実高ふれ愛隊日記

-石川県立大聖寺実業高校情報ビジネス科課題研究ブログ-

「看取る」ということ・受け継がれる真宗の教え

2013年12月17日 | 日記

隊員NO.6れいなで~す

因乗寺ご住職・家山勉先生からお聞きした「浄土真宗とわたしたちとのつながり」に

ついてのレポートをさせていただいてます。

「"格差社会"になったといわれる日本にあって、社会から排除されようとしている

立場の人びとに寄り添い続けることが、今、わたしたち真宗の僧侶ができる社会的

とりくみだと思っています。」と家山先生は話されました。そして、

「今、わたしたちが暮らす加賀という地域の中で、もっとも社会から排除されやすい

立場に置かれているのが、高齢者だといえるのではないでしょうか?高齢者の多くが、

貧困化・単身化・超高齢化といわれる中、一人ぼっちで、誰にも顧みられることなく、

一生を終えています。そして全国で数十万人もの高齢者がついの棲み家として、

老人福祉施設で生活され、その数倍の方々が老人福祉施設に入所できないまま、

その順番を待っておいでます。

一人の人間が死を迎えるということは、『自分の人生を完成させていく』ということ。

それなのに、死んでいく人が、病院や施設という社会から隔絶された場所で、

人としての人生を十分顧みられないままになっているのが現実なのです。

ちょっとしたら、今ほど、高齢者の存在が粗末に扱われている時代はなかったかも

しれません。今、わたしたちは"看取り"ということを大切にしたいと考えています。」

加賀市には、約40の老人福祉施設があり、その人口あたりの割合は、全国的に

みると多いそうです。 家山先生が、大聖寺教区に所属する真宗大谷派僧侶の方々

とともにこの8年間地道に活動されてきていることがあります。

それは、グループホームへの月に一度の訪問です。

「グループホームのスタッフや地域の方々、入居者みんなで、一人のかけがえのない方の

人生が終わっていったということを確認する場。どんな死に方、どんな人生の送り方をされた

のかをみんなで"看取る"。孤立する高齢者と社会との関係性をもう一度つなぎ合わせる

ためにも、入居者の方が亡くなられたら絶対に法要をするよって、わたしは約束して

いるんです。」

社会の中の弱い立場の人びとの心を一つに結びつけてきたのが、真宗の教えです。

家山先生は、加賀の地域にずっと受け継がれてきた真宗の教えを今"看取り"という

行為通じて、形にされようとしているのではないでしょうか。

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