石原信市郎です。

頑張ろう福島!!力を併せてこの国難を乗り切ろう!!

山下俊一医師会向け講演会の文字起こし版です。(間違いはあるかもしれません。

2011年07月10日 20時10分36秒 | 日記
私は今回の原発災害に当たって山下教授の福島県アドバイザーの解任を求める質問を議会でもし、現在要望署名活動も行わせていただいています。

福島県議会においては、賛否は当然ありますが、ほとんどの議員は気持はわかると、容認して頂いていますし、私の所属する会派においては解任までは認められないが、アドバイザー体制の強化と言う事で要望は出来ると、知事に対し、福島県の放射線防護についてのアドバイザー体制強化の要望を知事あてであげてもらいました。

残念ながら山下教授は福島県立医大の副学長に就任する事が決まったようですが、アドバイザー就任当時と現在と大幅に発言を変えている彼がこのまま福島県にとどまる事には今後も強く反対していきたいと思います。

多くの県議は彼の発言の矛盾を私の質問を通じ認識してもらいました。
さらに多くの方に矛盾に気づいてもらいたいと思っていた矢先、あらたに、医師会向けの講演を録音していた方から、その録音と文字起こし版を頂戴しました。
私には録音したものをネット上にアップするだけの能力は無く、友人にお願いしている最中ですが、文字起こし版について公表する許可を提供者から頂いたので、原文のまま掲載いたします。

録音の文字起こしですので、間違いがあるかもしれませんと、言われている事は最初にお知らせしておきます。聞きづらいところもあり悩むところもありますが、要旨としてはその通りなのかなと思います。

今回、特に読んで頂きたい方は、初期の段階で山下教授のお話しを聞かれた方です。
山下教授のお話しを聞き安心された方も大勢いるかと思いますが、医師向けの講演では下記の通り述べています。

なお、()内には提供してくださった方の印象印象が述べられています。



~~以下講演会の内容。~~

10:00 広島・長崎原爆の被爆後生存者に5年後から白血病が10年後から固形癌が増えた現在なお増え続け、現在は多重癌を発症している。

13:00被曝の考え方として、確定的要因(誰でも被曝すると起こる)確率的要因(ある程度の確立で何かが起こる)急性放射線障害、100mSVを越えると線量依存性に発ガンリスクが増えるが、それ以下では広島長崎のデータでは発ガンリスクは証明できない。安全か安全でないかは後でお話します。一回の外部被曝におけるリスクは、1確定意的要因2確率的要因3不明なものの3つに別れる。

17:00リスク認知は価値感や判断基準により異なる。リスクは経済的なことも含めて考えるのが、放射線防護の基本的な考え方である。(放射線防護に経済を含めるということ自体全く理解できない、経済優先で防護しなくて良いといっているようなもの)

19:48レベル7というチェルノブイリと福島に関しては、放射性物質の放出量が1/10であるということもさることながら、環境汚染を引き起こしたことは確かですが、福島では誰も死んでいないということが異なる。事故直後からの対応も全く違っていた。

24:45 チェルノブイリの教訓は放射性ヨウ素の管理が悪かったため、甲状腺がんが増えた。

25:30 笹川プロジェクトで事故から5年たった後から、学童検診20万人を行った。世界最大の検診です。

26:30 子供の甲状腺がんは100万人に一人なのに、多発している。だからこそ、福島でもいち早く食の流通を制限され、放射性ヨウ素に対する一元的な管理がなされた。(空気は?)

27:30 子供の甲状腺の結節は触診ではわかりません、、、、、エコーで検証すると数ミリの甲状腺がんがわかります。子供の癌は特殊なんですね、転移すぐする非常に癒着が強くて手術が大変。もうひとつ特徴があり、うまく手術すると放射性ヨウ素で大量療法により転移が消えます。非常によく治療に反応します。

29:00事故後に生まれた子供たちには甲状腺がんが起こっていない。放射性ヨウ素のミルクを飲んでいた子供たちに甲状腺がんが起こっている。放射性セシウムは関係ない。

30:50 外部被曝も内部被曝も100mSVを越さないようにするというのが一つの大きな論点です。

32:15放射性甲状腺がんと自然発生の甲状腺がんは区別できない。

33:00 当然この地域はヨウ素不足です、日本とは全く異なります。(日本では本当にヨウ素が足りているのか?現在の西洋化した食事でヨウ素が十分摂取できているといえるのかについては、何の根拠も示していない)放射性被曝による甲状腺がんは直接的な吸入ももちろんあったかもしれませんが、食物連鎖における汚染された放射性ヨウ素の内部被曝によって甲状腺がんが起こってきた。

