アルゴ

評価：★★★★【４点】


前代未聞の救出劇は映画ファンにはたまらない？（笑）

これって、後に映画の題材とされることを願ってたはないですよね（笑）

監督としてのベン・アフレックはやはり才能ありますね。
前作の『ザ・タウン』も面白かったし監督業としての彼に
今後も注目していきたいです。

お次は、旧友マット・デイモンでも主演に迎え映画を1本どうでしょう。

◇

1979年11月。
革命の嵐が吹き荒れたイランで、民衆がアメリカ大使館を占拠して、
52人の職員を人質にとる事件が発生する。
その際、裏口から６人の職員が秘かに脱出し、
カナダ大使の私邸に逃げ込んでいた。
しかしこのままではイラン側に見つかるのは時間の問題で、
そうなれば公開処刑は免れない。
にもかかわらず、彼らの救出は絶望的な状況だった。
そこで国務省から協力を求められたＣＩＡの
人質奪還の専門家、トニー・メンデスは、ある計画を練り上げる。
それは、架空の映画企画をでっち上げ、
６人をロケハンに来たスタッフに偽装させて出国させるという
あまりにも奇想天外なものだった。
さっそくトニーは「猿の惑星」の特殊メイクで
アカデミー賞に輝いたジョン・チェンバースの協力を取り付けると、
ＳＦファンタジー大作「アルゴ」の製作記者発表を盛大に行い、
前代未聞の極秘救出作戦をスタートさせるのだったが…。
＜allcinema＞

◇

劇中で作戦とされる映画ジャンルもSF作品ならではの荒唐無稽さが
あればこその惑わし作戦ってことでよろしいかと（笑）
これがロマンス映画だったりしたら
出入国手続きのシーンに於いて、あんな風に和やかなムードでは
出られなかったことでしょう。

作戦の中で、てっきり特殊メイクでもして
出国するのかと思っていたら、さすがにソレはなかった（苦笑）

まあそんな中でも、よくこんな脱出案を遂行しようとしたものです。

成功すればマジシャンのイリュージョンみたいに
世間をアッといわせるトリッキーさはあるけど
失敗すれば世紀の大失態として歴史を刻みかねないからね（笑）

終盤で中止された作戦を再度遂行させようとしたメンデスに合わせ
そこからのジャックの怒涛の指揮力は見応え十分でした。

ある意味、博打に打って出たCIA上層部の寛容さにも拍手かな。
ってことで、本作のMVPはトニー・メンデス（ベン・アフレック）の
上司のジャック・オニール（ブライアン・クランストン）に決定か！（笑）


【今週のツッコミ】
・シュレッダーはクロスカットに限ると思った！
　そうすればお子様には、まず復元できないと思うよ＾＾；

・大使館に残った人質らは誰ひとり銃殺されなかったのか？

・映画製作者に成り済まして危険な町に繰り出すってどうよ？
　アレがなかったら終盤の危機は少なくとも回避されていたはずじゃ？

・イスラム過激派グループの兵士も映画好きなんですね。

・暴徒化した群衆をよ～く見ると、スクリーンの奥に行くほど
　ご老人ばかりってのは本当だった（爆）
　しかし、本物の過激デモのような怖さはしっかり出てたから凄いわ＾＾

・上にも書いたけど、敢えて町に繰り出す必要ななかったと思う。
　これは結果論だから言えるけどね（苦笑）

・意外と見落としそうなカナダ大使邸で働いていた家政婦さん。
　彼女の大使夫婦に対する忠誠心に思わずウルっとなりました。

・エンドクレジットで本人と俳優の画像が並べられて登場しますが
　見事なまでに似てたんで笑ってしまった（←おい）
---------------------------------------------------------
監督：ベン・アフレック
脚本：クリス・テリオ
撮影：ロドリゴ・プリエト
音楽：アレクサンドル・デスプラ


出演：ベン・アフレック/ブライアン・クランストン/アラン・アーキン/
　　　　ジョン・グッドマン/ヴィクター・ガーバー


『アルゴ』