはぢろーらもが知らないことも多くありましたし、知ってることに関しても再確認ができたのはよかったです。

2日目の最後に「論理的に考える」というような課題もありました。これはグループごとの課題でしたね。問題を解いたうえで、講師の先生にその答えを報告する、しかも「まず結論を先に述べ、そのあとで理由を述べる」という「報告の方法」に関しての練習でもあります。

確かそのときの課題は、グループの各人に「Aさんはサードではない」「Bさんは内野手である」といった内容のカードが配られ、各人の紙をすべてあわせ、論理的に考えれば「どの人が(野球)のどのポジションか?(ただし、ダブりはなし)」というのがわかるようになります。

これ、ぢろーらもは就職活動のときにたまたま見ていたSPIの参考書の内容を覚えていたんです。「Aさん、Bさん、Cさん・・・」というのを縦軸、「ピッチャー、キャッチャー、ファースト・・・」というのを横軸(縦横はどっちでもいい)にしてマトリクスを作り、たとえば「Aさんはサードではない」だったら「Aさん―サード」のマトリクス部分の「×」をつける、ということをやります。ほかの人の紙を見て「ここはない」という部分に×をつけます。そして、誰かのポジションが決まれば、たとえば「Aさんがピッチャー」と決まれば、他の人がピッチャーであることはありえないため、×をたくさんつけられるわけですね。

この課題に関してはうちのチームが一番早くクリアできました。まあ、ぢろーらもが活躍できたのって、5日間通してそこだけだったかな・・・。

3日目は名刺の渡し方、電話のかけ方、受け方みたいな、もっと実践的なことをやりました。名刺を渡す順番、自社の人を取引先に紹介する順番も、上の役職の人から、という感じで、それぞれ「部長」「課長」「一般社員」の役割となり、一般社員役の人はその順番で”上司”を紹介するわけです。

電話の練習では、各グループの席に簡易的な内線電話を用意して、別のグループのところに電話し、「担当者不在の場合の受け方」を練習しました。相手の連作先を聞く、電話を受けた自分の名前を名乗る、といった感じです。あ、そういえばぢろーらもは今現在も、自分宛てじゃない電話では自分の名前名乗らないことが多いなぁ・・・。

なんか、ここで「イレギュラー」なことが勝手にはじまってしまいました。うちのグループが「受ける側」です。本来は「不在」という設定なので、相手もそのつもりでかけてくるわけです。で、うちのグル―プの誰かが「本人が出てしまおう」という”悪だくみ”を考えました。

で、「~課長さんはいらっしゃいますか?」と言われて、電話かわってでてあげたら、相手は非常にあわててました。うちのグループ大爆笑。向こうのグループからは「そりゃねーよー」という感じでした。

でも、相手グループも黙ってはないです。うちのグループの戦犯(?)を指名し、「アイ○ルですけど、借りたお金早く返してください」と言ってきました。これにも大笑い。

このときの講師は女性の先生だったのですが、「これはこれでありかな・・・」と思ったのか、先生も笑って見ていて、特に怒られることはありませんでした。

その日の夜、「バイタリティ訓練」なる研修がありました。名前だけみて「何これ?」だったんですけど、どうもこれは「講師を社長とみたて、30秒間大声で自分をアピールする」みたいな感じの内容でした。まあ、「就職活動でいうところの”自己PR”を30秒にまとめて大声で叫ぶ」という感じです。

これ、けっこう大変でしたね・・・。ぢろーらもは学生時代合唱をやってたり、そのときもエアロビクスで毎日のようにヒューヒュー声を出していたので、大きい声自体は出し慣れていました。ただ、「これを2人ひと組で行ない、30秒終わった時点で講師が勝ち負けを判断し、負けた人は負け残りでもう一回やらなくてはいけない」という感じだったんですよね・・・。

けっこう声の大きさには自信があったのですが、まわりは体育会系が多くて声も大きく、しかも30秒の集中力がすごかったんですね・・・。けっこう迫力に圧倒されました。最初の対戦で、声のボリューム自体は負けてはなかったんですけど、途中で頭が真っ白になって言葉が出なくなってしまいました。対戦相手もそれにつられてつまってしまい、この勝負「両方とも負け」になってしまいました。

次の勝負ではどうにか言葉を続け「両方勝ち」ということで終えることができました。まあ、時間は限られてるからいつまでもやってるわけにはいきませんし、こんな判定もありなんですね。