35:00 チェルノブイリ後20年で晩発生障害550万人の中で被曝当時乳幼児から子供の中から5000名の甲状腺がんが発生し9名が死んだ、25年では6000名の甲状腺がんが起こり15名がなくなっている。これがチェルノブイリの大きな教訓です。それ以外の疾患は有意差は出ていない。セシウムの内部被曝の問題ははっきりした優位さは出ていない。それより精神的な問題が強い。補償を貰いアルコール中毒になる人や不安による中絶など。

37:00 25年たってもチェルノブイリは死の町

38:20 3月13日長崎から部下を派遣し14日から彼らは自衛隊とともに被曝医療の対応をしています。その彼らが15日の夜電話をしてきました。先生今福島雪が降っているけどガイガーカウンターがガーガー言っている原発から60kmはなれた福島でも放射性物質が降り注いでいるという一報が入りました。福島県立医大のスタッフも相当あわてたようです。収拾がつかんと是非先生来てパニックを抑えるため来てくれ、と菊池理事長と知事に言われ18日にとるものもとりあえずすぐ福島に入りました。それが始まりです。最初の事故から数日間で大半の放射性物質がたぶん大気中に出たというのが現実。

39:15 その中で避難がされた、あるいは安定ヨウ素が一部配られた。混乱の中で本来は、、、センターが統合する原子力災害は現地対策本部の10kmにされますが、県庁の一室に間借りする。情報の収集が出来ないそんな中で1週間が過ぎていった。

40:00 現在高度の放射性物質が放出されたことは事実。

40:50 1回被曝であろうと慢性の被曝であろうと外部被曝であろうと100mSVを越えると癌の率が上がる(意図的なのか不明ですが、内部被曝は言っていない)それ以下ではわかりません。わからない中パニックにならないようにしてください。だから私は大丈夫という言葉をはきつづけました。この間、国からはガイドラインもなにもなかった。本来ならば国がいち早く種々の提案や掲示をすべきであったが、非常時であるためマニュアルどおりには行かない。福島県知事の英断で私たちを現地入りさせ健康管理のアドバイザーにした。大学の教授が矢面に立ち自ら仕事をすることはなかったと思います。

42:30 私たちの目的はこの状況の中で混乱を抑えるのが第一の目的でした。(あくまでも混乱を抑えるのが目的で、放射線からどのように身を守るかを教えるのが目的では無いという発言です。)

42:52 これは皆さんご存知の福島の空間放射線量です。3月11日から15日までの経過。飯館には残念ながらモニタリングポストがなかったため不明ですが、逆算すると相当量の放射性物質が降り注いだと考えられる。

決して放射性降下物は同心円状には広がらない。

43:35 放射性ヨウ素の内部被曝の量は類推できます。少なく見積もっても数mSVから数10mSVです。その実証も今後検証されていくと思います。この状態がずーっと続くわけではないですから下がってきます。経口で被曝することに食の安全流通の基準で、、、、
しかしながら現在も数μSVということが不安となっている。

10から100mSVのグレーゾーンでは発ガンのリスクを証明できません、決して安全だとは言っていません。線引きをするのは国がすることで、トータルに政策を決定されることであり科学者が踏み込むことは出来ない。しかしパニックを抑えることは出来る。

45:30 3月の末にチェルノブイリでは5年後に出た放射性要素の1歳児の内部被曝量がでました。3月12から24日までの積算100mSV500mSVを超える 20k圏を超え、30k圏をも越える。飯館、川俣一部、浪江、南相馬であります。

20k圏の空間放射線は測れていない。

49:00 出来るだけパニックにならないように話してきたが、、、、、一番お願いしてきたのは医療従事者・県の職員など本来福島県を守るべき人々が逃げ出すという状況を作らないというのが私の責任、そのため県立医科大学を拠点としてお話しする場を作ってもらった。

49:56 平常時は年間1mSVを超えない無用な被曝を避けるのが基本だが、福島は平常時ではなく非常時です。しかし、年間被曝量は100mSVを超さないのが絶対です。(累積線量が100mSVを超えると発ガンリスクが高まるといわれているのであって、年間被曝量ではないはずですが)


51:00 事故が収束するまでは、20~100mSV/年の間で各国が経済的損失などを考え基準を決める。福島はいまだに緊急時であるため、100mSV/年以上の被曝地域にはいてはいけないが、それ以下ならば仕方がない。後は国が基準を決めるまで待つしかなかった。国は20mSV/年と避難区域を決めた。いったん事故が収束したら20mSVを超えないできるだけ低い値で防護基準を作りなさい。


52:00 長期的には1mSV/年以下にしなければいけません。しかし、チェルノブイリに匹敵する1/10の放射性物質が出たのも否定できない事実です。放射性ヨウ素はなくなりますが、セシウムはどっかに持っていくしかない。(いまだにチェルノブイリと比べたら少ないといっている。)

55:00 地域の中核医療センターがなくてはけないが、マンパワーが足りない。

1:04:00ホールボディカウンターでは放射性ヨウ素はもう検出されない?(この後の質問では生物学的半減期は3~4ヶ月といっていて、その間甲状腺内部から放射線を打ち続けるといっているが、数100ベクレルから数1000ベクレルの被ばく線量といっているが、それは最も多い空間線量があった一時期のみの値である。その後の食事からの影響は全く無視している。)

1:13:00母乳に出た母体は逆算すると数mSVの被曝を受けている、赤ちゃんの健康には影響がない(母体の健康は?)

