石森管楽器スタッフブログ 

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2009年3月24日(火) Bob Mintzer's Workshop

2009年03月24日 | 過去のイベント


丸の内コットンクラブへ出演の為、来日中のボブ・ミンツァー氏による石森管楽器では3度目となるクリニックが開催されました。
今回のクリニックのテーマはビッグバンドのサックスセクションの為の講座。
アンサンブル~サウンドの組み立て方など、普段自身のビッグバンドでプレイするリーダーならではの自己の理論が直接聴けるというだけあって、平日にも関わらず多くの方にご来場頂きました。



今回モデルバンドとして出演して頂いたのが2団体。
はじめに現役の大学生の選抜による「とりバンド」が登場。
メンバーは澤谷倫史:As、原口武人:As、日下勝矢:Ts、久保山聡文:Ts、新田秀一:Bsの5名。
ボブ氏の楽曲♪Tributeと♪Each Dayを用いて、要所を確認。
「リードアルトがもっと率先してみんなを引っ張らなきゃいけないよ。」とボブ氏。はじめは、消極的に聞こえたサウンドもボブ氏のアドバイスで確実に進歩。
「サックスセクションは音のダイナミクス(強弱)が大事。人と話す時と同じなんだよ。」
質疑応答の時間では、「音の跳躍が苦手なのですが、何か良い練習方法は?」の質問に、
「アルペジオをたくさん練習するといいよ。そしてだんだん音の幅を広げて行くんだ。4thの音も使うといいよ!」とのこと。



間に休憩を挟んで続いて登場したのは「国立音楽大学OBバンド」。
メンバーは米田裕也:As、高橋弥歩:As、安川信彦:Ts、山本修平:Ts、中村尚平:Bsの5名で実質みなさんプロとして活躍中の方達だ。
もちろん事前にボブ氏にはどんな団体かを伝えていたので、さらにハイレベルな要求がされることになった。
ここでは♪Swangalangを用いて、サックスセクションの真髄とも言えるソリに注目。
ボブ氏がカウントを出し一斉に吹くと「ストップ!ストップ!!」とボブ氏。
「みんな音が大きいよ!(笑)大きいからいいんではなくて、音量の幅が大事だよ。もっと小さく入って途中で盛り上げる所は大きく、音に緩急をつけなきゃ!」
容赦なくボブ氏のアドバイスは続く。しかしやはりそこは皆さんプロ。
ボブ氏の的確な指示をちゃんと理解してすぐに実行できる対応能力はさすがです!



「ちょっと実験してみよう!」と言うことで始まったのがB♭のブルースのソロ回し。様々なテクニックを駆使して一人ずつ自分を表現。
「アドリブソロは一方的に吹き続けてはダメなんだ。アドリブはバンドの仲間との会話と同じ。相手を聞くことも大事だから休む事も大事だよ!」とボブ氏。
約3時間にわたって行われたクリニックは大きな拍手の中終了しました。
終了後は出演者と記念撮影。世界で活躍する偉大なプレイヤーと過ごした3時間は一生の宝物となることでしょう!

(スタッフ・横尾)










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