というわけで、やっと時鮭に話題がもどってきました。
時鮭、または時知らず・・・要は鮭は秋に川に遡上する時に捕獲するものなんだけど、その時期以外に捕まえたやつですね。
鮭児は産卵のために帰ってきたのを秋に捕獲する時に、まだ産卵期でないやつが間違えて混ざって捕まったやつ
目近 銀毛も似たようなもので、捕獲する時期や場所が違えども共通点は、
産卵のために戻ってきたやつではないということ、「イクラ・白子」無し
したがって栄養がそっちに取られていないので、身に脂が乗っていて旨い！
ということらしい
まあ普通に考えてみれば、稚魚として放流した鮭は海に下って、そこらを回遊して勝手に育って帰ってくる餌をあげなくてもよいスゲー効率のよい養殖みたいもんだけど
海で回遊しているのを捕まえればまだ未成熟でイクラは無いに決まってるし、鮭児はお馬鹿というか、まあ希少価値ってやつですね。
それで、ここでノルウェー産アトランティックサーモンに話が戻りますが、
この養殖魚、寿司ネタとして欠かせない存在にまでなっているというのは、昨日のリンク先を見てもらえればわかる通り
寄生虫（ジストマ？）の問題で「生」でいけるのは養殖物だけ、しかもおいしい！もちろん未成熟だし、脂が乗るようにばっちり餌を与えられているわけで、しかも運動不足？
養殖のトラウトが脂が乗っていて旨いのは周知の事実で、放流から時間が立つと耐力を消費して旨くなくなるというのもごもっとも
まあフォアグラまではいかないものの似たような感じ？養殖魚の方が脂の乗りがいいに決まってる？
というわけで、鮭児・時鮭なんかよりもノルウェー産アトランティックサーモンとか○○養鱒のニジマスの方が旨いかも？
あ～鮭児・時鮭は高くて買えないから比べようがないや・・・おっとヨーカ堂で時鮭売ってた。でも生は？？？
昨日の続き
ネットで「ノルウェー産キングサーモン」を検索するとやたらめったら引っ掛かる。
あまりに多いんで本当にノルウェーでキングサーモン養殖してるんじゃないかと．．．
じゃあノルウェーの輸出品目を調べてみればと見つけたのがこれ
NSEC [ノルウェー水産物輸出審議会]
http://www.seafoodfromnorway.jp/
ここには、アトランティックサーモンとサーモントラウトが出ている。
サーモントラウトと言う表現はちょっと問題だけど、学名にしっかり[oncorhynchus mykiss]＝ニジマスって書いてあるから良しとしましょう。
で、肝心の「キングサーモン」はありませ～ん、あーよかった。
というわけで
「ノルウェー産キングサーモン」のキングサーモンは【商品名】で
アトランティックサーモンで間違いないでしょう。
ちなみに、キングだから一番旨い！って言ってる訳ではありませぬ。
おっとさらに調べてたら
http://uma-i.seesaa.net/article/33647724.html
なるほど、そういうわけですか、犯人はわかりました。
一番とか限定とかに弱い日本人の心理をついちゃったわけですね。
今日のヨーカ堂の広告に「時鮭」が出ていました。
その説明がちょっと怪しかったので、「時鮭」って何？とネットで調べてるうちに
こんなページを見つけました。
大阪市水産物卸協同組合
http://www.suinaka.or.jp/sake/sakeshurui.htm
時鮭の件は次回に置いといて、
アトランティックサーモン（大西洋鮭）の商品名に
「キングサーモン」！！！
前に、ノルウェー産「キングサーモン」っていうのがあって
それはないだろって突っ込みを入れたと思いましたが、
どっこい【商品名】であったとは！！！
最近は地方名で表示をしてはダメよっていうことになっているはずだけど
切り身に【商品名】っていいのかな？
あれそんなこと言ったら、「トラウトサーモン」もダメだけどね。
でも、【商品名：キングサーモン】はまずいだろ
でもノルウェーの漁師さんが「オラが鮭は一番だからこれは鮭の王様キングサーモンだっぺ」って言うのは何の悪気もない。もしかしたらキングサーモンって鮭がいること知らないかもしれないし
ＪＡＳを調べてみたら
①「名称」その内容を表す一般的な名称を記載
という決まりがありこれがいけないことがわかった。
これでは何を書いてもいいって言ってるようなもの、決め事としてはあまりにもザル
というわけでこうすればいいんじゃない
