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チェイサー

2017年09月24日 17時26分43秒 | 映画 た行
評価:★★★★★【5点】




全編、手に汗握るカーチェイスを一般主婦が本能に任せやってのける!



シングルマザーのカーラは、
公園で6歳になる一人息子フランキーが何者かに連れ去られる瞬間を目撃。
慌てて犯人の車、緑のマスタングを追うが振り切られてしまい、
その際に携帯電話を落としてしまう。
すぐに自分のミニバンに乗り込み追跡を開始するカーラだったが…。
<allcinema>



過去に韓国サイコホラーの『チェイサー』という傑作映画があった。
今回そのタイトルとまったく同じものにしたことに
その邦題を汚すようなことだけは勘弁だったが…。

今週末から地元ユナイテッドで急遽上映決定した本作。
邦題の『チェイサー』のインパクトと
主演のハル・ベリーが我が子を取り戻すために
愛車のミニバンで誘拐犯を徹底的に追跡するシンプルさに興味を持ち
とりあえず鑑賞しておこう的な軽い気持ちで観に行った。

こ、これは凄い!!!
想像以上の迫力といつ自分に降りかかってもおかしくない状況に
思いっきりヒロインに感情移入してしまう。

今やアメリカの闇とまで言われている子供の誘拐事件。
年間46万人もの児童が行方不明になっているという。
そういった事件に対し、被害者側の取る行動にメスを入れた本作。

ハル・ベリー扮するシングルマザーが本能のまま犯人を執拗に追い詰めていく。

この映画を観て、カーチェイスはなにもスポーツカーや
高級車だけのエリアではないということ。
一般大衆車だってその気になれば見事な走りっぷりを見せるのだ。
アップで何度も見せるアクセル全開のフルスロットルシーン
しかも特別に運転技術があるということもなくごく普通の主婦なのだから。
(これも見てる方はヒヤヒヤ感満載)^^

先に鑑賞した『スクランブル』が如何にゆるい映画だったか
本作は過去の名作『バニシングin60』よりもカーチェイスが長く感じ
最後の犯人のアジトに息を潜めて向かう辺りは下手なスリラーよりも
遥かに怖いのだ。

これは拾いモノ!観に行って本当によかったわ(笑)


【今週のツッコミ】

・ひとは同時に二つのことをすると片方が疎かになるという教訓。

・このシングルマザーが公園で携帯電話を落とした不運が最後まで響く。

・離婚した夫の間に子供の親権問題が絡んでいるのも不安要素として
 物語に深みを増しているし
 生計を立てている仕事がダイナーのウェイトレスということも
 後の記憶力という意味で良い伏線になっていた。

・保安官事務所の婦警さんは的確な処理をしていたと思うが
 本人にすれば“待つ”という行動がどれほど苛立ったことか。
 これは当事者にならないと実感できないのかもしれない。

・片側3車線のハイウェイでの追跡劇はカメラワークも手伝って
 もの凄くリアルで、その迫力は『ワイスピ』以上と断言したい。

・そういえば、過去の名作のスピルバーグ映画『激突!』を
 少しだけ意識したようなシーンがあって追われる身と追う身の違いはあれ
 運転手の顔が見えないというのは、こうも怖いことだと分かった。

・一般道で逃走犯に撥ねられる女性のスタントマンが凄すぎる。
 撥ね上げられ後頭部から路面に落下し強打してるようだが大丈夫か^^;

・鬼気迫る迫真の演技を披露した本作のハル・ベリーに女優魂を見た!

・この映画は女性版の『96時間』であり、時間との闘いという焦りを
 さらに盛り上げていたのが効果音楽なのだ。
 まるでジェイソン・ボーンの逃亡中の旋律をそのまま流用しているように^^
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監督:ルイス・プリエト
脚本:クネイト・リー
音楽:フェデリコ・フシド
出演:ハル・ベリー/セイジ・コレア/クリス・マクギン

『チェイサー』

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