バルカンの古都ブラショフ便り

ルーマニアのブラショフ市へ国際親善・文化交流のために駐在することに。日本では馴染みの薄い東欧での見聞・体験を紹介します。

帰国 ・・・ そして中国へ

2010年08月09日 01時21分13秒 | プロローグ

 本ブログは、2年半のルーマニア滞在の体験を基に90回に渡って書いて参りました。掲載した写真は400枚超。自分でもよく続いたなと思っています。

 「ルーマニアってどんな所?」と皆さんに帰国毎に聞かれるので、同じ事ばかり答えるのも能がない、いっそのこと写真入りでまとめて報告すれば一度で済むのでは考えたのが動機です。 
 そのうち、「どうすれば体験談を有効に紹介できるか」を考えることが面白くなって来ました。他人に伝えるとなると自分本位の感動だけでは駄目だ。読者目線の客観性が求められる訳で、そのためには少しは勉強もしなければ。また写真を撮るにしても、一目で分かる写真にするにはどう撮れば良いか、といった工夫も必要 ・・・ と言う具合に、ブログを作ることを中心にいろいろ考えるようになりました。

 ガイドブックにあるような、通り一遍の記事では面白くない。自分なりに感じた事、考えた事を率直に表現したい。若者のお気軽ブログとは異なり、それなりの年なのだから、それなりの見識は盛込みたい。偏見は極力持たないように、しかし独断はあっても構わない。むしろ独断観を持つべきだ。そんな気持ちで書いてきました。

 お陰様で、「面白い見方だ。」とか「写真が迫力あるよ。」とか言って下さる方がおられ、そういうことが励みになってこれまで続いてきたように思います。 2009年2月に日本へ帰国してからも書きたいことが沢山あったので、書き続けて参りました。更新頻度が減ったにも拘わらず、辛抱強く読み続けて下さった読者に感謝します。

  思えば、約30年間、機械メーカで海外事業に従事し多様な体験を積んできましたが、今回のルーマニア駐在は文化交流というビジネスを離れた事業であり、自然院にとっては目新しい仕事でした。貴重な経験をさせて頂けたことに感謝しています。

         ********************

 帰国後は、「仕事は終った! さあ趣味三昧に生きるぞ! テニス・謡曲・仕舞・書道・ギター・・・・」と思っていたら、中国の大手機械メーカで経営指導をしてみないかとのお誘いがあり、半年でまたビジネスマンに逆戻りしてしまいました。63歳にして、これで5つ目の就職先。(日本メーカ、外資系企業、国立大学、市委嘱職員、そして今回の中国メーカ) 今は上海に駐在しています。

 上海は万国博開催中。日の出の勢いの中国にあって変化の最も激しい街です。おそらく今の世界で一番面白い街かと。中国での生活は次のブログで紹介していますので、引き続きご愛読下さい。

 中国便り http://blog.goo.ne.jp/chansha/