霊の「関東……もとい、長州ウォーキング」

「関東歩き旅」の続編で、「長州歩き旅」を始めました

久し振りの東京

2011年12月18日 | 山口県外旅行

2011年12月17・18日

10年来のファンである、鬼束ちひろさまのライブに行ってきた。有楽町駅前にある「東京国際フォーラム」のホールAという大きなステージだから、果たしてちひろさん大丈夫かなぁと不安な気持ちを抱きつつ行ってはみたのだが、ほぼ予想通り(?)、散々な出来だった。
タイトル写真のように座席は33列42番だから、客席全体では「中程の少し後寄り」で、従って彼女の表情を肉眼で捕らえるにはちょっと難しい程の距離だが、最近の報道で見られるような「ケバい」メークではなさそうなのは何とか見て取れる。

…にしても、暗闇から、セットの中で横たわった状態でいきなり登場したのはいいが、1曲目の「Sweet Rosemary」そして、「青い鳥」「Everyhome」と続くのに、音程の外し(外れ?)具合が一向に良くならないのはどうだろう。多分、音程に少し敏感な人だと、気分が悪くなってしまいかねない程の外し具合だ。
比較的最近の、歌手としての彼女の酷い状況はネットを通じて分かっていたので、ある程度は覚悟していた。しかし、体調がどうのとか、トレーニングが不足とかのレベルではなさそうで、今の状態の彼女はもう、楽曲の意図やイメージを、「プロの歌手」として「ライブでの歌唱」で聴衆に伝えることはできない存在になってしまったように感じた。

とは言っても、彼女はまだ31歳という若さだし、歌唱力が以前より落ちたとしてもそれで彼女の魅力が無くなった訳ではなくて、他にいくらでもやり方はあると思う。因みに、カバー曲の「Time After Time」では英語歌詞だからかどうか、あまり音程の外れが気にならないように感じたところを見ると、思い切ってUSAにでも行ってボイストレーニングを基礎からやり直し、英語の歌詞を自由に書ける才能もあるのだから、USAで音楽活動を地道に始めてみるのもいいかも知れない。
いずれにせよ、今後について重要なのは、彼女自身が、自分の体調を含めた状況を客観的に理解し判断できるかどうか、そして、プロデューサを始めとする周囲のスタッフが、彼女に対してストレートかつ長い目でみた心からのアドバイスを掛け続けることができるかどうかが、鍵になると思う。

それにしても、既にネット上に出ている低俗マスゴミの「魂を振り絞るかのような圧倒的な歌声」だとか、「実力と魅力が余すところなく発揮されたステージ」なんて、お決まりの無責任論評には全く呆れてしまうワィ。
実際の会場では、ちひろさんとお客との、投げやりな短い会話が結構面白かったのだ。
曲間も静かで大人しいお客に対して、ちひろさんが突然『何か行ってよ!』だったり、女性客の『ちーちゃん大好き』には『私も』と答えるのに、男性客が『愛してる~』と言うと、『あんたは知らんっ!』てな始末。
また『次のツアーの予定は?』と客が聞いても、『無い!』の一言で終わったり、怨念を込めて『いまいましいEMIめぇ~』と叫んでみたりと、この辺りは鬼束節も絶好調だった。

ちひろさんが音程外しまくりで聞くに堪えなかったのと対照的に、ピアニストの坂本昌之が奏でるピアノの演奏と音色はとても流麗で、ちひろさんのマイクを通した音声はクリッピングレベルに達して歪んでいたのに(明らかに、リハーサル時の設定ミスと思う)、ピアノはライブの最後まで絶妙な音色を聞かせてくれたのがとても皮肉だった。

てな訳で、お目当てのライブは散々だったのだが、今回の最大の収穫は往きも帰りも、綺麗な富士山が出迎えてくれたことで、日頃の「行いの良さ」がこんなところに現れたのだナ…ェヘン


往き(新富士駅付近)


帰り(小田原駅付近)

関東赴任時の6年間には都合百回近く山口東京間を往復したが、今回のように往きも帰りも絶景を味わえたことはなかったのだ。………ン? ってぇことは、今までは日頃の行いが悪かったのか? …(爆



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