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黄金のアデーレ 名画の帰還

2015年11月28日 18時59分31秒 | 映画 あ行
評価:★★★★【4点】




ナチスが美術品を略奪してた理由が判明しました(笑)
芸術系に興味を持ちながら美術学校に行けなかった
落ちこぼれヒットラーの腹いせか(違)
『ミケランジェロ・プロジェクト』もそこを描いていれば。。。^^;



ユダヤ人女性のマリア・アルトマンは、
ナチスに占領された祖国オーストリアを捨て、
夫フリッツとともにアメリカへの亡命を果たす。
1998年、82歳となったマリアは亡くなった姉ルイーゼが
オーストリア政府に対してクリムトの名画
“黄金のアデーレ”の返還を求めていたことを知る。
それはマリアの伯母アデーレの肖像画で、
第二次世界大戦中にナチスに略奪されたものだった。
マリアは姉の思いを受け継ぐことを決め、
駆け出しの弁護士ランディに協力を仰ぐ。
しかし、その名画は“オーストリアのモナリザ”と称される至宝。
オーストリア政府にこれを手放す気は毛頭なく、
マリアとランディの闘いは困難かつ長い道のりとなっていく。
<allcinema>



本作の画家クリムトの肖像画に関してまったく知らなかったので
結末もどうなるのかさっぱり分からない緊張感があった。
(ほんとか?サブタイトル付いてるぞ)

82歳で一国を相手に訴訟を起こすパワーは凄いものがある。
新米の弁護士くんも最初は頼りなさそうではあるが
そこはやはり1億ドルの価値がある名画を前にしたら
やる気が出るってものだ(笑)
この現代のシーンはどちらかというとコメディタッチ。

一方、マリアが回想するセピア調のシーンは
幼少期から幸せな新婚生活、そしてホロコーストと
ナチスの目を搔い潜りながら亡命する一連の緊張感が秀逸で
こちらはこちらでそれだけで1本の作品となりうる感じ。
ということで回想シーンは完全なるサスペンスタッチ。

そして現代に戻り最高裁まで行った案件は
おとぎ話のようにとんとん拍子に進み、もはやファンタジーの世界。

気になる絵画の行方や手元に入るお値段の方も
きっちりテロップで出てくるのでそこは微笑ましかった(笑)


【今週のツッコミ】
・新米弁護士ライアン・レイノルズの代表作にならないか^^

・っていうかライアン・レイノルズのおどおどした演技って
 結構ハマるかも(笑)
 この人、意外に演技派だったりして^^

・オーストリアの取材記者で出てきたダニエル・ブリュール見て
 まだ脚本書けてないのかよ!だった(映画違います)

・大手弁護士事務所の所長さん、只ならぬ品格に凄味を感じた。
 演じるチャールズ・ダンスを今後チェックしたい。

・最高裁の主席判事がお茶目で親近感マックス(笑)
 新米弁護士の物言いに瞬時に言い換え与える才能は流石だ。
-----------------------------------------------------------
監督:サイモン・カーティス
脚本:アレクシ・ケイ・キャンベル
音楽:マーティン・フィップス/ハンス・ジマー/


出演:ヘレン・ミレン/ライアン・レイノルズ/ダニエル・ブリュール/
    ケイティ・ホームズ/タチアナ・マズラニー/チャールズ・ダンス/


『黄金のアデーレ 名画の帰還』

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10 コメント

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Unknown (えふ)
2015-11-29 19:39:35
大手弁護士事務所の面接をうけた時の所長さん、
けっこう品格ありましたよね。
でも彼を手放したのは一生の不覚でしたね(苦笑
しかし、あの名画の価値を知ったら、
だれでもやる気でますよね(爆
えふさんへ (ituka)
2015-11-29 20:42:04
あの所長さん凄く魅力的でしたよね!(笑)
まさかこれだけ成功するとは夢にも思わなかったので
例の判決出たところで思いっきり地団太を踏んだことでしょう(爆)

あの名画といい例えに出されたモナリザといい
到底美人に見えないのでワタシには名画を見る目がないってことですね^^;
見応えあり (笛吹働爺)
2015-12-09 22:01:32
☆4.5。 お色気がなかったからね、ってこの映画には不必要だよな。
現在どこにこの絵があるのか知らずに見たので最後まで少々ハラハラしましたよ。
ところで豊田市美術館にもクリムトの絵があります。
http://www.museum.toyota.aichi.jp/collection/000160.html
ポスターでしか見たことないけど。
チャールズ・ダンス (ami)
2015-12-09 23:26:54
終盤てっきり彼が糸を引いて妨害工作をするのかと思いきや、
あっさりフェードアウトで拍子抜けでした(笑)
何せ、これまで私が見たチャールズ・ダンスってそんな役ばっかだったので(笑)
笛吹働爺さんへ (ituka)
2015-12-10 20:36:11
お色気はなかったですね~^^;
あらま、豊橋美術館にあるんですね、知らなかったです。

クリムトの画を見たとき真っ先に思ったのが
眠そうな久本雅美氏をイメージしてしまいました^^;
amiさんへ (ituka)
2015-12-10 20:56:14
チャールズ・ダンスって過去映画で何度も出演しているのに
まったく気が付きませんでした。
脇役って演じるキャラクター次第で覚えられたり気づかれずに終わったりするんですね^^;

いや~、もし妨害工作なんかするものなら、せっかくのイメージアップが台無しです(爆)
しかし、脇役キラーのamiさんは一度ロックオンしたらずっと忘れないんですね、すごい!(笑)
豊田市美術館です (笛吹働爺)
2015-12-11 00:20:49
×豊橋美術館
○豊田市美術館
笛吹働爺さんへ (ituka)
2015-12-11 19:54:49
あ~^^;
思いっきり先走ってしまいました。
ありがとうございます。
Unknown (mariyon)
2015-12-15 17:14:30
ニュースにもなったでしょうに、まったく知らなかったこの事件。
ものすごく面白かったです。
勝訴できたからこその映画化でしょうが、
itukさんも書いてらっしゃるように、時代をさかのぼった
回想シーンが心に残りました。
どうしても祖国を捨てなければならなかった、
思い出したくない記憶、
二度とこの地には帰りたくない。。。
そういう気持ちが、回想しーんから伝わってきました。
役者さんたち、みなさん、ほんとうにピッタリでした。
mariyonさんへ (ituka)
2015-12-15 21:43:28
ワタシもまったく知らないニュースでしたよ^^;
普段、余りテレビを見ないし検索エンジンもGoogleなので
世間ずれしてるのかも(笑)

ですね。勝訴したから映画化になったんだと思います。
それにしても、オーストリアのお役人らの態度は
どうしたもんでしょうね~。

裁判シーンが結構面白かったです。
最高裁の判事の言葉がお茶目でいい感じでした。

若いころのヒロインのシーンはサスペンス映画として立派に成り立ちますよね。

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