路線バス 終点の風景

兵庫県在住のバスマニアが、主に関西のバスの「終点」を紹介します。

平石(金剛自動車)

2017-09-30 13:16:12 | 終点の風景~大阪府
大阪府富田林市、南河内郡を運行エリアとする金剛自動車。
大阪府内の事業者としては珍しい「ICカード非対応・スルッとKANSAI非加盟・独立系事業者(大手民鉄の傘下に属していない)」です。しかしまぁ昨今路線バスとタクシー、そして貸切バス事業だけで果たしてやっていけるのでしょうか…(´・_・`)

さて、今回ご紹介するのはそんな金剛自動車の終点になります、「平石」停留所です。


所在地は大阪府南河内郡河南町。大阪府内ではかなりのどかな部類に入ると思います。

峠の手前に停留所はあります。
転回スペースは狭いため、後者扱い後一旦バスはバックをして駐車スペースに入ります。


本数は午前と午後の1日2本しかありません。訪れた際は午後の便に乗車しましたが、乗客は皆無でした…(′・ω・`)

運賃は富田林駅から320円です。乗車すると分かるのですが、比較的距離があるので320円という価格設定は非常に良心的に感じられます。


コラム
金剛自動車の特徴的な車内
かつてのバスは、新車導入時に各事業者がバスメーカーに自社の要望(座席配置、シートモケット、化粧板など)を伝えるのが普通でした。
しかし現在ではノンステップバスを中心に「国土交通省標準仕様」が急速に普及し、新車はほとんどがこの仕様となり、各社のオリジナリティが消滅しつつあります。
しかし、ノンステップバスがほとんど在籍していない金剛自動車では、新車にもこのような仕様は導入せず、オリジナル仕様を貫いています。
以下、金剛自動車の特徴的な車内配置を見てみましょう。

なんとロングシートとクロスシートを組み合わせたかなり特徴的な車内となっています。これは立席のスペースを拡張し、より多くの客を載せることができるようにと考えられた特注仕様です。ちなみに、金剛自動車のほとんどの車両がこの座席配置となっております。もっとも、ロングシートで坂道や山道を走る路線もあるので(今回の平石行きなど)、それはそれできつかったりします(^^;
ほかに金剛自動車の特徴的なことを思いつくだけまとめてみました。
・電車の到着時刻と合わせて発車するので、同時発車などの面白い風景が見られる
・希望ナンバーを採用しており、年式がとてもわかりやすい(年式(平成何年か)-年式別製造順)

※写真の車両は平成21年式の1号車となります。
・左前方部の座席(俗にいうオタ席)がない

・関西では珍しい、吊革の形

などなど…
このような特徴的な事業者ですので、ぜひ1度乗車されてみることをオススメします!
閲覧いただきありがとうございました。

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