国際アービック協会

音楽や美術など市民文化活動の交流を通して、世界の人々と理解を深めていこう 

2015年 第7回 赤いバラ大賞 贈呈祝賀会と記念スピーチ・演奏会のご案内 ―国際アービック協会主催―

2015-02-13 | 赤いバラ大賞
【御受賞者】
米沢 富美子さん(物理学者)
中澤 宗幸さん(ヴァイオリン・ドクター)

とき:2015年3月7日(土) 開場午後1時30分、開演午後2時
ところ:高輪和彊館(たかなわ わきょうかん)
所在地:東京都港区高輪4-10-56
交通:JR品川駅徒歩10分

参加費:5,000円

どなたでも参加できますが、座席にかぎりがあります。お早めにお申し込みください。

第7回 赤いバラ大賞 贈呈・祝賀会 次第
選考の経過・赤いバラ大賞贈呈
受賞者スピーチ・お祝いのことば
祝賀演奏会 震災ヴァイオリンの演奏(詳細は下記を御覧ください)
受賞者を囲んでの祝賀懇親会

    ☆    ☆    ☆    ☆ 

皆様、厳しい寒さが続いていますがいかがお過ごしでしょうか。
2015年 第7回赤いバラ大賞は、物理学者米沢富美子さんとヴァイオリン・ドクター中澤宗幸さんのお二方に決定しました。


米沢 富美子さん

物理学者・米沢さんの受賞作『人生は、楽しんだ者が勝ちだ』は、波乱万丈の半生をドキュメンタリー・タッチで書き上げたものです。つぎつぎに襲う苦難を受け止め、可能性を信じて明るくすすむ積極的な生き方が、読者に勇気を与えます。
戦中は大阪で大空襲を体験され、戦後は京都大学入学早々の学生結婚、渡英、現地の大学生活、出産、子育て、やがて複数のガンの発症と手術・闘病・それを乗り越えてライフワークの不規則系理論を確立し、1995年には女性初の日本物理学会会長の要職に就いて、大きな話題をよびました。いまは、後進の指導にあたる一方、大阪で妹さんと暮らす母上の遠距離介護にも通っています。研究者・教育者・妻・母・娘としての多面的な働きと、つねに底抜けに明るく人生に向き合う姿が、私達に共感と生きる勇気を与えてくれる痛快無比の自伝です。本書は日本経済新聞に掲載された連載コラム「私の履歴書」に加筆修正されました。

【略歴】 (よねざわ ふみこ)1938年生まれ。大阪府出身。京都大学、大学院で理論物理を専攻、理学博士。日本物理学会会長。女性科学者に与えられる猿橋賞、ロレアル-ユネスコ女性科学賞受賞。京都大学基礎物理学研究所助手、助教授、慶應義塾大学理工学部教授を経て、現在は慶應義塾大学名誉教授。

【著書】 専門書『ランダム系の物理学』(共著・培風館)、『金属-非金属転移の物理』(朝倉書店)、一般書『〈あいまいさ〉を科学する』(岩波書店)、『二人で紡いだ物語』(出窓社)、『人物で語る物理入門』(岩波書店)など。


中澤 宗幸さん

“震災ヴァイオリン”を通じて国際的な音楽プロジェクト『千の音色でつなぐ絆』をつくり、世界に絆と人の輪を広げている活動に、赤いバラ大賞を贈呈します。
中澤さんは、東日本大震災の津波に耐えた陸前高田市の「奇跡の一本松」の一部をヴァイオリンの一部分・「魂柱」に使用して制作。その“震災ヴァイオリン”を世界各国の有名無名の演奏家がリレーして、様々な場所で演奏するヴァイオリン・プロジェクト『千の音色でつなぐ絆』をつくって、被災地の文化復興を応援。音楽を通じて内外の人と人をつなぎ、震災の記憶を多くの人たちに繋げる活動を続けています。また、夫人のヴァイオリニスト・中澤きみ子さんも、演奏家として活動に参加しています。

【略歴】 (なかざわ むねゆき)1940年生まれ。兵庫県出身。ヨーロッパでヴァイオリンの制作・修復技術を本格的に学び、1980年より東京に工房をひらく。現在、東京、信州上田、イタリアのクレモナに工房があり、名器の修復・鑑定ほか、多くの演奏家の楽器の調整を手がけている。

【著書】 『いのちのヴァイオリン 森からの贈り物 』(ポプラ社ノンフィクション)、『ストラディヴァリウスの真実と嘘 至高のヴァイオリン競演』 (CD付き 世界文化社)。


当日は、震災ヴァイオリンの演奏が行われます。

演奏者:千葉 清加(ちば さやか)さん
演奏曲目:
・バッハ 無伴奏パルティータNo. 3より抜粋
・クライスラー レチタティーボとスケルツォ・カプリス


【御問い合わせ】ファックス・御電話にて048-222-6608、国際アービック協会・事務局まで宜しく御願い申し上げます。