映画1ヵ月フリーパスポートもらうぞ~

リアル映画で生活のシミュレーションをしたがる管理人のブログ

帰ってきたヒトラー

2016年06月25日 10時07分49秒 | 映画 か行
評価:★★★★☆【4.5点】



他のヒトラー映画と一線を画す戦略が大成功!(笑)



1945年に自殺したはずのアドルフ・ヒトラーが、
なぜか2014年のベルリンにタイムスリップして甦る。
やがて彼をモノマネ芸人と勘違いしたディレクターにスカウトされ、
テレビ番組に出演することに。
すると、ヒトラーが生きていたらいかにも言いそうな言葉で
現代のドイツを斬りまくると、
その“芸”の完成度が評判を呼び、彼はたちまち大ブレイク。
しかも言っている内容も
意外に真理を突いていると迷える現代人の心を捉え、
いつしか再び大衆の支持を集め始めてしまうヒトラーだったが…。
<allcinema>



現代にタイムスリップしてきた本物のヒトラーを
偶然にも街で見つけたリストラ寸前のテレビ・ディレクターが
完成度の高いモノマネ芸人を発掘したと思い込み、
モノマネ芸人ヒトラーを使い番組制作をしたいと局に売り込む。

一方、ヒトラー本人は進化した現代にいる状況が理解できず
初めは戸惑いつつも、徐々に理解していく辺りの柔軟性は
そのままIQの高さに繋がっているようだ。

彼の登場する番組は軒並み絶賛され高視聴率の連続。
みるみる世間に認知され、そのままの勢いで街頭に繰り出し
アポなし突撃取材など、ドイツの本物の政治家や有名人、
あるいはネオナチ組織NPDのメンバーらと討論までするしまつ。

実際、本物のヒトラーだから説得力ある熱弁は完全に人を魅了する。

この映画、フィクションとドキュメンタリーの部分を
絶妙にミックスさせ、街を行きかう人々の生の声を取り
現場で瞬時に発するアドリブなども完全にヒトラー口調。

1940年代の独裁者ヒトラーの痕跡を知る者に対し
どのような反応が返ってくるのか非常に興味深かったし
意外と支持が高いことに、やはりな!という素直な思いが(笑)

強きリーダー像の象徴として今必要とされている一人なのか。



【今週のツッコミ】
・TBS系列のニンゲン観察バラエティ『モニタリング』が脳裏をよぎる(笑)
 “もしも、街にヒトラーがいたらひとは信じる?信じない?”
 な~んて感じだろうか(←それ無理があります)

・ドイツ国内の政治家や有名人が実際絡んでるそうだが
 残念ながら“太った○女”呼ばわりされたメルケル首相しか知らない^^;

・ドイツで急増し続ける難民問題は相当深刻なようだった。

・ヒトラーが出演した視聴者参加番組で熱弁した今後のドイツ国家に
 今の日本と情勢が似てるせいか、ワタシもヒトラーに同意してしまった。

・ヒトラーを演じたオリヴァー・マスッチは無名の舞台俳優さん。
 身長193センチで素顔はヒトラーに全く似ていないらしい。
 付け鼻、口ひげ、目元のくま、皺など特殊メイクは素晴らしかった。
 ただし、子犬のシーンなどのCG技術はもうひとつ惜しいね^^;

・ちなみにヒトラー独特のちょび髭はガスマスク装着のため
 小振りに整えたものがあの形になったらしい。

・フィクションとドキュメンタリー(自虐ネタ)を融合させた過去映画に
 『その男、ヴァン・ダム』という傑作もあったな~(笑)
--------------------------------------------------------------------
監督:ダーヴィト・ヴネント
脚本:ダーヴィト・ヴネント/ミッツィ・マイヤー/
音楽:エニス・ロトホフ


出演:オリヴァー・マスッチ/ファビアン・ブッシュ/クリストフ・マリア・ヘルプスト/


『帰ってきたヒトラー』


『映画・DVD』 ジャンルのランキング
コメント (12)   トラックバック (18)   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« レジェンド 狂気の美学 | トップ | ダーク・プレイス »
最近の画像もっと見る

12 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
現実味を帯びています (ミス・マープル)
2016-06-25 17:01:13
TBありがとうございます。
確かにメルケル首相のことは酷く言っていましたね。
私も他のドイツ人は全然わかりませんでした。
イギリスがEUを離脱することになって、まさにドイツの不満も映画同様に膨らんでいくのではないかと恐怖を感じます。
貧困や格差が「」強い指導者」を求める構図は今とほとんど同じような気がします。
ミス・マープルさんへ (ituka)
2016-06-25 20:51:20
ヒトラーがバラエティ番組で言い放った「奈落へまっしぐら」発言は
よくある言い回しと思いましたが、直後の「その奈落を国民はまだ知らない」これにはさすがにゾッとしました。
イギリスもEU離脱が決定しましたね。
今後の世界情勢がどう変わっていくのか興味深いところです。

