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GOEMON

2009年05月02日 14時45分33秒 | 映画 か行
評価:★★★★[4/5]


登場人物のそれぞれのキャラが抜群に立っている。

これはまるで2時間のゲームを体験したような感覚だ。
時代考証を踏まえた細かいルールなどにとらわれず
ここまで思い切った物語を見せてくれた紀里谷監督には
拍手を送りたいですね。




1582年。 
天下統一を目指した織田信長は、その夢目前にして、
家臣・明智光秀の謀叛により本能寺で暗殺される。
しかし、信長の右腕であった豊臣秀吉が、
その数日後に光秀を討伐。

その功績をもって信長の後を継ぎ、豊臣政権を制定。
世は火種を残しつつも、一時の平和を謳歌していた。
そこに、彗星のごとく現れる一人の盗賊・石川五右衛門。

超人的な身体能力を武器に、金持ちから盗み、
貧しきものに分け与える英雄に庶民は熱狂する。
ある夜、盗み出した財宝の中に、南蛮製の箱を見つける五右衛門。
その箱の中にはある重大な秘密が隠されていた。
忘れ去ろうとしていた過去の扉を開いてしまう五右衛門。
箱の秘密を追う、石田三成と霧隠才蔵、
そして徳川家康と服部半蔵。真実を巡る壮絶な戦いが始まる…。
<goo映画>



ストーリーは抜群に素晴らしく出来ていましたね。

歴史上の人気キャラを一同に集め
よくもここまで話が破綻せずに完結できたものだと
今さらながらに言うのも変ですが、ただ感心するばかりです。

映像に関しては、ほとんどCGで処理してしまうという
今どきの手法を多用しているが、このCG処理の仕方が
余りにもアニメチックで、良く言えば『300/スリーハンドレッド』?
悪く言えば20年前の日本のCG技術に戻ってしまったのかと・・
群衆の中を馬で駆け抜けるシーンなど、色を極限まで落とし
それらの綻びを誤魔化しているようにも感じた次第ですけどね。

そのシーンに限らず全編に於いて色調を沈め
下手をすると、モノクロ映画の一歩手前とも言える本作は
ゲームを楽しまれる方にとっては、こういう映像表現は
アリなのかもしれないと思えます。因みにワタシは
テレビゲームは一切やりませんので^^;
映像に関しては五分五分というところ(・・意味が?)

しかし、敢えてそういった部分を狙い、この異世界を
表現した紀里谷監督の独特の世界観へと
どんどんと引き込まれる要素は十分あったようです。

この映像表現に関しては好みの問題なのかもしれませんね。


さて、ここまで突飛なキャラで謳歌させてしまうんですから
それぞれ、どのキャラに感情移入することが出来たかという
すぐにそっちに話を持っていこうとするワタシの癖ですが。

どうでしょうね、ワタシは主役の五右衛門もいいが
霧隠才蔵(大沢たかお)に完全にしてやられました感じです^^
特に最期のあのシーンは完全に主役を食ってましたから。

もう、隣の女性客が中盤以降からヤバいことになっていて
霧隠才蔵の決めゼリフのシーンでは嗚咽するくらいの勢いでした。
ワタシは佐助(ゴリ)の
「厄介なことになるって、オレは何度も言ったよな!」
ここんところで最初に来ました^^;


おまけ)
・大砲8門(?)、バルカン砲4門の登場には唖然とした。
 秀吉の天下統一のために輸入した西洋武器ですが
 惜しいことに、これもフルCGだったんでしょうね。

・出てくる人物の着る衣装も西洋と東洋との
 融合でこれは一見の価値ありだと思います。
 これは企画の段階でデザイナーは相当楽しかったと想像します。

--------------------------------------------------------
監督:紀里谷和明
脚本:紀里谷和明/瀧田哲郎
撮影:田邉顕司
音楽:松本晃彦



出演:江口洋介/大沢たかお/広末涼子/奥田瑛二/伊武雅刀/
   平幹二朗/寺島進/中村橋之助/ゴリ/要潤/玉山鉄二/


『GOEMON』

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15 コメント

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色々検索しておりまして、 (小林 哲人)
2009-05-02 20:21:44
西洋で検索していたら、ここに辿りつきました。

とても興味深い記事を書かれておられますね。

知り合いですが、中々面白い記事を書いているので、よければ覗いて見てくださいね。

http://plathome.livedoor.biz/archives/52222530.html
Unknown (ポロン)
2009-05-02 21:45:16
ェエ~この劇画タッチで最後まで行くの~?
なんて思いながら… も

