HAM日記

JA3CLMのブログ

FT-991A 諸設定の保存と復元

2017-01-25 10:52:57 | アマチュア無線

FT-991Aを購入して2ヶ月なのに、2回もファームウェアーの修正がありました。面倒な作業ですが、やはり、最新の状態にしておきたいから、手順に従って、ファームウェアーを更新しました。 しかし、FT-991Aの設定がすべて工場出荷状態に戻されていました。これを元通りにセットし直す作業が大変でした。

最近のICOM機ならばSDメモリーカードにすべての設定が保存され、復元が簡単ですが、YAESUはSDメモリーが有りません。しかし、これでは皆さんも困りますよね。 何かいい手立てはないものかと考えていたところ、CATコマンドを使って設定内容を読みだし、テキストファイルにしてPCに保存しておいて、ファームウェアーバージョンアップ後に、そのファイルを開いて設定し直すことができることに気付きました。

理屈は、こんな格好です。 簡単な例で説明しますと、AF GAINのボリューム位置を読み出すには、CATコマンドで”AG0;"をFT-991Aに送ります。 すると、FT-991Aからは"AG0066;"の様に0~255の値が返って来ます。 緯度・経度の読み出し等、その他CATコマンドがまだ良く分からないのが数箇所ありますが、ほぼ元通りに戻せました。

さて、これには、、、そうです、RS232Cシリアルコントロールを行うプログラムが必要です。 2~3日ほど掛かり、とりあえず、必要な設定内容(約200項目)を順に読み出すことと、逆にそれを使って自動的に諸設定ができるBASICプログラムを作ってみました。 このプログラムを使えば、FTDX3000のファームウェアーバージョンアップ時にもCATコマンドに合わせて呼び出し用のテキストファイルを作り替えることで使えそうです。でも、、こんなのヤエスさんが考えてくれたらいいのにねえ。。。

後日談;  上記の様に読みだして得られたCATコマンドを順にFT-991Aに送ってみたら、206項目中6項目が正しく動かないことが分かりました。 調べてみると、FT-991Aの現状を読みだした数字に2を加えて送ってやれば、正しく反応するのも有ったりしました。 まあ、6ヶ所だけだから、後から直せばいいだけです。 ただし、MR と MTコマンドで、メモリーチャネル数を三桁で順にMR001~005等の様に送っているのに、返ってくるチャネル番号は何故か現在のFT-991Aの設定チャンネル番号となっている。 これでは、設定できないから、FT-991AにCATコマンドを送る前に、そのチャネル番号を001~005の様に修正してから送ればうまくメモリーに保存されることを確認。次回のファームウェアーバージョンアップで修正される事を期待しましょう。

 


FT-991Aでは、MMSSTVからコマンドが送れない

2017-01-16 10:51:34 | アマチュア無線

FT-991Aの付属装置(MSK144 QRA64の追加も含む)の免許が無事に下りたので、IC-7100の損傷以来途絶えていたMMSSTVを試してみたくなりました。

MMSSTVのリグコントロール画面を通常通りセットして送受信を切り替えて、CATコマンドを送ってもFT-991Aは全く反応しません。 そんな時にと用意されていたEXTFSK.DLLをMMSSTVのフォルダーと同じところに入れて、EXTFSKで送受信を試してみたら、無事に送受信は出来ました。でも、SSTVは画像を送る前後にSSB音声で相手局と話をする必要があります。 SSBはフロント側「MIKE」で、SSTVの信号はUSBケーブルからの「REAR」の音声入力の切り替えをメニューからいちいち操作する必要があり、面倒です。 また、SSTV送信中はモニター音も聞きたいから、これも切り換える必要がありそうです。 Windows10のデスクトップとノートパソコン両方でも試しましたが、CATコマンドがFT-991Aにどうしても送れません。

しかし、FT-991AとUSB接続している同じCOM番号を使って、ハムログ経由で周波数とかモードをやり取りが出来るか試したら、CATコントロールは正しく出来ました。そして更に、JT65のWSJT_Xも周波数読み書きを試したら正常に動きます。でも、MMSSTVとMMVARIはIC-7100では使えていたのに、FT-991Aでは使えないことが分かり少しびっくりです。 私の浅知恵ではありますが、XP当時から使っていたRS232C⇔USB変換器が、Windows10に変わってから使い物にならずに廃棄しました。 そして今では、Windows10対応のドライバーが付いた変換器を使っています。 と言うことは、、、OSがWindows7であればMMSSTVは無事にCATコマンドをやり取りできたのでしょうね。

