J’sてんてんてまり

はじまりは黎明期。今は、記憶と記録。

始まりは突然に

2005年03月13日 | Weblog
山から煙が上がっている。すわ、山火事カッ! 現場付近の今日は、風速10メートルの風、急げッ!

2月にも、山火事があった群馬県桐生市広沢町で出動した消防隊員たち。
現場に着くなり、くしゃみが止まらず、目が痒くてたまらない。

どうやら、スギ花粉の悲惨な飛散の誤認だった模様。

ああ、よかった。。。。やら、悲しいやら。。。。苦しいやら。。。。

思い出す。アレルギーが巷で流行りだしたあの頃、
不健全な生活をしているからではないかしら、私は平気よ、お~~ッほっほ、と思っていた。

静岡県の西北に、杉の美林で有名な天竜市から長野県との境にかけて、北遠と呼ばれるところがある。
遠州北部。天竜川に沿った、自然豊かな山並み、里山の暮らし、
そこに根付く文化もまた多く、催事に呼ばれて仕事に行く機会も多かった。
距離のゆえに、宿泊しての仕事となることがよくあった。

ある、春の日。
山を降りようという私の目に、山から煙が立ち昇っているのが見えた。
あちこちに、春の強風に踊る杉木と、あたり一面を黄色く染める雲が見える。
黄砂かしら、と問うと、花粉ですよ、と答えが返ってきた。
まあ、すごい。
住民の車は、おそろいの黄色のベールがかかって、どれもこれもゴールドメタリック車になっている。

自宅へ戻った私、ああ、風邪を引いたみたい。
熱っぽくてだるいし、くしゃみは出るし、喉も痛いわ。。。。
医者はきっと、私のカルテに並んでいる同じハンコを押すのだろうな。「気管支炎」
暖かくして、おいしいものをたべて、ゆっくりしなさい。
これも、ハンで押したように、同じせりふを言うのだろうな。

これが、花粉症です。

え??先生、なんて?


あの時の黄色い風がありありと見える。風に巻いて、天に駆け上ってゆく煙が見える。
竜のように、山を縦横無尽に渡る黄色の木の精。黄の精。


実は、杉木の下枝払いを、以前の山守のように行うだけで、
今のスギ花粉の飛散から1/3量に減るといわれている。

山の手入れをしなくなった。山の仕事を継ぐ人がいなくなった。山の財産が売れなくなった。

今の鼻水は、涙は、そこから出ている。

火事でなくて良かった。だが、花粉でもなくても良かったのに。。。。
ま、人類がやったことのツケは、人類に回ってくる。誰か、ではなく、人類として地球に生きている以上。

今日はいい天気だ。春霞の日々は続く。


追記
*写真はエリントンレッドの名札が付いていました。ツツジ科とのこと。
 ツツジ科は世界に約82属、2500種あるそうで、ブルーベリーたちも、ツツジ科だそうだ。
 hahaさんの質問に答えて。

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
杉花粉は (haha)
2005-03-13 14:32:36
近くで見ると竜のごとしですか。

もう長いつきあいです。春霞の日は外に出るのが怖い。

おまけにインフルエンザでダウンしなかなか調子が出ず

久しぶりにパソコンに触れました。

花の写真に心が落ち着きます。この花はラベンダーの

種類ですか
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いってきました (guonb)
2005-03-13 19:40:57
今日山梨県三珠町に行ってまいりました。非常に珍しい自生のセツブンソウとミスミソウを撮影してきました。



スギ花粉まみれです。セツブンソウの周囲には新しいスギの赤ちゃんが等間隔で植えられていてかわいいので、これも撮影しようかと思いました。

でも嫌がる人も多そうなのでやめました。



(眠いので自分のブログに書かずにもういいにしときます…
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ひゃあ、 (本人)
2005-03-13 20:16:18
hahaさん、たいへんでした。イッパイいろいろ忙しいのに、休めた?インフルエンザは、違う型も混在してるから、まだまだ気をつけよう!花粉も、まだまだだから、気をつけよう!

この花は、ラベンダーじゃないです。名前が付いてたんだけど忘れちゃった。みたら、記事に追記しておくね。まっててね。
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もう、寝ちゃったかなア。 (本人)
2005-03-13 20:20:50
お天気も良くて、よかったですねえ、guonbさん。でも、ちと寒かったね。

セツブンソウは、園芸品種が出てきているようですね。虫主婦さんのところで、開花日記見たよ。かわいい。自生のほうはどんなお顔か、楽しみに待ちましょう。

す、杉は、まだ植えられテルですか。。。



ゆっくりお休みくださいませ。自分のブログを後回しにして来てくれたのね、ありがとう。

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