JF2016Sakubun5

長期研修作文5クラスのブログです。

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2016-10-06 19:38:13 | 作文
作者:デ・パス・マリア・ソール
「私のおすすめは大河ドラマの竜馬伝」

大河ドラマと言うのは知っていますか。日本の歴史についてのドラマです。時代が変遷してきた中に面白い人物がたくさんいます。
「竜馬伝(りょうまでん)」と言うドラマは江戸(えど)時代(じだい)の終りごろの幕末(ばくまつ)の舞台で行われる話です「幕末」とは幕府(ばくふ)があった時代、つまり、将軍(しょうぐん)がいたころの終わりを表す略語です。大体1860年代の話で、江戸時代から明治時代に移り分かる頃の日本の大きな変化を描く物語です。
江戸時代の幕末はとても激しい時代でした。外国の影響や圧力を受けながら、日本の文化や政府制度の維持を求める一方、国の新たな時代の第一歩を歩み出す希望が生まれた時代です。
その時代はまだ着物姿で短刀(たんとう)や脇差(わきざし)をさしている格好いい侍がいると同時に洋服を着る人も増えてきます。その頃日本には今の県はまだ存在しません。あったのは藩(はん)というものです。今の県と少し似てはいますが、今の県の数の倍ぐらいでした。
この物語の主人公は土佐藩(とさはん)という藩の侍の家に生まれました。侍といっても、その時代は規則が数多く、侍が層に分かる階級(かいきゅう)制度(せいど)という身分を区別する制度がありました。簡単にいうと上士(じょうし)、上の侍や下士(かし)、下の侍に分けられていました。坂本(さかもと)竜馬(りょうま)は下士の侍の生まれた末っ子である。お姉さんが一人とお兄さんが一人いました。このドラマの中で幼い頃の竜馬は気が弱くて、剣術や勉強は少しい苦手でした。そのため、姉によく叱られました。姉の名前は乙女(おとめ)といいます。乙女は剣術もできる、学問もできる、根性のあるとても格好いい女性でした。一方で、竜馬のお母さんは体が弱くて、よく病気になったのです。そのあげく、重い病気にかかって、竜馬がまだ子どもであった時この世を去ってしまいました。

そして、数年たって、竜馬は江戸、今の東京へ出て剣術、刀の技を学びました。子供のころは剣術が苦手だった竜馬がなんと、剣術に優れて、剣術の先生にまでなって、自分の剣術道場を開くことにしました。竜馬はあまりにも上手なので、評判がよく、遠いところからでも竜馬と一緒に剣術を習いたい人がいたのです。そして色々な面白い人物に出会います。
竜馬は成人になってから、国のことについて考えるようになりました。自分は国のために何ができるか、という疑問が胸に生まれたのです。そして、竜馬にとっても日本にとっても大きな出来事が起きました。米国、アメリカから「黒船(くろふね)」と呼ばれる、巨大な蒸気(じょうき)船(せん)が当時の久里(くり)浜(はま)と呼ばれていた現在の三浦(みうら)半島(はんとう)の横須賀市(よこすかし)「神奈川県」にあらわれました。その黒船にのっていたのは、「代将(だいしょう)ペリー」という人物です。代将は船の船長に当たる人ともいえます。ペリーは日本の商品をアメリカに輸入するように要求するために日本まで来たのです。しかしその時の将軍、徳川家慶(とくがわいえよし)は決断を出すには時間がかかって、代将ペリーはもう待てないと言って、大変ことになってしまいました。それは、黒船が大砲を打って脅迫したということです。大砲に打たれた日本人は刀だけで何も抵抗できませんでした。
その時日本人は船を作る技術が足りないということに気が付きました。強力な黒船に対して刀だけでは無力です。そのため、船の作り方の研究を始めたのです。
竜馬はその話を聞いて、国のために船の作り方を勉強をしたいと言い出しました。道場を辞めて、今度は長崎へ旅立ちました。長崎に海軍操練所「かいうんそうれんじょ」という海軍(かいぐん)船(せん)の作り方やそれに関して色々な技術や勉強ができる専門学校が造られました。
そこですてきな人物に出会いました。船の作り方を教えていた勝海舟(かつかいしゅう)という人です。この人は竜馬に大きな影響を与えました。船の作り方だけではなく、新しい考え方や視点を授けました。