1:20:00 

質問1)牛乳からの内部被曝が小児甲状腺癌の原因といわれているが、半減期8日間でどんどん減って行っているのに牛乳が原因といっているのはおかしいのではないか?空間内のヨウ素が本来の原因であったのではないか?であれば、もう今更どうしようのないのでないかと思いますが、いかがでしょうか?

回答1)当初の空間線量から50から100とか1000mSVなんですね、これが空間から入るって言うことは考えられない
。(理由はなしで、後で自分も吸入での可能性もあるといっている)
計算上は経口で入り続けないと、半減期が8日間ですので5月のはじめから8月まで原乳はずーっと汚染されていたのです。
(ずーっと汚染されていたのは空気も一緒で、その時期断水があり子供の手を引いた親が水汲みの長い列に並んだり、食料の買出しの長い列に並んで呼吸していました。)
(5月からといっているので、おそらくチェルノブイリの場合のことだと思います。)


回答1続き)放射性ヨウ素の物理的半減期は8日間なんですが、体に入ると3から4ヶ月甲状腺にたまり続けるんですねずーっとひばくづづけるんですね。
(放射性ヨウ素の物理的半減期は8日ですが、体に入ると生体内に3~4ヶ月甲状腺にたまりずーっと被曝続けるんですということが事実です。要するに生物学的半減期は3~4ヶ月なのです。)

回答1続き)それが経口摂取のほうが一回の吸入事故直後の吸入よりはるかに大きいということが証明されていて、それで牛乳の汚染に比例するということが客観的なデータで証明されている。吸入もあるんですが、吸入だけでそれだけ被曝するというのは相当なレベルでひょっとしたら浪江や浜通りであったかもしれません。それは今後検証される必要がある。


(この回答の中にはいくつもの矛盾があり、具体的な矛盾点とは、吸入は一回の事故直後の吸入といっているが、経口摂取は食事するたびに入ってくるといっている。山下先生は呼吸は3ヶ月で1回しかしないというのでしょうか?食事で摂取する量より、呼吸で摂取する量のほうがはるかに多いと思いますが、その事実を隠しているとしか思えないです。高村先生が3月に講演したときにも質問があり、牛の乳から放射性要素が出たのは、外でヨウ素に汚染された牧草を食べて入ったものだと回答していましたが、長崎と違い福島は雪が降っている時期ですので乾燥牧草しかなく、外の草を食べて入ったはずがないと質問者にいわれ言葉に詰まっていました。要するに3月の原乳に放射性ヨウ素が入った原因は、汚染空気による呼吸が最も原因として考えられるわけで、それは牛に限らず人間も同じ条件であるということです。つまり、放射性ヨウ素が最初に放出された時点で、パニックを抑えるためにまずは放射性ヨウ素の降り注ぐ可能性のある場所に安定ヨウ素を配布し、48時間以内に避難する時間を作って安心させるというのが本当の対応であったのではないでしょうか?山下先生をはじめ県知事などの政治的判断により、見捨てられた福島の子供たちは確率的要因で甲状腺がんが発症してしまうのではないかというのが、私の心配です。しかも山下先生本人が、一部地域では吸入による内部被曝で甲状腺がんが起こり得るが検証が必要といっていることで、心配が現実になるように感じます。)


1:28:00チェルノブイリはわずか25年しかたっていない。広島長崎のデータから考えると、今後固形癌が増えて行くかもしれない。(と言っているが、講演中はチェルノブイリのデータでは甲状腺がんしか発生していなく、その他の疾患については有意差はなかったと強調し、原発事故では甲状腺がんしか発生しないと理解するよう誘導しているように見受けられる。)

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7 コメント

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不思議 (aki)
2011-07-10 22:10:30
>多くの県議は彼の発言の矛盾を私の質問を通じ認識してもらいました。

