一郷一会・関東周辺100名湯プロジェクト

一郷一会が威信をかけて ^^: 選定。センター系、スパ銭・・・ お湯さえよければどこでもOK! 料金上限1,200円也。

52.日光湯元温泉 「釜屋旅館」

2005-06-26 22:32:36 | 栃木
日光は、訪れる人を奥へ奥へと引き込んでいくようなところがある。
市内、東照宮や輪王寺を巡るとその先にはいろは坂がある。登りきれば中禅寺湖、湖畔を走って竜頭滝までくれば、もうひと登りで戦場ヶ原だ。ここまできたらもう止まらない。三本松から光徳へ折れて牧場でアイスクリームを食べたらもう戻れない。三本松からさらに登って湯ノ湖畔をひと走りで最奥の湯元。ここはもう標高1,500mの高所である。

湯元は、まわりを2,000m級の山々と湯ノ湖に囲まれたところで、残雪に新緑が映える春、深山の涼気爽やかな夏、針葉樹の緑と紅葉のコントラストが見事な秋、凛とした空気が張りつめる白銀の冬と、リゾート地としての理想的な資質を備えている。
それに加えて、極上の硫黄泉がこんこんと湧いているのだからたまらない。
温泉寺脇の源泉地でむせるほどのイオウ臭を嗅いだあと、かけ流しの白濁硫黄泉にどっぷりと身体を沈めることができる、イオウ中毒患者にとっては天国のようなところだ。

「釜屋旅館」は、そんな日光湯元温泉の老舗で、自家源泉を何本かもち、館内はしご湯が楽しめる。(レポはこちら。(関東周辺立ち寄り温泉みしゅらん「特集クチコミ情報」))
日光湯元のお湯は、総硫黄30mg/kgを優に越える本格的硫黄泉で、かつ、硫酸塩・炭酸水素塩・塩化物のバランスがとれている。pHは山の硫黄泉にしては比較的高く、酸性の強い万座や那須に比べるとやさしい湯ざわりがある。とても好きな硫黄泉だ。

温泉好きにとって、日光湯元のこわいところは、ただでは帰れないところだ。
金精峠(冬季閉鎖)を越えた上州側には、白根、ささの湯、老神、白沢初穂の湯など、すぐれもののお湯たちがわらわらと口を開いて待ちかまえている(笑)
”今日こそは、適当に切り上げて東北道で帰るぞ!”とたてた誓いもどこへやら、暮れなずむロマンチック街道を沼田へ向けて走っている別働隊であった (^^;

<釜屋1号・2号混合泉> 他
含硫黄-Ca・Na-硫酸塩・炭酸水素塩・塩化物温泉(硫化水素型) 64.1℃、pH=6.8、湧出量不明、成分総計=1.687g/kg、Na^+=223.1mg/kg、Mg^2+=4.4、Ca^2+=180.1、Cl^-=169.1、HS^-=11.0、チオ硫酸イオン=1.4、SO_4^2-=475.9、HCO_3^-=330.2、陽イオン計=438.9、陰イオン計=988.9、メタけい酸=120.3、メタほう酸=30.8、CO_2=87.8、硫化水素=19.8 <H12.7.19分析>
                                       文・画像 別働隊@うつぼ

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