竜馬は船の勉強を卒業したあとも、やっぱり国のためにもっと努めたい、役に立ちたいと思っていました。それで、勝海舟の提案に従って、その時揉めでいた二つの藩の仲介者として協力して解決に至りました。簡単にいうとこの二つの藩が仲良くすれば国も良くなるという問題であった。もちろん竜馬は一人でその難しい問題を解いたわけではありません。たくさんの人の力を借りて、解決しました。しかし、竜馬がいなければ解決ができませんでした。竜馬は別にあたまがよくない、お金持ちの家族でもありません。竜馬がこの問題を解決できたのは、失敗してもまた頑張る、断られてもあきらめない粘り強い性格があったからです。私は本当の坂本(さかもと)竜馬(りょうま)についてあまり読んでいないのですが、ドラマに描かれた竜馬はいつも優しく、人に対して考慮します。人のために協力します。私はこのドラマを見て、その人はまさに英雄と呼ばれるべきだとあつく思うようになりました。とても感心しました。
大河(たいが)ドラマを見て日本の歴史を少し習いました。本を読んで人物の名前を覚えるのは大変ですが、ドラマを見ていると何回も何回も人物の名前が聞こえます。そして、芝居ですから歴史にあった人物の性格、人柄、趣味などを見ることで自然に覚えていくのです。大河ドラマというのは一年間放送されるので、全部見るのも大変時間がかかるのですが、見始めたらなかなかやめられなくなります。大河ドラマを見た後に見る普通のドラマは短く感じたことがあります。
私は歴史などの勉強が好きなので、大河ドラマを見るのがとても楽しいですが、歴史が苦手な人やあまり興味ないという人にもこのドラマをおすすめします。歴史の勉強が好きじゃなくても、ドラマの中の人物の関係や面白い出来事、美しい日本の景色や伝統的な文化を観察できます。
私は大河ドラマを皆さんにおすすめしたいと思います。ぜひご覧ください。











「私のおすすめの本」『まぐだら屋のマリア』    (マリア)

2016-10-06 19:13:40 | 日記
 
 『まぐだら屋(や)のマリア』という題名(だいめい)を聞いたら、何か思い浮(う)かびますか。なかなかなじみのない響(ひび)きかと思いますが、「マグダラのマリア」という名前を聞いたことのある方もいるかもしれません。そうでない方には、このタイトルに書かれている唯一(ゆいいつ)の漢字がちょっとしたヒントになれると思います。はい、はい、そのとおり、うどん屋・おすし屋・そして居酒屋(いざかや)の「屋」です。
 『まぐだら屋(や)のマリア』という小説に出会ったのは、1年前、キリスト教(きょう)に関連(かんれん)する日本文学について調べた時です。以前読んだ小説とタイトルが少し異なっていることに関心を持ち、読んでみました。本の題名がキリスト教と関係がある一方で、内容(ないよう)からすれば、キリスト教のことを全く知らない人でも読める作品だと言えるので、ここでは皆さんに『まぐだら屋のマリア』をご紹介したいと思います。
『まぐだら屋のマリア』(作者:原田マハ)は、2014年に出版(しゅっぱん)され、比較的(ひかくてき)新しい小説です。現代の日本を舞台(ぶたい)にし、社会的な問題(ハラスメント、引きこもりなど)を扱(あつか)っている作品です。
まず、簡単にあらすじをご紹介します。
東京の有名な料理店で修業(しゅぎょう)をしている25歳の主人公紫(し)紋(もん)は、店で起こった事件で、仕事と将来の夢(一人前の料理人になって、お母さんに美味しい料理を作ってあげること)をあきらめ、死ぬ場所を探そうとしてバスに乗り、「尽果(つきはて)」という不思議な名前のバス停(てい)で降ります。人生が終わるのを待つしかないと思っている紫(し)紋(もん)は、「尽果(つきはて)」にある「まぐだら屋(や)」という古い食堂で、魚を配達してくれるおじさん、克夫(かつお)と、食堂の料理を作っている心の優しく、美しい女性マリアに助けられ、店の手伝いをするようになります。そして、寒さの激(はげ)しい冬の一日、丸孤(まるこ)という、生きる目標を失った青年が「尽果(つきはて)」にたどりつき、紫(し)紋(もん)といっしょに同じ部屋で泊まることになります。それぞれ自分の過去を背負(せお)って、色々な傷を抱(かか)えている人たちの出会いの物語。お互(たが)い助け合ったり、支え合ったりすることで、自分自身の過去に立ち向かう勇気(ゆうき)をもらいます。小説の主なテーマとして、「生きること」と「死ぬこと」、「絶望(ぜつぼう)」と「希望(きぼう)」、「心の温まる料理と優しさ」があげられます。

この小説を読みたいと思ったきっかけは、キリスト教と関係のあるタイトルと登場人物の名前でしたが、読んでみたら、物語に描かれている人間の姿に魅(み)せられました。自分の気持ちを他の人から隠していながらも、実は話を聞いてくれる人、優しくしてくれる人を探そうとしている人間。人生をあきらめていながらも、生きる希望を見つけたいという気持ちをなくすことができない人間。
辛(つら)いことが繰(く)り返され、今の自分の人生はいくら暗く見えても、そして自分がしたことが一生許(ゆる)されないと思っていても、希望をなくさなければ、いつかきっと光が見えてきます。そう信じて生き続けることの大切さを、この小説は教えてくれると私は思いました。そこで、みなさんにも、『まぐだら屋のマリア』をおすすめします。