霊の「関東……もとい、長州ウォーキング」

「関東歩き旅」の続編で、「長州歩き旅」を始めました

ネットワークメディアサーバーを作ったった

2012年02月19日 | PC・家電・音楽・無線

2012年2月19日(日)

半年以上かけて部品を集め、ようやく「ネットワークメディアサーバー」が完成したぁ。これで、やれDTCP-IPがどうのこうのと気にせずに、地デジ・BSの各2番組同時録画と家庭内LANでの完全フリー視聴ができるようになったノラ。

タイトル写真で見えるケースは、富士通製の「PRIMERGY TX100 S1」というタイプで、Pentium-E5400(2.7GHz)のディスクレスモデルながら、新品なのに1万円でお釣りがくるほどの激安だったので、ついこれにしてしまった。このケースは何とも頑丈な造りで、かつ、メンテナンスの容易さには舌を巻くほどのいい出来だ。下の写真は側面のカバーを取り外して、HDD4台収納可能なサブシャシーを手前に起こしたところだが、この状態で全てのメンテナンスが可能な仕掛けになっていて、他のどんな高価なケースにもひけをとらない。
その上、電源ファンと写真でも見える緑色の大きなシャシーファンが、扇風機の弱よりも更に静かな稼動音で、サーバーとしての条件はほぼ完璧にクリアしている優れ物だ。因みに、最も高回転になる恐れのあるCPUファンは無く、巨大なヒートシンクによる自然空冷方式だ。

各HDD用に、最初からSATA用の信号・電源ケーブルも取り回してあり、何の苦もなく4台のHDDが増設可能なのもありがたい。またHDDの装填も簡単で、写真でも見えるように、HDDの両側を緑色のガイドで挟んで差し込むだけでOKで、従ってドライバーは不要である。更にこの緑色のガイドには振動吸収材まで付いているという、まぁ至れり尽くせりの仕様で、サーバー機だから当たり前なのだろうが、これまで十数台のPCを組み立ててきたオイラでも、改めて感心するところが多い。

メモリはPC2-6400のECCタイプ1GBが一枚挿入されていたので、手持ちの同等品を三枚追加して合計4GBにした。ノンECCとの混在でも別に問題は無く、BIOSは正しくデュアルチャンネルの4GBと認識する。

で、ハードディスクだが、色々と悩んだ挙げ句に、やはり自分自身の安心度を最優先して、HGST(日立)製の0S03224(2TB)をデータ用として4台購入した。今考えると、ちょうどタイの洪水被害の前に注文していたので、現在価格(約12,000円)の半値以下で購入できてたのはラッキー。
システム用には、手持ちのこれまたHGST製1TBを使ってみたが、これはメインシャシーの3.5吋スロットにネジ止めして装着したこともあって、動作音が結構五月蠅く、これ以外の部品が余りに静かなためにかえって目立ってしまって、これは失敗。その内、動作音の静かな2.5吋HDDを静音マウントしたものにでも交換する予定。


ここまで済んだところで、データ用のHDD(4台)はまだ接続せずに、システム用HDDだけでOS(Windows7 64bit)を先にインストール。ネットでの情報通り、BIOS画面でRAIDとAHCIをOFFにして、特にトラブルも無く拍子抜けするほどアッサリと、Windows7のインストールは完了した。

サーバー機だから、ビデオ性能はあまり必要ないと思いがちだが、録画した番組の確認再生や、リアル視聴、それに、CMカットなどの動画編集にも使うかも知れないことを考えると、そこそこのビデオ性能が欲しいところで、そうなるとオンボードのビデオカード(ATI ES1000 VRAM:64MB)では何とも心許ない。
そこで手持ちのビデオカードをごそごそと探してみると、RADEONの「HD-3400」なる5世代位昔の骨董品ビデオカードが見つかったのでこれを装着してみる。マザーボードのPCI-Expressスロットはx16ではなくてx1用なのだが、このx1スロットには切り込みが入れてあって、ちゃんとx16のビデオカードが挿入できるようになっているという、何とも気の利いた造りだ。このサーバーの設計者の先見の明(?)には、心から喝采を送りたい。
再起動するとちゃんとOSの標準ドライバでインストールが完了し、お陰で、グラフィックスのスコアも1.0→3.9になって、フルHDでの動画再生も全く問題が無い。

