IT／イット “それ”が見えたら、終わり。

評価：★★★☆【３．５点】



本作には、しっかりしたテーマが含まれていた。
真の友達作りとイジメ＆狂った親父撲滅運動を掲げる（←ほんとか）

◇

1988年、アメリカの田舎町デリー。
町では子供ばかりが行方不明になる不可解な事件が続いていた。
ある日、内気で病弱な少年ビルの弟ジョージーも
１人で遊んでいる時に何者かに襲われ、
道端の排水溝に姿を消してしまう。
以来、弟の失踪に責任を感じていたビルはある時、
見えるはずのないものを見てしまい恐怖に震える。
やがて、眼鏡のリッチーや悪い噂のあるベバリーなど
同じような恐怖の体験をしたいじめられっ子の仲間たちと協力して、
事件の真相に迫ろうとするビルだったが…。
＜allcinema＞

◇

ホラーの楽しみといえば濡れ場や水着から露出されるムチムチボディ。
登場する女性のほとんどが女子大生＆若いOL辺りだったが
今回は世の男性が普通に楽しみにしているエロス場面は一切ない。
（それ、ノー天気女子が餌食になるモンスター系ホラーだろ）＾＾；

強いて言うなら、仲間内の不良ぶった女の子ベバリーが洗面台で
髪を切り落とすシーンと実父にレイプされてるセリフくらい。

まあ中学生だから大人ぶってもまだまだ子供だし
そっちに期待することはこの映画に限れば諦めるしかない。

ピエロといえば昔はサーカスのお笑い担当だったんだが
今では、すっかり恐怖のキャラクターに変貌している。

本作のピエロも世の流れに乗って恐怖を如何なく発揮しているが
口数がやたら多くてちょっとウザいというのが正直なところ。
この辺りは観客への恐怖を少しだけ削ぎ落していて勿体なかったし
ホラーの定番である“間”と“音”に関しても
信じられないくらい正統派なため、ほとんど予想の範疇であった。

要するに次の変化が予想ができるから事前に身構えてしまい
ドキッとするシーンがあまりなかったということになる。



【今週のツッコミ】

・薬局の初老の主人は確かにクラーク・ケントに似ていたので検索した。
　８０年代の『スーパーマン』クリストファー・リーヴご本人は
　２００４年に他界してましたね。薬局の方は親族なのか？(笑)

・赤い風船といえば迷わず浅田美代子だったワタシ(爆)

・うす気味悪い古びた屋敷がテーマパークのアトラクションっぽいぞ。

・プカプカ浮こうよ！てっきり水面のことを言っていると思ったら
　まさかの空中浮遊だった。あの空間は宇宙からのエネルギー？＾＾；

・ということで、この映画はＳＦホラーと位置付けしたワタシ。
---------------------------------------------------------------
監督：アンディ・ムスキエティ
脚本：チェイス・パーマー/キャリー・フクナガ/ゲイリー・ドーベルマン
音楽：ベンジャミン・ウォルフィッシュ
出演：ジェイデン・リーバハー/ビル・スカルスガルド/ジェレミー・レイ・テイラー

『IT／イット “それ”が見えたら、終わり。』