この映画、ドイツの有名人をもっと知ってればさらに面白かったかもしれませんね。
Unknown (えふ)
2016-06-26 19:37:03
これを観てヨーロッパの移民問題って相当深刻なんだな、
と痛感しました(汗
それと・・・
ヒトラーのヒゲの形の所以がわかったのは
ちょっと感動でした(爆
えふさんへ (ituka)
2016-06-26 20:09:02
世界に太っ腹な政策打ち出したメルケル首相も
まさかここまで深刻化することは想定外だったかもしれませんね。

そうそう、ヒトラーの口ひげの由来が
意外と機能性重視してたとは、チョット驚きましたよね(笑)
後、街頭での似顔絵バイトは笑っちゃいました(爆)
こんばんは (ここなつ)
2016-06-27 00:21:24
こんばんは。
色々な問題提起をしてくれた作品だったと思います。
結局、今の世相が当時のそれに似てきている、ということなのでしょうか?

ところで、「その男ヴァンダム」は最高傑作だと思います~!!私、あの時の劇場前売り特典のヴァンダナまだ持っていますよ。
ここなつさんへ (ituka)
2016-06-27 20:49:05
風刺が効いた上手い演出でしたね。
ヒトラーという誰もが知るキャラクターを用いたことが成功の秘訣でしょうか(笑)
時代は繰り返されるということを改めて認識しましたよ。

お~!「その男ヴァンダム」傑作映画ですよね!
共感してもらって嬉しいです!
なんと!あのヴァンダナを未だ所持してるとは、ここなつさんやりますね!(笑)
緑の党 (とらねこ)
2016-07-15 16:31:55
環境問題を重視する現代のドイツにおいて、蘇ったヒトラーが「緑の党」なんてところがすごい皮肉が効いていましたよね。
ヒトラーはすぐ癇癪を起こしてカンカンに怒鳴るという印象があったので、少し控えめなヒトラーは生ぬるいんじゃないかと思ったりもしましたが、逆にそれだけを抑えれば彼の言うことも一理あるように思えたり、怖い怖い…。
とらねこさんへ (ituka)
2016-07-15 21:38:51
緑の党の事務所がお粗末で貧乏くさいとか言ってましたよね。
毒舌ヒトラーに思いっきりこき下ろされていて
あのシーンってほとんどアドリブですよね(笑)
っていうか、この映画って全体の8割は街頭やらテレビ生出演とかで
なんだかバラエティ番組見てるみたいでした^^;

ヒトラーの政策は現代人の我々でも的を突いていると思いましたけど
やはり、後で冷静に考えたら、、、うん怖いわ(爆)

Unknown (margot2005)
2016-07-20 00:29:33
こんばんは。
いつもTBありがとうございます。
何度かTB送ったのですが、なぜか?届かないようです。

さてドイツ人の懐の深さを知るドラマでした。
ヒトラーって醜くも可笑しくも描ける希有な人物ですね。
margot2005さんへ (ituka)
2016-07-20 23:25:50
どうもここ最近goo全体なのかワタシだけなのか
調子が良くないみたいです。
お手数おかけしちゃって申し訳ありません。

ドイツ人なかなか大したものですよね。
今の時代だからこそ受け入れられたのでしょうけど
それにしても強きリーダーに憧れてしまうのは
いつの世も同じでしたね。
オリヴァー・マスッチ (ami)
2016-09-21 08:18:50
思わず画像検索しちゃいましたよ(笑)
ホント全く似てないんですね。
でも、見る角度によっては
ドルフ・ラングレンに似ていて意外と好みかも(笑)
amiさんへ (ituka)
2016-09-21 20:41:03
お~!ドルフ・ラングレンと来ましたか!(笑)
ほんと、ヒトラーにこれっぽっちも似てないですよね。
特殊メイクの威力はさすがでした(笑)

街頭に繰り出して見せるパフォーマンスなんか
この映画1本で終わらせるには勿体ないな~
なんてこと思っちゃいましたよ(笑)

