東京医大被害者遺族ネット

東京医科大学病院で医療被害を受けた患者・遺族の情報交換と相互理解を目的とする任意団体です

新しき酒は新しき革袋に盛れ

2010-12-25 16:04:20 | 寄稿
郵便不正事件で最高検は事実上組織的問題を認めました。
別に今日がX`masなので標題に聖書の言葉を引用したわけではありませんが、
検察が信頼回復のためにどのような組織改革を断行するか、正に「新しき酒は
新しき革袋に盛らなければ・・・」と思わせる事件です。

ちょっと話が逸れますが、丁度暮の大掃除の時期をむかえ、何処から手をつけて
良いものやら悩ましい限りです。
要らないものを探し出しては捨てる程度では、いくら時間を掛けても思うように
いきません。
いっその事、逆の発想で先ず目の前の物を全部捨てて、その中から必要なもの
だけを拾い出す方が速そうだな、と不要ゴミを前に考え込んでいるところです。

折しも東京医大は「第三者委員会」の提言を受けて「再生委員会」を設置し、
改革案策定に入りました。
組織は外部の圧力で崩壊するよりも旧態依然とした組織が内部から腐って崩壊して
いく例が圧倒的に多いような気がします。
暮の大掃除ではありませんが、先ずは大学内の組織(人)をシャッフルして有能
且つ強いリーダシップが取れる人材を登用し、彼らを新しい革袋に入れるような
スピード感ある組織改革を期待したいものです。 (一会員)


各紙 ネット立ち上げを報道

2010-12-18 06:46:51 | 報道関連
全国紙、各地方紙など多くの報道機関が「東京医大被害者遺族ネット」の
立ち上げを報じました。
これを機会に多くの方々が当ネットの活動に関心を寄せられることを
期待します。

尚、個人のブログでも本件に関するご意見、ご支援のコメントを頂き
ました。2件紹介させて頂きます。

□ブログ2件:(報道記事のみのブログ掲載は除かせて頂きました) 

喜怒哀楽

安心して受けられる医療とは

□報道機関記事掲載:

読売新聞
朝日新聞 (12月6日 朝刊)
共同通信
しんぶん赤旗 

□医療情報:ケアネットなど 

□他    ネット各配信事業者NEWS、全国各紙(東京新聞など各地方紙)




シンポジウムにてネット設立報告しました

2010-12-10 06:49:53 | 活動報告
先にご案内しました、医療過誤原告の会シンポジウムにて、「東京医大被害者遺族ネット」設立の報告を発表者である川田が代表して行いました。

○患者や遺族が求めているのは原因究明と真摯な対応、謝罪、再発防止に向けた取り組みであること
○院内の事故調査では限界があり、なんら解決に至らない上に、内部のミスを明らかにしていくという姿勢・文化が日本の医療界にはまだ育っていないこと
○多くの時間を掛けて作られた大綱案もおざなりにして、国家の議論が進んでいないことに対する国への疑問
○ADR(裁判外紛争解決手続き)やメディエーターの育成は進んでいるが、「紛争解決」が大きな目的であり、ここでも遺族が一番に求める「原因究明」にはなっていないこと
○医療者も法曹家も行政も、想像力を働かせて、「自分の家族ならば」どうするかという認識を持ち続けてほしい

以上のようなことを15分ほどでお話ししました。
他の発表者(敬称略)については、
■西田博(東京女子医大心臓血管外科医)から、ご自身の検察不起訴に至った経緯から、病院における予期せぬ死亡の死因究明に警察・法医学者は有害無益だ、という訴えがありました。
(川田の個人な考えとしては、今の制度では警察に頼るしか手段がない場合もある、と思いました)
■渡辺真俊(厚生労働省安全推進室長)からは、厚労省での各種検討会の報告。医療事故情報収集等事業、医療安全支援センター、ADR、診療行為に関連した死亡の調査分析モデル事業、等について説明。
■小松満(茨城県医師会副会長)からは、同県の医療問題中立処理委員会の活動について報告。
■高梨滋雄(医療問題弁護団弁護士)からは、医療事故原因調査制度をめぐる現状と制度実現に向けた課題を提起し、事故原因の分析・調査を、警察、検察に優先して行うための法制度が、事故の再発防止などのために必要とうったえました。








医療過誤原告の会シンポジウム

2010-12-02 12:21:40 | シンポジウム&セミナー
2010年12月5日(日)医療過誤原告の会のシンポジウムのお知らせ
「医療事故調査機関の早期設立を」再発防止・医療安全文化確立へ101205sympo_genkokukai.pdf

日 時:2010年12月5日(日)13時30~16時30分
場 所:全労連会館ホール(東京都文京区湯島2-4-4・JR御茶ノ水駅 徒歩8分)
■内 容
 講演(敬称略)
「大病院で連続した心臓弁膜置換死亡事故の経緯」
川田 綾子(医療事故被害者遺族)
「病院における予期せぬ死亡の死因究明に警察・法医学者は有害無益」
西田 博 (東京女子医大心臓血管外科医)
「医療事故調査・医療安全の制度づくり」
渡辺 真俊(厚生労働省医療安全推進室長)
「受諾率が高い茨城県ADRの活動」
小松 満 (茨城県医師会副会長)
「医療事故原因調査の取り組みと課題」
高梨 滋雄(弁護士)
     
■シンポジウム 「医療事故調査制度と医療安全文化の確立」
 シンポジスト:上記講演者
 コーディネーター:永井 裕之(患者の視点で医療安全を考える連絡協議会代表)、高橋 純 (医療過誤原告の会副会長)