先日、先輩のサンドウィッチマンさんから突然電話がかかってきた。
「千春かぁっ!!おまえ、今どこにいるんだ?」
「家です。」
「そうか、わかった。」
そういって急に電話が切れた。
『いやな予感…。』
予想どおり、もっともあぶない二人が家にやってきたのである。
用心深くドアを開けない私をせかすように「あけろや、こら~!」といいながらドアをドンドンと蹴る二人。完全に取り立てだ…。
渋々、部屋を開けると当たり前のように土足であがる富沢さん…。
まったく油断ならない二人である。
そして、私が気を抜く暇はない。振り向けば、奴がいる。禁煙の私の部屋のベットの上で、豪快な寝煙草をしている、ブーメランパンツ一丁の伊達さん…。
まったく油断ならない二人である。
そして二人は晩ご飯真っ最中だった私にこういった。
「今すぐ出前をとれ!」
うちは出前をとらないのでチラシは家に置いてない。二人に『出前のチラシがありません。』というと、『部屋を荒らすぞ、こら~!』とうるさいので私は外にいきアパートのポストの前に置いてある住人用のごみ箱をあさった…。
見事に出前のチラシをゲット!と同時にアパートの住人にみられた。
苦笑いしながら部屋に戻り、出前を頼もうとしたらチラシに『六本木店』と書いてあった。届けてくれそうにない。
結局ブツブツ文句をいいながら、いや、いわれながら近くのコンビニにお弁当を買いにいった。
店内に入ると伊達さんが床をドン、ドンとじだんだ踏んだ。その足元をみるとなんと私の部屋のスリッパできている。
まったく油断ならない二人である。
部屋に戻り、次は二人の食事の用意をさせられる。
ごはんを温めようとレンジを開けると私の枕が入っていた。私が部屋を離れた隙にレンジでチンしたらしい…。
まったく油断ならない二人である。
食事もすみやっと落ち着けると思った。しかし、二人をみると伊達さんは勝手にベットでいびきをかいて寝ているし、富沢さんは早速トイレでうん○中。
そんな中、富沢さんからメールが届いた。そうです、この男、いや、富沢さんはわざわざうん○の写メを送ってきたのだ。
まったく油断ならない二人である。
それから少しして富沢さんはトイレのドアを開け、紙がないと大騒ぎ。
まったく油断ならない二人である。
やっと目を覚ました伊達さんは開口一番、いい声で叫んだ。
「こなさん、みんばんわー!」
それにつられたように富沢さんもいい声で叫んぶ。
「こなさん、みんばんわー!」
それから二人、スネークマンショーを懐かしみ何度も叫ぶ。壁の薄い私の部屋で…。
「こなさん、みんばんわー!」
「かんたまが、きゆいのです!」
ちょいとそこのお二人さん、夜中の12時なんですけど…。
完全に苦情がくるのを狙っている二人。
まったく油断ならない二人である。
「無駄な時間を過ごした。」
いつものように捨てゼリフを吐き、油断ならない二人は帰っていった。
追伸。後日、冷凍庫から化粧水がでてきました…。
まったく油断ならない二人である…。