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また「愚痴」の義であるが、これは当時どんな意に解せられね居たか、今詮索の限りでないが、一文不知とか無学文盲とかの程度に取られて居たとしておく。
これならば、「愚痴」こそ法然の大いに歓迎するところであった。
念仏は実に愚痴でないと唱えられぬのである。
学問や智慧の上の念仏は分別思料の域を出ないので、そんな念仏者の浄土往生、
すなわち霊性的直覚は不可能としてよい。
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日本的霊性 完全版
鈴木大拙著
読書のすすめ
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愚痴という表現が面白いです。私の感覚では
いろいろな感情や日常のことかな。。という気がして、面白く思いました。
かっこいい一節だと思う