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水曜日の在宅医療

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高齢者の半数は在宅死を希望しない!

2007-07-10 | 在宅医療
9日のお看取り報告で述べた「ある医学会」の報告書とは、第49回日本老年医学会学術集会での東北大病院老年科の山崎都・海老原覚氏らの調査報告。

調査は、2006年11月~2007年4月にかけて、宮城県南部の農村部と神奈川県都市部(恐らく川崎市か横浜市?)に住む70歳以上の高齢者(男性150人(平均年齢75.9歳、女性136人(78.2歳))計286人から回答を得たという。

その結果、看取りの場所として自宅を希望したのは50%と最も多く、病院は33.6%、施設5.2%と続いた。宮城県南部の農村部では、同居している家族は神奈川県都市部に比べ多く、2世帯、3世帯が多かった。ただし、看取りの場所の希望は、同居家族数や年代によって有意差はなく、男女別では、男性の60%弱が在宅死を希望したのに対し、女性は在宅死と病院死を希望する割合は共に40%程度だった。
*以上は、日経メディカル:末田聡美氏の文章より転載



看取りの希望場所は、地域の医療供給体制で変ると思う。もちろん、調査報告にもあったように「高齢者の価値観や心身の依存度・自立度」も重要な要点。さらにhikoは、医療消費者である患者への情報提供があると思っている。

これは、港北区の医療事情を3ヶ月間調べて分ったこと。港北区の医療供給体制は、人口30万人(高齢化率19%弱)に対して、施設(病床)の絶対数が不足しており、受け皿である介護保険施設も在宅医も供給不足。これでは、選択肢が不足しており、希望も何も無い。どうする!



今日はこれから港北区の臨床現場。時間切れにつき後日また。

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