この研修については「厳しくて毎年延々やらされて泣く人もいる」なんて脅されてましたが、このときの講師の先生がやさしかったせいかそんなことはなく、むしろ終わった後はすっきりした気分になりましたし、なんとなく「自分もやればなんでもできる」という不思議な気分になりました。

4日目はOA機器を扱うということもあり、最初は座学でコンピュータやFAXなんかの説明で、ちょっとだけ専門的な内容だったので面白かったです。まあ、MMR(FAXなどで用いられる白黒画像の圧縮方法)って聞いて「ああ、あれね」と思えたのは多分ぢろーらもだけだっただろうな・・・。ぢろーらもが質問する内容にまわりもちょっとひいていたのがわかりました。まあ、だから何、って話なんですけどね・・・。

で、そのあとは「5日目に行なうセールストーク実習のための準備」に時間が割かれます。カタログとか渡されて、「これをいれると料金が安くなるからお得です」みたいなことを説明しなくてはいけないんですね。確かこのときに「リース」についても説明され、そのへんをからめて説明できれば、ということも言われましたけど、「実際の料金よりも高いお金を払うことになるから、普通に買った方が安くね?」と思ってしまい、「リースのメリット」というところまで理解することはできませんでした。というか、そういう発想自体がなかったですね。まあ、短時間でその内容の説明だから仕方ないけどさ・・・。

5日目は、2人ひと組で、営業マンとお客さん役でそれぞれ3回ずつセールストークの練習をし、お客さん役の人が項目ごとに点数をつける、ということをやりました。ぢろーらもはお客さん役のときは割と話にものってあげたし、点数も比較的高めにつけたからやさしかったんじゃないかな・・・。一応、相手がもってきた製品も「(ロールプレイング上)買ってあげる」ことにしてましたし。

逆にぢろーらもが営業マン役のときはけっこうみんな厳し目だったかな・・・だいたい平均して60点~65点くらいしかつけてくれなかったし、話にものってくれませんでした。一応、買ってくれた人もいましたが。まあ、現実はそんなもんかもしれません。

指摘されたことといえば、「せっかくもってきた資料を、自分だけがわかるように指をさしてて、こっちには全然見えなかった」ということで、「ツールの使い方」の欄で五段階中の「1」をもらってしまったことがありました。それは厳しいな・・・でも、自分のことしか見えてなかったぢろーらもが悪いんですよね。

あとは、3回目にしゃべる前に、講師の先生がお客さん役の人だけを集め、何か「入れ知恵」をしました。なんだろうね?

そう思ってこちらが営業マンとして挑むと、今まではこちらがお客さん役の人を訪問し、名刺を渡したら相手もくれたのですが、今回のお客さん役の人は名刺をくれません。「?」と思ったのですがそのまま進めると、あとの総評のときに「さっき(講師の先生に)言われたのは”営業マンであれば名刺が大事。相手が名刺を出さなかったら、自分からいただけるように申しでなくてはいけない。だから、わざと名刺を渡さないでみてほしい”」ということだったようです。そのときは納得いかなかったんですけど、今なら「なるほどな・・・」とは思います。

そういえば、最後の会に1人あぶれた人が、相手役として同じ新人ではなく、そのときに来ていた営業部長相手にトークしないといけなくなってました。その人、かなり厳しく対応されたようです。「俺は忙しいんだ、帰れ!」みたいな感じで、お客さん役の営業部長は厳しく接します。そして、採点項目に関してはことごとく「1」をもらったそうです。かわいそうに・・・。

こんな感じで、4泊5日の長い研修は終わり、ようやっと自宅に帰ることができました。

ぢろーらもはそのあとは技術担当のはずなので営業職として働くことはない、と思っていましたが、なんだかんだで多少なりともためにはなりました。

ただまぁ、お恥ずかしながらその会社は4月にはいって、一か月もしないうちに辞めてしまいました。そのときも今ほどではありませんが景気が悪くなっていたときなので、その後なかなか就職が決まりませんでした。そしてその後、パソコンスクールでIT系の資格をとり、そのままそのスクールでインストラクターとして働くことができましたが、それまではアルバイトすらことごとく落とされ、絶望的な状況が続きました。

そのときの「無職時代の苦労(?)話」については、別の機会に記事にしようかと思います。


この記事が気に入りましたら、また、お役に立ちましたら、以下のアイコンをクリックしていただけると嬉しいです(^^)

ブログランキング・にほんブログ村へ



バスの乗り方:先払い?後払い?

