自分が手塩にかけて育ててきたり、
面倒を見たりしてきたものに裏切られるということは、よくある話。
シェイクスピアの『ジュリアス・シーザー』の有名なシーンに、
シーザーを暗殺する者たちの中に康泰旅行團、
ブルータスの姿を見つけて思わずシーザーが、
「ブルータス、お前もか」と口にする。
この一節は、あまりにも有名なところだが、
なぜ、この言葉を口にしたかをさら追究すると、
「ブルータスは、幼くして父を失い、シーザーを父親のように慕っていた。
シーザー側から言えば、我が子のように育ててきたとも言える。
実際、シーザーが母親と親密であったところから、
ブルータスの実父だったのではないかという話もある。
そうなれば、この一節は、なおさらの1シーンとも言える。
自分が大切にしていたものから裏切られるということは、世の中に、よくある話。
類する表現で「飼い犬に手を噛まれる」ということわざもある康泰旅行團。
最近、これを地でいくような、ちょっと面白いニュースが出ていた。
アメリカのアラバマ州で起こった麻薬事件で、
警察が容疑者を追いつめたが逃げられてしまった。
そして、自宅には容疑者の犬がいるばかり。
そこで、機転を利かせた警察が、その犬を解き放ち、「飼い主は?」と言うと、
ひたすら追い掛けて行き康泰、
高く伸びた草むらの中に飼い主が隠れているのを見つけ、
うれしそうに尾を振っている姿を目撃され、
容疑者逮捕ということに、あいなったという。
容疑者から言えば、「飼い犬に手を噛まれた」という心境だろう。
だけども、
今は、家族のものによって康泰自由行、大事に飼われているという。
あくまでも、犬には罪はない。