インターネット上ではC++言語でRS232Cを制御するサンプルプログラムが沢山紹介されています。 その中でも、簡単に使えそうなのを探して、デバッグモードでCATコマンドを書いてFT-991Aに送ってみたところ、バンザーイ、、バッチリコマンドが送れてFT-991Aが正しく反応しています。 どのようなコマンドを送りたいのかと言えば、、送・受信の切り替え、モニターの切り替え、音入力(マイクからとUSBからの音)の切り替え、そして、7メガから144メガまでのSSTVのメイン周波数とLSB/USBの切り替えのCATコマンドを用意したいだけです。 これらを使い易い様に一覧表示させ、必要なコマンドを選んで送ればいいということになり便利になりました。 そうはいっても、送信のCATコマンドを送ってからSSTV画面のTXボタンを押し、画像送信が終えれば、マイク側に切り換えるCATコマンドを送るのですから多少面倒なことです。 でも、これで、Windows10でもFT-991Aを使ってSSTVの交信ができる様になりました。

なお、この件で、インターネット検索したら、Windows10でもMMVARIもMMSSTVもFT-991で支障なく使えたとの報告が数件上がっています。 私の環境では、上記の様にWindows10対応のRS232制御プログラムを使わないとCATコマンドの送受信は出来ませんでした。。。。何処が違うのか、、謎のままです。 どなたか、詳しい方の助言があれば助かります。。よろしく。。

その後談、、(8 Mar.,'17) **********************

動きました。!!!???  SSTVの送受切り替えに、別のソフトを立ち上げるなんて面倒だから、その後、SSTV熱も冷めておりました。 でも、今朝に、FT-991Aの裏面にあるD-SUB 9ピンにRS232C接続をした状態でMMSSTVの動作を確かめたら、なんと、、、何事も無かった様にMMSSTVは正常にCATコマンドを送受信しています。 何が有ったのでしょうかね。。。 それならと、、USBの仮想COMポートでも試しましたら、これも正常に動きました。 1月上旬に、あれだけ何度も何回も試してもダメだったのがウソの様です。。 何が有ったのでしょうかね(2回目)。。。HI

送信するときは、①SSTVの信号は裏面のUSB側から ②送信モニターON ③PTTをON

受信するときは、①変調音はマイク入力側に切り換え ②モニターはOFF ③PTTをOFF

の様にCATコマンドを送っています。。 とにかく無事に動きました。 ばんざ~~い!!!

 その後談-Ⅱ、、(17 Mar.,'17) ***********************

動きません。 3月8日には何事も無かった様に動いたのに、その後、何回試してみても全く動いてくれません。 仕方がないので、Windows10で動くMMSSTV用RS232C制御プログラムを完成させました。そうこうしていたら、今まで動いていたFTDX3000でもMMSSTV単体では動かない時があることが判明。結局、インタフェースドライバーのチョットした相性の問題なのでしょうね。。。何が何だか、、、判らんようになりました。。(涙)。。。 

その後談-Ⅲ、、(18 Mar.,'18)***********************

動きました。 MMSSTV用のRS232C制御プログラムを自作したのは旨く動いていますが、MMSSTVソフトから、何故まともにCATコマンドが送ることが出来ないのか謎のままでした。 今朝、暇なときに、念のためにと思って、再度テストをしてみました。 メニュー032が10msecとデフォルトでセットされていたのを100msecに替えて見たら、、、、何と、正常に動き始めました。 こんな単純なことで、ここ3か月ほど悩んでいたんですわ。。。多分今度は、これで解決でしょうね。 疲れましたわ、、、


