犬を飼い始めた飼い主さんにはいつも伝えているのですが、机などの高いところからの落下の骨折、食べてはいけないものを食べてしまったことの誤飲などの不慮の事故には気をつけてくださいと伝えています。犬が人と同じ室内の生活環境で暮らすようになって食べてはいけないものを犬が食べてしまう誤飲が多く起こるようになってきました。
先日体重が3kgないチワワの子が薬のPTP(Press Through Package)包装シートを食べてしまったとのことで来院しました。さらに良くないことに、そのPTP包装の中身の錠剤も犬では摂取してはいけないイブプロフェンでした。
PTPシートは人でも高齢の方が誤って飲んでしまい、食道に引っかかってしまう事故が多くみられるそうです。そのため、錠剤を2つ繋がりにして小さくならないようにするようになったのですが、利便性のため1錠ずつ切り離してしまうことが誤飲につながります。
今回もそのようなことからの誤飲でした。最終的には当院の内視鏡でPTP包装は胃の幽門付近に見つかり、
幸い犬が咬んだことで角が丸くなっていましたので、バスケット鉗子で食道などの消化管を傷つけることなく摘出できました。
イブプロフェンの影響で胃腸粘膜のダメージがありましたが、点滴入院などを集中的に行った結果、無事退院しました。
今回はいろいろな運にも恵まれ、元気に回復してくれました。
できることはやるのですが、後手後手に回ってしまうことや、さらなる悪いことが起こってきたりなど運が悪いこともあります。あまり医療で運とか非科学的なことを言ってはいけないのですが、今回は運がよかったのと、いい仕事したなと思っています。
先日体重が3kgないチワワの子が薬のPTP(Press Through Package)包装シートを食べてしまったとのことで来院しました。さらに良くないことに、そのPTP包装の中身の錠剤も犬では摂取してはいけないイブプロフェンでした。
PTPシートは人でも高齢の方が誤って飲んでしまい、食道に引っかかってしまう事故が多くみられるそうです。そのため、錠剤を2つ繋がりにして小さくならないようにするようになったのですが、利便性のため1錠ずつ切り離してしまうことが誤飲につながります。
今回もそのようなことからの誤飲でした。最終的には当院の内視鏡でPTP包装は胃の幽門付近に見つかり、
幸い犬が咬んだことで角が丸くなっていましたので、バスケット鉗子で食道などの消化管を傷つけることなく摘出できました。
イブプロフェンの影響で胃腸粘膜のダメージがありましたが、点滴入院などを集中的に行った結果、無事退院しました。
今回はいろいろな運にも恵まれ、元気に回復してくれました。
できることはやるのですが、後手後手に回ってしまうことや、さらなる悪いことが起こってきたりなど運が悪いこともあります。あまり医療で運とか非科学的なことを言ってはいけないのですが、今回は運がよかったのと、いい仕事したなと思っています。