Dr. Jason's blog

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Jason's Library ソフトウェアの設計表現方式 必読!

2005-07-14 | Software
 本日,Amazon.co.jp から,「UML モデリングのエッセンス 第3版」が届く.
 全くお恥ずかしいことに,つい先週まで,第3版の邦訳が 6月に出版されていたことに,全く気がつかなかった.
 本書は, Unified Modeling Language : UML の基礎的解説書の「定本」である.

  Unified Modeling Language : UML は,1997年に登場した,ソフトウェアの構想や設計を,普通の人がみたらポンチ絵に見えるような図で,表現する記法である.Language と呼ばれのは,特定の図に意味があり,図の書き方に文法が定められているからである.1980年代から1990年代始めにかけて,色々な会社や研究機関が,それぞれ独自の設計記述法を発案/提唱していたが,それらのうちの有力な方式の良いところをあつめて,統合した形で設計されているので,Unified と呼ばれている.
 UML は,現在 Object Management Group : OMG という国際的な標準化団体で,策定,管理されている.

 建築にしても,機械にしても,電気回路にしても,その構想や設計を表現する方法==「設計図」の書き方/読み方が確立されており,それは工学的に,国際的に標準化されている.
 しかし,ソフトウェアの世界では長いあいだ,ブログラミング言語による記述以外で,ソフトウェアの構想や設計を表現する標準化された方法はなく,それは,長い間ソフトウェア工学の最大の課題の一つだった.UML は,(たとえ,それがまだ多くの問題を含んでいても)その課題への現時点での最も有力な回答の一つである.
 また,UMLはソフトウェアの設計だけでなく,ビジネス・プロセスあるいはビジネス・モデルの構想や設計の表記にも使用できる.


 ビジネス,情報システム,ソフトウェアの設計にかかわるすべての人の必読の一冊.


 

UML モデリングのエッセンス 第3版

翔泳社

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