FT-991にGPS

2017-01-01 21:12:34 | アマチュア無線

この度購入したFT-991AMにはGPSが使えるので試したくなって、GPSアンテナ(GlobalSatのGPS Reveiver BR-355S4)を購入しました。FT-991への接続はシリアル信号のRS232C端子です。 GPSアンテナからの信号がUSB出力タイプのは、アンテナから出てくる信号自体が既にUSB信号になっているからこのタイプを買わずに、シリアル信号が出てくるPS/2ソケットタイプを購入しました。ただし、コンピューターに繋いでGPSの受信状況を確かめたいこともあるので、PS/2ソケットからのシリアル信号をUSB信号への変換器が付いたコード①(Accessory Windows PC USB Cable Set for MR350 BR355) を購入しました。 それと、GPSアンテナからPS/2ソケット経由でシリアル信号をFT-991のRS232端子に繋ぐためのコード②(Accessory RS232 Data & PS2 for Power Input for MR350 BR355) も買いました。 このコード②には、RS232プラグへの配線の他にGPSアンテナに5Vを供給する為に別の線が1本出ていて、それにはPS/2ソケットが付いていたので、ひょっとしたら、ここに①のコードを繋げば、USB5V電圧を送ることが出来るかもしれないと考えていました。

現物は、台湾から船郵便で9日間で配達されました。 早速、GPSアンテナのPS/2ソケットに①のコードを繋ぎ、PCのUSB端子に差してGPSアンテナに添付のGPS検出プログラムを動かしてみたところ、我が家の緯度経度と時刻、そして、補足中の10個ほどの衛星の位置が地球図上に表示されました。 今回購入したGPSアンテナは正常に動いていることが確認できました。

次に、FT-991への接続を試しました。GPSアンテナのPS/2ソケットに②のコードを繋ぎFT-991のRS232端子に繋ぎました。 先にも触れたように、この②のコードには、GPSアンテナに5Vを供給するPS/2のソケットが別にあるので、そこに①のコードを繋いで、PCのUSB端子から電源を送ることを試しました。 しかし、GPSアンテナの赤色ランプが点灯しませんし、FT-991の方にGPS信号が送られている形跡がありません。

さてこれからが、動かすための試行錯誤が始まりました。 最初に、考えられるのは、①のコードから5V電気が送られていないのではないかと言うことです。 でも、GSPアンテナにコード①を直接繋いでPCのUSB端子に挿入した時は、何の問題もなく動いていました。 すなわち、コード①では5Vの供給に問題ありませんでした。と言ううことは、②のコードについているPS/2のソケットの配線が正しくないと考えるのが普通ですが、何処にもテスターを当てられる箇所がありません。仕方がないので、②についている5V供給用のPS/2ソケットを切り落とし、その線をUSBコードとつないで、5Vを送り込めるようにした所、GPSアンテナに電気が通ってGPSアンテナの赤いランプが正常に点滅を繰り返すようになりました。 でも、、、FT-991の方は全く反応してくれません。

次に考えたのは、GPSアンテナはTTLレベルで動いているのに、FT-991の方はRS232の電位が必要なのではないかと考え、TTLとRS232Cの電位コンバーターをアマゾン経由で購入。翌日には配達されたので、②の線はPS/2ソケットからのコードのみを残して使いましたが、それ以外はすべて別物で回路を作り直して試しました。 電源を投入してみると、FT-991がシリアル信号を捉えて液晶画面右上に衛星のアイコンを表示し、緯度経度を取り込むことが有りましたが、すぐにアイコンが消えて動作は不安定で使い物にならず。。その後何度やってみても、全く動いてくれません。(涙)

気を取り直して、FT-991の取説を読み返しました。 RS232C端子にはFT1D/XDとオプションのコードで直接つなげば、GPS情報が得られると書いてある点に注目。 すなわち、TTLからRS232への電位差コンバーターなんて不要で、TTLレベルのままでもOKの様なのです。 コンバーターを取り外し、GPSアンテナからのシリアル信号線を直接RS232の2番ピンに繋ぎかえるなどして、総ての配線を新しく作り直して、試したら、、、バンザーイ FT-991の電源を入れたら衛星アイコンが液晶画面上に表示されました。 正常にGPSを受信して、緯度経度の測定と、時計も直してくれています。 これで、移動運用するときの楽しみが一つ増えました。Hi

 写真は、②の代わりに新しく作った配線です。でも、②のコード類は本当に配線異常だったのかどうか、今となっては確かめられません。 せめて落ち着いてD-SUBの2番にシリアル信号が正しく来ているのかどうかぐらいは最初にチェックすべきでしたよね。(反省)