日本の南仏プロヴァンス、熊野古道・南紀の四季

日本の南仏プロヴァンスは、熊野古道・南紀。 南紀の出来事、南紀の日々をピーター
メイル風に書き綴る。

南紀の11月(10年),秋の太地浦のイベント

2010-11-08 | 南紀のイベント
太地浦の鯨祭りに遠征(11月7日)

当地から1時間半ほど行くと、かの「ザ・コーブ」で有名な太地浦に付く。

毎年恒例の鯨祭りがあるともことで行くことにした。

過去にもいった経験のあるM氏とNさんと当方2名の4名で行った。



祭りは漁港の広場に台作って各種催しと、コの字型にテント張って物産売ったり、鯨に関係した食べ物の無料のふるまいが行われている。

全ての物産が無料ではなく販売しているテントのほうが多いが、特に人気があって行列が出来ているのは無料のふるまいしてくれるテントのほうである。。

鯨肉を焼いたのを試食させているところから手始めに、鯨ちゃんこ、鯨の茶漬け、はりはり鍋など。

当方も焼いた鯨肉食べ手見た、余程美味ければ横のテントで売っているからかうきでいたんだが、味見してそこまですることも無かろうと手やめた。

次に並んだのがイセエビの味噌汁のテント。
すでに人の行列長かったが、意に介せずに並んでみた。

30分は待たされたと思うが、実はそれだけの値打ちが充分あった。

イセエビはイセエビでも小さく切り刻んだのを放り込んであるものと自分で勝手に決めていた。
ところが何と流石に1日決丸ままとは行かぬが、1匹の半分が無造作に放り込んである。



これを無料で食わせてくれるのだから豪快である、来場者並んで食べれた人は 気を良くして帰れることだろう。

それだけでなく鯨チャンコと、最後に大阪の鯨料理の専門店・徳家が総出。
ハリハリ鍋といいたいところだが、発泡スチロールの椀だから、ハリハリ椀を振舞っていたのを食べ、結構腹が一杯。

台上ではいろんなことをしていた様だが、こちら食い気に気が廻って、太鼓の音ぐらいしか聞こえていない。

無料以外にも鯨関連の食品や太地との提携先の長野の白馬からりんごやオヤキの即売など。

当地でも例年5月3日にイノブタダービーのイベントがある。
イノブタ汁の無料のふるまいが行われるが、それ以外のイノブタの焼肉とかイノブタカレーなどは全て有料、それにかつおの刺身も有料で、太地の太っ腹振りが際立つ。

只雰囲気的には、砂浜の白砂と一段上がった緑の芝生と、目を和ませる当地に比べて、コンクリート一色の太地の漁港とでは比べるも気の毒と言うべきである。

人出のほうは、比較がしにくいが似た様なものか、少し太地が多いと思われる。

我々4名、来た以上リンゴを始め何がしかは買いはしたが概ね振る舞いの品々で充分満足、其れこそ満ち足りた気分で心豊かである。

但し皮肉なことに鯨祭りの主役の鯨と言うより、イセエビがぶち込まれていた味噌汁のほうに軍牌が上がった。
多分今年の来場者、来年もこなければと思って帰ったことだろう。

牛はしてもイルカは殺すなと勝手なことをのたまう、シーシェパードのごろつき共 会場我が物顔で歩き回っていたが入場制限もせず、太地の人は本当に心優しい人たちである

帰りに、昔からの鯨を見張る望楼のある岬の先端に廻ってみた。

余り訪れる人も居ないようだが、人の混雑もなく却って落ち着いてよかった。

其の近くに、近代的なその昔の風景を壊す近代建築物があり、何かと見たら落合博光記念館と出ていた。

入り口に入場料2000円と出ていた。

名画が鑑賞できる美術館でもない個人の記念館で、それだけ払ってでも見る価値があるのかは人それぞれだろうが、落合博光のファンでもない当方としたら、開いた口がふさがらぬ思い。
休日だって1日の入場者が数名とのことでさもありなんである。

そこから少し行ったところに望楼があったが、はるか下は白波洗う磯。
人里離れた望楼のはるか下の岩場に小さく釣り人が見えるのにも感心である。