コメントを投稿


コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

あわせて読む

18 トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
『帰ってきたヒトラー』 2016年4月20日 イイノホール (気ままな映画生活 -適当なコメントですが、よければどうぞ!-)
『帰ってきたヒトラー』 を試写会で鑑賞しました。 外国映画配給会社の授賞式があったけど、ギャガが最優秀賞で20世紀FOXが優秀賞であった。 個人的には東宝東和が最優秀賞だと思う...
帰ってきたヒトラー (あーうぃ だにぇっと)
帰ってきたヒトラー@イイノホール
映画・帰ってきたヒトラー (読書と映画とガーデニング)
原題 Er ist wieder da2015年 ドイツ 2014年10月公園の茂みの中で目覚めた一人の男何と!彼は〈絶対悪〉アドルフ・ヒトラーその人総統地下壕から現代へタイムスリップしてきたらしい...
帰ってきたヒトラー (試写会) (風に吹かれて)
歴史は繰り返す? 公式サイト http://gaga.ne.jp/hitlerisback6月17日公開 原作: 帰ってきたヒトラー (ティムール・ヴェルメシュ/河出文庫) 1945年に死んだはずのア
帰ってきたヒトラー / Er ist wieder da (勝手に映画評)
市中での撮影は、映画の撮影と言うことを隠して撮ったらしいので、その後映画として公開するときに了承を得られなかった人には、目隠しなどの加工がされています。 いや、でも、こ...
『帰ってきたヒトラー』 (こねたみっくす)
現代ドイツの不満はアドルフ・ヒトラーにお任せあれ! 20世紀最悪の独裁者とも呼ばれたアドルフ・ヒトラーが現代に蘇るも、誰もが彼をよく出来たモノマネ芸人としか認識しない。そ ...
帰ってきたヒトラー (ハリウッド映画 LOVE)
帰ってきたヒトラー〜どーするEU (佐藤秀の徒然幻視録)
公式サイト。ドイツ映画。原題:Er ist wieder da、英題:Look Who’s Back。ティムール・ヴェルメシュ原作、デヴィッド・ヴェンド監督。オリヴァー・マスッチ、ファビアン・ブッシュ、クリ ....
『帰ってきたヒトラー』 (beatitude)
ヒトラーの姿をした男(オリヴァー・マスッチ)が突如街に現れる。リストラされたテレビマンに発掘された男は、復帰の足掛かりにテレビに出演させられる。男は長い沈黙の後、とんで...
「帰ってきたヒトラー」 (ここなつ映画レビュー)
コメディと見せかけて、如実に今のドイツにある危機感を示している。現代のドイツにタイムスリップして現れたヒトラー。荒唐無稽だし、笑ってしまうけれど、本当は笑うに笑えない。...
「帰ってきたヒトラー」☆ブラック過ぎて笑えねぇっ! (ノルウェー暮らし・イン・原宿)
ドイツでベストセラーとなった原作小説の表紙の、ちょび髭の部分にもデザインされているように『笑うな危険』なのである。 ブラックすぎて顔が引きつってくるけど、どうしても笑っ...
帰ってきたヒトラー・・・・・評価額1650円 (ノラネコの呑んで観るシネマ)
大衆よ、我を恐れよ。 ティムール・ヴェルメシュの、ベストセラー政治風刺小説の映画化。
 死の直前に現代のドイツにタイムスリップしたヒトラーと、ボンクラTVディレクターがひ...
帰ってきたヒトラー  監督/ダーヴィト・ヴネント (西京極 紫の館)
【出演】  オリヴァー・マスッチ  ファビアン・ブッシュ  クリストフ・マリア・ヘルプスト 【ストーリー】 ナチス・ドイツを率いて世界を震撼させた独裁者アドルフ・ヒトラーが、...
帰ってきたヒトラー/ER IST WIEDER DA/LOOK WHO'S BACK (我想一個人映画美的女人blog)
 歴史上、〈絶対悪〉であるヒトラーが現代に甦り、 モノマネ芸人と誤解されて引っ張り出されたテレビの世界で大スターに という小説が2012年にドイツで出版。 絶賛と非難あり...
[映画『帰ってきたヒトラー』を観た(短評)] (『甘噛み^^ 天才バカ板!』 byミッドナイト・蘭)
☆・・・非常に、色々と考えさせられる作品だった。 大戦末期の、かつての現役のヒトラーが現代のドイツにタイムスリップ、まったくもってヒトラーそのままに、周囲からは新進のコ...
現代にもヒトラーは (笑う社会人の生活)
23日のことですが、映画「帰ってきたヒトラー」を鑑賞しました。 1945年から現代にタイムスリップしたヒトラー、彼はテレビマンにより、モノマネ芸人としてテレビに出演させられる......
帰ってきたヒトラー (銀幕大帝α)
ER IST WIEDER DA/LOOK WHO'S BACK 2015年 ドイツ 116分 コメディ 劇場公開(2016/06/17) 監督: ダーヴィト・ヴネント 原作: ティムール・ヴェルメシュ『帰ってきたヒトラー』 脚......
「帰ってきたヒトラー」 (或る日の出来事)
あなた、どこのヒトラー?