楽しんで観てましたね 大人のファンタジックも良いんじゃないのかなって♪
造形美衣装デザインも良かったですし… 何より

紀里谷監督と江口洋介に試写会で握手してもらったんです~♪
ずっこい? …*+。(∞゜v゜艸)。+*
江口さん かなり絞り上げた美しいシルエットでしたよ

余談ですが昨夜のTV番組の木枯し紋次郎なら どこか影のある大沢たかおの方が似合いそう 
…私も河童ちゃんと同じく 大沢たかおの演技に魅了されてしまったんです^^
いらっしゃいませ (ituka)
2009-05-02 22:27:57
小林哲人様 こんばんは

コメントありがとうございます。
『シンクロニシティの魔法』ですね。
こういった現象は偶然の一致だろうと
簡単に片づけてしまいがちですが。意外と裏ではリンクしているんですね。
“魔法”という魅力的な言葉で表現されてるところで楽しく拝読させていただきました。
うわ!握手??? (ituka)
2009-05-02 22:38:29
ポロンさん こんばんは。

試写会に行ってから、まだ手を洗ってないんじゃないの?(笑)

>ずっこい? …*+。(∞゜v゜艸)。+*

(´Д`||)\(`□´;)どうも、こいつが迷惑かけました。
ハグはしなかったんですね?でもいいですね~
『20世紀少年』辺りから試写ゲットの連続ですよね^^

>木枯し紋次郎なら どこか影のある大沢たかおの方が似合いそう 

実は、ワタシも大沢たかおに関しては『ラブファイト』から良い俳優さんだと
思い始めていたんですよ。紋次郎なら江口氏よりは
大沢さんの方が断然イケてると思いますね。
☆ほぅ!☆ (TiM3 和製キャシャァァァァン?)
2009-05-03 12:00:23
良さげですね☆

T松でも観れるようなので、観に行ってみようかな?

史実の五右衛門からすれば・・終盤は悲劇に決まってるのでしょうが(×_×)

「また、つならぬものを斬ってしまった」とか言ってました?
(それはル※~ン三世の五右衛門だってば)
☆ぎぇ!☆ (TiM3)
2009-05-03 12:02:05
「また、つまらぬものを斬ってしまった」に訂正しときます。

つならないコメントですた(×_×) ←だから間違ってるってば!
ストーリーの・・ (ituka)
2009-05-03 14:20:51
TiM3さん こんにちは。

映像は好みの問題ですから何とも言えませんが
ストーリーは予想以上に良く出来ている感じです。
隣(といっても一席空けて)の女性の鼻をすする音が凄かったです。
風邪ではなかったはず(笑)途中から来てましたから^^

案外、女性受けするんでしょうか?再観賞希望と言う方が多いですしね^^

訂正してくれたのですね( -_-)旦~ 粗茶ですが...
よ~く見ないと気が付きませんでした。
ワタシの視力もヤバいということでしょうかね(←前からです)
☆観て来ますた!☆ (TiM3 いよっ!大沢っ!)
2009-05-09 03:10:53
本作では大沢くんも刀を元気に振り回してくれてて、安心しました(=^_^=) ←鞘から抜けないと死んじゃうもんね。。

にしても・・
赤ちゃんを「ボチャン」させちゃうあの演出は、、どうなんでしょう?

アレはちょっと・・引きましたね(×_×)
Unknown (ぺろんぱ)
2009-05-09 19:59:36
観ました!

CG映像の派手さっていうイメージが先行してましたが、なかなかどうして!人間ドラマとして十分楽しめました。

こういう言葉は死語かもしれませんが、監督の抱く“男のロマン”的なものを感じてしまいました。特に、信長・秀吉・家康の中ではきっと監督は信長が一番のHEROなのだろうなぁと感じた次第です。

才蔵の最期のシーン、私も圧倒されて見入りました。
絶景~! (ituka)
2009-05-10 00:19:19
TiM3さん こんばんは。

観賞お疲れ様です。

いよっ!大沢!って
大沢あかねさんのお爺ちゃんかと思いましたよ(爆)

>本作では大沢くんも刀を元気に振り回してくれてて、安心しました(=^_^=)
>←鞘から抜けないと死んじゃうもんね。。

十馬とは180度変わっててカッコ良かったですよね^^
才蔵役によって、益々良い男になっていく大沢たかおに拍手したい^^

>赤ちゃんを「ボチャン」させちゃうあの演出は、、

アレは、タブーでしょう^^;
ワタシは、てっきり自分の養子にでもするもんだと思ってましたから
ワタシもドン引きしましたよ~

実際の、あの赤ちゃんの親の心情を考えると
ちょっと複雑ですよね。
子役デビュー(デビューって言えるのか?)でアレではね・・・^^;

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