武井神社蔵、山嵜儀作作 推定。 ケヤキ材。
四神は中国の思想から由来するもので、北が玄武(黒)/東が青竜(青)/南が朱雀(赤)/西は白虎(白)。
北信地方には、四神の彫物、旗、絵がいくつかの神社にあり、祭事の際に出されることがあります。
武井神社に保存されています四神は、作風から 山嵜儀作の作と考えています。ほぼ同じものが更級横田神社にあります。これらは全て親子の形です。単身のものが長池神社 . . . 本文を読む
十念寺となりの秋葉神社 社殿内にある天狗像2体。
台座に寄進者名と寄進年(明治8年)とあり。池田文四郎(立川流、二代和四郎富昌の弟子)の作とされる。(高野六雄『立川流建築彫刻』p225)。
8月23日の地蔵盆のときに社殿が開かれます。通常は見れません。天狗2体、欅材。
大天狗(鼻の高い通常の天狗、赤天狗):小天狗の上位になる。
小天狗(烏天狗、からす天狗、青天狗):鳥のくち . . . 本文を読む
秋葉神社 立川和四郎富昌(二代和四郎)、嘉永六年(1853)。
諏訪の立川流の全盛期をつくった二代和四郎・富昌のものです。
秋葉神社というと長野市内では権堂町(権堂アーケード)の方が知られています。西後町の秋葉神社はあまり知られていません。西後町の秋葉神社は十念寺と隣接していますので、十念寺を目指していただければわかります。
弘化四年(1847)の善光寺地震で損壊した社殿を富昌が再建してい . . . 本文を読む
東町屋台 明治5年(ながの祇園祭の屋台では2番目に古い)、山崎儀作(石川流)作。
今回は、東町屋台の最終として、3の2の入額の周辺彫物と蹴込等を紹介します。
細部を観察しますと面白い発見があると思います。
7月10日に見学に行かれる方は是非、屋台の細部を近くでみてください。
上部の欄間ですが、四方は全て『松に鷹』で統一されています。
その一枚の欄間ですが、右に親の鷹、左に3羽の子鷹が . . . 本文を読む
前回にひきつづき今回は
東町屋台の後部(囃子方)の4面の枠の彫物(入額)を紹介します。
彫工は 山嵜儀作(明治5年)
1.まず前面ですが、テーマは『高砂の爺婆』。
向かって左に『高砂の婆』がほうきを持って災いを掃いて除きます。右には『高砂の爺』が熊手を持って運を引き寄せます。上部には『松に鶴』、下部には『亀(玄武か)』がいます。松は常緑で鶴亀とともに永久の繁栄を表す縁起物です。
夫婦は爺 . . . 本文を読む
平成28年度ながの祇園祭(7月10日)、東町屋台の巡行スケジュールが決まりました。
午前8時に東町屋台蔵(ぱてぃお大門の道を挟んで反対)を出発。
午前8時半に上千歳町会所。午前8時50分に南千歳町会所。
午前9時15分に長野駅前、末広町会所。午前10時にアゲイン前で綱切。
午前10時半に新田町会所。午前11時10分西後町会所。午後0時25分大門町会所。
午後1時25分善光寺大本願。午後2 . . . 本文を読む
東町屋台 (東町は善光寺の門前の町の一つ、武井神社の辺り)
彫工:山崎儀作(正式には山嵜儀作)、明治5年(1872年) 儀作42歳。
この屋台はH28年(2016)の7月10日に開催される「ながの祇園祭」で巡行されます。
ながの祇園祭では例年4-5台の屋台が巡行され、主に当番町に当たった町で屋台を出します。今年は東町、桜枝町(さくらえちょう:明治28年初巡行)が当番町で、2町とも山崎儀作のも . . . 本文を読む
戸隠神社宝光社 社殿―文久元年(1861)
彫工:不明(彫工は、北村喜代松とされていたが、作風からそうとは言えず、喜代松の関与を示す資料はなく、彫工不明としました。)
しかし、戸隠の近くの長野市浅川北郷にある浅川原神社拝殿の彫物と酷似しています。浅川原神社拝殿は、長野市問御所の下條久米蔵棟梁(ルーツは越後の苅羽郡と推定)をはじめ苅羽郡大工の名が棟札にあり、この大工集団が宝光社にも関わったと思わ . . . 本文を読む
(注意)2016年(平成28年)のもので終了しております。
再度 掲載させていただきます。
幕末から明治に活躍した宮彫師 「山嵜儀作展」~天賦の才でケヤキに命を吹き込んだ名人がいた~
期間:平成28年 8月30日(火曜)~9月4日(日曜)午前10時~午後4時半 (最終日は午後3時までですので 注意を)場所: ギャラリー82(八十二銀行本店となり、長野市岡田17 . . . 本文を読む
北村喜代松(三代正信)
天保元(1830)~明治39(1906)
越後市振村(現糸魚川市)の宮大工 建部家に生まれた喜代松は、善光寺再建工事を機縁に文久年間(1861〜4)長野村(現長野市桜枝町付近)の北村ふさ(鬼無里生まれ、父は北村民右衛門で熱心な日蓮信者)の婿となり、建部姓から北村姓となる。建部家の世襲名正信(三代)はその後も名乗る。その後15年経て故郷から新築寺 . . . 本文を読む