2011-01-12 00:07:55 | うんちく・小ネタ

ぢろーらもの住まいは東京都大田区。生まれてこの方大田区以外に住んだことはありません。行動範囲もたまに遠方に行くこともありますが、主には東京23区ないしはその近郊が中心です。

自宅近くを走っているバスは京浜急行バス、前に長年住んでいた家の近くでは東急バスが走ってたので、どっちかというと東急バスのほうが乗り慣れてます。

この近郊に住んでいらっしゃる方ならおわかりかと思いますが、このへんのバスは基本的に「料金前払い」です。1駅乗ろうが、始点から終点まで乗ろうが料金は同じです。(五反田-川崎間を走る東急バスなど一部例外があり、その場合は先に行き先を告げてそれに応じて料金を払います)

中学1年から3年まで東急バスの定期をもっていたぢろーらも、中学は地元の公立に行かず遠方の私立に通っていたこともあり、朝は6時起きです。そうすると帰りはけっこう眠いんです。そんなぢろーらものたまの楽しみは「新代田-大森間(1時間強?)、もしくは渋谷-大井町間(40~50分くらい?)の東急バスを始点から終点まで乗り、その間睡眠タイムを満喫する」でした・・・ 東急バスさん、ごめんなさい・・・

こんなことができたのは、やっぱり「料金均一の強み」ってのはあったと思います。

それ以外の地域で、特に市街ではなくて始点から終点までの距離が長いような場合、後払いのほうが多いようです。後ろから乗って整理券とって、降りるときに整理券の番号(乗った距離)に応じた料金を払います。

はじめて後払いのバスに乗ったのはいつだったかな・・・確か、いとこの家にいくために、立川から立川バスに乗ったのがはじめてですが、確か中学生くらいのことだったでしょうかね。東急バスだと100円台だった時代でしたが、けっこう遠くまで行くから確か300円以上かかりました。だから「けっこう高いな・・・」という印象はありました。

まあ、運営する側としては仕方ないのでしょうけど、乗る側からすると前払いのほうが楽な気もします。

そういえば高校生のころ、とある音大で「ミュージカルをやるので、合唱隊として参加してほしい」とうちの部活に依頼がきて、そこから男女あわせて10人ほどで参加しました。(「ディアボーイ?そのケはないよ・・・」でも少し触れています)

その練習の際、一回だけ練習場所が立川バスから砂川方面に行ったところだったことがありました。それはかなり遠いな・・・。

たまたまそのとき、男子はぢろーらも1人で女子は8人くらいいました。立川駅で待ち合わせをし、みんなでバスに乗るわけですけど、確かぢろーらも含めほとんど全員が23区住まいで、ぢろーらも以外誰も「後払い」の経験がありませんでした。

そうすると、みんな戸惑うわけですね・・・。降りる際、ぢろーらもは手際よく(?)清算を済ませましたがみんなはかなりバタバタしていました。運転手さんごめんなさいねぇ・・・

ただ、この話には続きがあるんです。

練習が終わり、帰りももちろん立川バスに乗り、立川の駅まで向かいます。戻る際は始発ではないので、整理券なしってわけにはいかず、確実に整理券をとる必要があります。そのへん把握してない人にはぢろーらもが説明します。

そして、バスに乗る際、全員整理券をとり、今度は滞りなく全員が清算を済ませました。よかったね

と思っていたら、運転手さんが突然、我々に声をかけました。

「あんたたち、バス乗るのうまくなったねぇ・・・」

はい?どういうこと??

なんとその運転手さん、行きに乗った運転手さんと同じ運転手さんでした。なんたる偶然・・・

まあ、私服の高校生がいっぺんに何人も乗ってきて、さらに男子1人あとは全部女子で、しかも降りるのに戸惑ってた、ときたら、運転手さんとしては「あ、もしかして同じ集団・・・」というのはすぐ気がつくかもしれませんね・・・。


この記事が気に入りましたら、また、お役に立ちましたら、以下のアイコンをクリックしていただけると嬉しいです(^^)

ブログランキング・にほんブログ村へ