ぢろーらものおもちゃ箱:引っ越し後

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見出し付け&アウトライン

2010-07-13 23:56:40 | うんちく・小ネタ

今日はまず、ぢろーらもが通っていた中学の国語の授業の話を少ししたいと思います。

ぢろーらもは中学・高校は東京の三鷹市にある明星学園、というところに通っていました。wikipediaにもあるように、1人1人の個性を尊重し、厳格な校則もなく、制服もありませんでした。高校に関しては概ね一般の教科書使うんですが、中学では教材はすべてオリジナルだったように記憶してます。公立のカリキュラムとは違うことやってたりもするので、公立の友達に教科書見せてもらって「あ、わかんね・・・」と焦ったこともありました・・・。その後どうにか高校では落ちこぼれずにすみましたが、たとえば中学3年の数学の教科書で出てくる図形とか全然わかりませんからね・・・。

あ、そういえばぢろーらもは生まれてこのかた、学校でも仕事でも制服は着たことありません。まあ、仮装のために東急HANDSで買った制服着たことはあります・・・弩れもんさんには負けますが、ある意味近いかも・・・

まあいいや、話を戻して・・・。ここでは中学の国語の授業を取り上げてみます。

その中でけっこう印象に残っているのが、「作品の段落(?)ごとに見出しをつける」ということです。7年、8年(中学1年、2年のことをそう呼んでいる)のときはけっこうな割合でこの時間がありました。

作品なんかもオリジナルで先生が選んだものですが、その文章をいくつかのセンテンスにわけ、「その文章につける見出しは何がいいか?」というのを生徒同士で意見を出し合い、「どれが一番いいのか?」というのをディベートに近い感じで決めていく授業でした。もちろん、1クラス40人くらいいるわけで、積極的に参加する生徒なんかはある程度限られますが。そうすると、5つくらい見出しがでたあたりで「どれがいい?」という多数決に参加するくらいですかね。

見出しを考えるのは宿題になっているのでノートには書いていましたが、ぢろーらもは最初全く討論には参加しませんでした。そうしたらある日先生から強制的にノートを見られ、その見出しを黒板に書かれることになってしまいました・・・、それでも討論には全く参加せず、その見出しにした理由も適当に答えていたらとても呆れられましたね・・・。

ただ、そのあとなぜか魔がさして(?)、「積極的に参加してみようかな・・・」と思うようになりました。ぢろーらもはそれほど国語が得意なほうではなかったので、討論になってもあまり役には立たなかった(苦笑)のですが、なぜか一回だけ、「もう決まりかけていて、大人数が選んでいた見出し(しかも、その見出しにぢろーらもも賛成していた)」の矛盾点を見つけてしまい、それを指摘したところ誰も反論できず、その見出しではなく別の見出しに決まった、ということがあります。そのときは「明智ぢろー(要するに”裏切り者”ということ)」というありがたくないニックネームまでつけられてしまいました(苦笑)。その後もぢろーらもがどちら側の味方につくかで「お、明智ぢろーはこっちか・・・」みたいに、変な注目を浴びることになりました・・・、だからまぐれだってば・・・(汗)。

ここまで長々と話しましたが、当時はこれがどう役に立つのか、というのがわからずに授業を受けていました。ただ、今考えてみると「長い文章をどうまとめるか?ひとことでいうとどうなのか?」を考える訓練だったのでしょう。仕事なんかでも、たとえば「お客さんや上司に何かを報告する」という場面では役に立つのかもしれません。なるほど・・・今更になって授業の意味が少しずつわかってきたような気がします・・・。

ちょっと話はかわりますが、社会に出てから、ある意味これとは逆のアプローチかと思うのですが、「アウトライン思考」をちょこっと勉強したことがあります。「先に文章のアウトライン(見出し)を考えておけばあとは自然に文章がかけるはず」という考え方に基づき、大見出し、中見出し、小見出しなどを組み立ててそこから文章を作る、という訓練でした。まあ、これも期間は短かったのでどこまで身についているか・・・というのはありますが。

なるほど、http://eikenix.blog41.fc2.com/blog-entry-52.html のように、英検1級のプレゼンでもこういう考え方が役に立ちそうですね・・・。ぢろーらもは準1級を大昔に受けたっきりで、1級はさすがにきついかな・・・という感じです・・・。準1級の場合には4コマ漫画を見せられてそれについて英語で説明してください、みたいな内容だったので、アウトライン、という意味ではすでに用意されている、ともいえます。まあ、そこからさらに展開していくのもアウトライン思考なのかもしれませんね。


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Gratuitous ARP

2010-07-13 22:35:03 | IT(OS)

ええと、最初みたときまず「読み方がよくわからない」という感じです。確かどなたかは「ぐらなんちゃら」って言ってたな・・・・(汗)。

一応、http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/ej3/37133/m0u/gratuitous/ の発音などを聞く限り、ぢろーらもはその読み方に近いかな・・・ということで「グラテュアタス(アープ)」とと読んでます。まあ、「GARP」と読んでしまうのが誤解がないかも・・・。