石原さんから説明がないと、多くの議員さんは山下氏の矛盾点に気が付かないというのが不思議でなりません。
別にこれと言って全講演なり記事なりを真剣に精査しなくても、ラジオやテレビで流れてくる彼の言葉をちょっと聞きかじっただけで「おいおい、なんかこないだと言ってることが違うじゃねぇか」って気づくレベルの矛盾だと思うんですがね・・・。
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Unknown (鈴木)
2011-07-10 23:37:13
郡山医師会の講演ですね。
私も録音して何度も聞き直しました。
僕の印象はこの先生とは全く異なる印象であり、食事から入ったという説明は納得出来るものでした。

山下教授が事故直後に安全と言いすぎた事は事実であり、現在の説明とはかなり違っています。
一度、県議会でも山下教授を呼んで話をしてもらうとよいのではないでしょうか。
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Unknown (福島県民)
2011-07-11 16:32:07
”セシウムの内部被曝の問題ははっきりした優位さは出ていない。それより精神的な問題が強い。補償を貰いアルコール中毒になる人や不安による中絶など。”

とあるが、ストレスによる影響ってそんなに簡単に診断できるもんかね?
いろいろ検査をして異常がないから、ストレスによるものと診断されることが常じゃない?これはIAEAの見解を引用したものと思われるが、そういうところからもIAEAなんて信用できない。

そして将来政府も東電も、幼児の甲状腺がんしか保証しない。
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Unknown (J・K)
2011-07-13 14:32:40
残念なニュースしか聞こえて来ません。県は何の仕事をしているのでしょうか?
子供らをわざと被曝させる仕事ですか?
早急に結果を出すよう、強く要請します。


高校野球・福島大会が開幕…試合前に放射線測定
http://www.yomiuri.co.jp/sports/hsb/2011/prelim/news/20110713-OYT1T00446.htm
開成山野球場は最大がセンター守備位置の毎時2・2マイクロ・シーベルト

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Unknown (おやじ)
2011-07-14 02:03:10
山下は語るに落ちるですね。
これで、15日大量の死の灰が降下しているのを知りながら福島県の至る所で「安心です。子供を砂場で遊ばせても問題は無いです。」とデマを吐き続けて
福島県の人間特に子供に残酷なまでの量の放射能を浴び続けさせたことがはっきりしました。
今日崎山比早子氏が「(山下は)2000年に外部被曝と内部被曝はパラレルに行くと論文を書いています。あの先生は知ってらっしたんですよね。」と岩上安身氏のインタヴューに応えて言ってます。
「子供らにのうのうと生活させてるのが信じられない。知らなければしょうがないですけれど、知ってらしたんですよね。でもあの先生は国の決めたことだから国民が従うのは国民の義務だと・・」
「放射線の場合は死との因果関係が直ちに証明できないから其処に逃げ道があるわけですよね」
「放影研の疫学調査で放射線線量に安全閾値は無いと出て、試験管での実験でも証明された。あの先生も関係してらっしゃいますよね~」と崎山氏。

所で山下はまた「外国の情報を信じてはならない!国の情報だけを聞きなさい!」と鎖国下の江戸時代にでもいるかのごときアナクロ且つ県民愚民視の暴言を吐いていますね。

心理学者広瀬弘忠氏は「パニックは起こりません。情報が十分に与えられれば。」と「人はなぜ逃げ遅れるのか」で書いていますが、全くその通り。
山下の後知恵の言い訳など容認できるわけがありません。
山下を刑事告訴する広瀬隆氏の行動に私は全面的な賛同を表明します!


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共感します (森 みどり)
2011-07-21 01:16:55
東京都民です。
偶然山下俊一氏の、いくつかの場所での発言を読み、聞いてあいた口がふさがりませんでした。その前には鎌田實医師との週刊誌での対談も読み、違和感を感じていました。

以来こういう人が福島県でアドバイザーをしていることに警戒感を強めています。今度は福島県立医大の副学長になるとは! 医学の世界も政治の世界のように裏があるのでしょうか。

医学にヒューマニティーを取り戻してほしいものです。

その中で石原さんのような議員さんがいることにほっとしています。
 私たちも常識から発する声をあげていきましょう。
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とっくにチェルノブイリの規模を超えている (オレンジ猫)
2011-12-12 03:03:54
文部科学省の6/6発表の資料によれば、福島第1原発からは3/16未明までに、1~3号機の炉内からだけで、1134京ベクレルの核種が放出されています。
他方、チェルノブイリ原発事故の放出総量は山下の後ろ盾であるIAEA・ICRPとベラルーシ・ウクライナ・ロシアが参加したチェルノブイリ フォーラム 2005 が1400京ベクレルと結論づけています。福島第1原発からは最初の4日半でチェルノブイリ原発の81%が放出されていることになります。
他に、4号機の炉、1~4号機の使用済み核燃料からの放出分を加え、発表されていないトリウム、プルトニウム、アメリシウム、ネプツニウムを加えたら、とっくにチェルノブイリの規模を超えている筈です。
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