2TBのHDDを4台、つまり8TBもの容量をどのように使うかでも色々と悩んだが、結局はRAID5を組むことで実質6TBの一つのHDDとすることにし、RAIDカードにはHighPoint製のRocketRAID640を購入した。このカードから4台のHDDへ配線して再起動し、RAIDユーティリティをインストールして無事にRAID構築も完了。6TBのdドライブができあがった。
試しに、CristalDiskMarkでベンチマークを測定すると、シーケンシャルRead/Writeは315.6/208.1MB/sとなり、フルHD動画の読み書きには全く問題の無い高速な値が出ていることが分かった。

本機はサーバー機だから当然だが、サウンド機能は内蔵していない。PCIのサウンドカードを装着することも考えたが、今まで使ったことのないUSBタイプの音源アダプタを購入してみた。USB-SHS2なる型式で、7.1chサウンド仕様ながら¥780という超廉価で、これでもきちんと音が出る(当たり前か…)から大したもんだ。



そしていよいよ、メディアサーバーとしての核となるデジタルTVチューナーだが、これもあれこれと悩み検討した結果、アースソフトのPT2を奮発した。I/Oデータやバッファローなどの大手安心(?)製品も視野には入っていたが、世に言われる「禁断の…」世界も体験したくなって、うまく動作させられないかも知れないリスクを背負っても、チャレンジ(…と言う程のものでもないが)してみることにした。
上の写真でケース内の一番左奥に見えるのがそれで、ケースのすぐ外側には地デジ2本・BS/CS2本の合計4個のアンテナコネクタが出ていて、アンテナからの信号は「ダブル分波器」で分波・分配されてここのコネクタにそれぞれ接続される。これで、地デジとBS/CSがそれぞれ同時に2番組づつ、計4番組の同時録画が可能になるのだ。
BSカードを読み込む為のカードリーダーには、PT2推奨品と言われるNTT-ME製の「SCR3310-NTTCom」を使用した。上の写真で、ダブル分波器の右に見えているのがそれだぁ。

PT2を動作させるドライバおよびアプリケーションはネット上に潤沢にあって、それらのほとんどはフリーソフトかつ、頻繁なアップデートが行われていて、大手安心(?)製品の腹の立つサポートよりも余程充実しているのは何とも皮肉ではある。
PT2とカードリーダーのドライバソフトを導入したら、TVTestとMPEG-2デコーダをまずはインストールする。この時点でアンテナを接続すると、地デジとBS/CSがちゃんと視聴できる。更に、EPG番組表から予約できる録画ソフトのptTimerをインストールすると、下の写真のように、大画面での番組表から簡単に4局同時録画の操作がマウスクリック一発でできるのだ。この快適さはたまらない。

しばらくはこれで、録画三昧を試みてみよう。

しかし、BSカードやDTCP-IPなどに見られるように、今の日本における、著作権保護を優先し過ぎるあまりの、ガチガチに仕込まれたコピー禁止機能は一体どうだろう。もちろん、制作物の著作権を保護することには全く異存はないのだが、家庭内や一個人での利用にあたっても、世界でも有数なガードに守られた日本の姿は、ちょっと異常だと感じる。
裏の世界で、不法な複製によって大儲けしている悪徳業者に対しては適切で厳格な取り締まりをしない反面、個人的利用には大きな制限をかけてしまうのは、どう贔屓目に見ても片手落ちと言えるのではないだろうかネ。
そのお陰で、個人が余計な手間やコストをかけざるを得ないことが、どうしても腑に落ちない。ここはもう少し、個人的利用の制限を緩和して、悪徳業者などへの罰則を重くする方向の方が、どうみても健全と思うのだがなぁ・・・と、ブツブツ言ってみる。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