もちろん、日本で使う場合には「英語読み」が一般的とは限りません。たとえばルータもアメリカでは「ラウター」のほうが発音は近いようです。

ま、発音のことはいいとして・・・。

Gratuitous ARPは自分のIPあてに送信するARPです。パケットの中身が実際どうなっているかについてはhttp://sites.google.com/site/fitelnetmanabukun/home/gratuitous-arp などにも紹介されているようです。

”gratuitous”は”必要のない、無駄な”という意味もあるとおり、本来は自分のIPに対するARPは無駄なように思います。だって、自分のMACアドレスだったら自分でわかるはずですし。でも、割と使われている場面は多いんです。

もっとも身近な例でいえば、http://net-juku.org/tcpip/tcpip82.html などにあるように、Windows端末のIPアドレス重複検出が思い浮かびます。Windows端末はネットワークに接続するとGratuitousARPをネットワークに送信します。で、それに対して他の端末から応答がある、ということは「自分が使おうとしているIPアドレスをすでに使っている端末がある」ということになります。当然その場合にはIPアドレス変更しないといけません。

まあ、本当に重複していればそりゃ「重複してます」といわれて当たり前なのですが、ぢろーらもは実際IPアドレス違う端末を接続しているはずなのに「重複してます」って言われて困ったことがありました。このときの原因としては、どうもネットワーク機器でProxy-ARPが有効にしてあり、しかもその機器のスタティックルートが間違っていた、というような理由でした。

たとえば、ネットワーク機器のセグメントを2つにわけている状態で、Windows端末を(IPセグメント的に)本来属するほうでないセグメントに接続してしまったら何が起こるでしょうか?要するに、Windows端末が接続されたときに送信したGratuitousARPに対してProxy-ARPを有効にしたネットワーク機器が答えてしまうため、IP検出と間違ってしまう、ということになります。これも正しく端末を配置すれば済む話ですが、原理がわかっていないと混乱してしまいます。

あと、GratuitousARPが使われる例としては、冗長化構成で同じ仮想IPを共有している機器がFailover(ふぇーるオーバー:Active-Standbyの切り替わり)する場合、新しくActiveになった機器のMACアドレスをまわりの端末や上位/下位のスイッチやルータに学習させるために送信する、というのもあります(そうしないと、MACアドレスのエージングタイム(数分~数時間)の間通信できない場合もあります)。

たとえば例としてはhttp://www.atmarkit.co.jp/fnetwork/rensai/lb03/lb01.html です。この例はロードバランサですね。あと、WindowsサーバのMSCS(Microsoft Cluster Service)でもFailover時はGratuitousARPでMACアドレスの再学習を促しています。

ロードバランサにせよルータにせよファイアウォールにせよ、VRRPベースで冗長化を行なっているものが多いですが、その場合だと冗長化の際にIPアドレスだけでなくMACアドレスも機器の実MACではなく仮想MACを使っているものも多くあります。仮想MACを使っていればFailover前後でMACアドレスもかわらないので、そもそもGratuitousARPは必要ないかもしれません。

ただ、スイッチによっては「”このMACアドレスはどの物理ポートで学習したか”」なんて情報も保持している場合があり、その場合には仮想MACを使用していてもFailover後にしばらく通信ができなくなる場合もあります。その場合、やはり仮想MACを使うのであってもGratuitousARPに対応しているほうが望ましいことになるかと思います。

また、仮想MACにはマルチキャストMACアドレス(01-00-5Eではじまるもの)が使用されることも多いのですが、スイッチによってはこのアドレスがうまく学習できない場合もあります。たとえばCiscoのCatalystでは、http://www.cisco.com/JP/support/public/ht/tac/100/1008459/arp-cam-tableissues-j.shtml の最後あたりにあるように、「マルチキャストMACはIPマルチキャスト(クラスD)でのみ使う」ことが前提となっているようで、機器を冗長化する場合のように「仮想IPはクラスA~Cの(通常の範囲)、MACアドレスはマルチキャスト」という組み合わせだとうまく学習ができないため、回避策としてはスイッチ側に静的MACをあらかじめ追加しておく、という回避策が必要になります。

余談ですが、この”Gratuitous”もそうですが、ITでよく出てくる言葉だとほかにも「どちらかというとネガティブな言葉だな・・・」というものはあります。CLIのコマンドオプションで詳細な情報を表示するための”Verbose”というのも、「くどい、冗長な」という意味です。単純で軽量でネットワーク機器に搭載しやすいことからネットワーク機器のコンフィグやファームウェアのアップグレードなどによく使われるTFTPも、Tは「Trivial=ささいな、とるにたらない」という意味です。特にTFTPなんかは重要なんですけどねぇ・・・。

それを言ったら、我々がよく使う、安全なネットワークを構築する上では絶対に欠かせない「冗長化」というのも、「話が冗長だ」といったらネガティブな意味ですしねぇ・・・。

ええと、これ以上話すと冗長になりそうなので、やめておきます(笑)。


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