さてさて相も変わらず需要がなかろうがなんだろうが突っ走って行きますよ
・・・と言いつつ月曜に北海道に里帰りをしなくちゃいけないので、正月近辺はちまちま数字を弄っている暇はなさそうです。
なのでこれを更新出来るのは今年は今日が最後になりそう・・
明日は死んでも大掃除と年賀状書きをやらなきゃあかんし・・
そもそもなんでこんな長丁場になったのか自分でも不思議ですが、そんな事には目を瞑って頑張りたいと思います
今日は前回に引き続き日本ハムです。
何であれだけ突出した数字を持つ先発陣でありながらいまいち勝ちが伸びなかったのか・・
特にダルを除くと平均投球回数6.04、防御率3.80とそれでも他5球団の平均投球回数6.09、防御率4.02と引けをとらない数字ながら40勝47敗と借金7と沈んだ理由を素人ながらに考えていきたいと思います。
ちなみに今日も
Baseball Dataさんの方からデータをお借りしております。
では先日書いた通り援護率から。
この援護率というのはある投手が投球したイニングに打線が何点援護してくれたかこれを9回換算で見ていくものです。あくまで「平均」ですから例えば特定の試合で打線が爆発して、他の試合では点取ってくれないというような片寄るケースももちろんあるのであくまで参考値ではありますがなかなか興味深い内容になっています。
まず援護率の出し方
(援護点(自分が投げている間に味方が獲得してくれた点数)×9)÷攻撃回数(該当投手が投げている間に味方が攻撃した回数)
ちなみにハムの先発陣全体の援護率を上の出し方で出してみますと
(412(援護点)×9)÷970(攻撃回数)=3.82となります。
ただ日ハムの数字だけだと比較のしようがないので全球団を出してみましょう。
西武 (541×9)÷906=
5.37
オリックス (427×9)÷878=
4.38
日ハム (412×9)÷970=
3.82
ロッテ (472×9)÷915=
4.64
楽天 (451×9)÷889=
4.57
ソフトバンク (412×9)÷980=
3.78
とりあえず緑色のチームの先発陣が断トツで恵まれていないようでね・・
1位の西武との先発陣が貰う平均援護率の差が約
1.50点以上あり4位のオリックスに比べても約
0.50点以上とちょっと圧倒的です。
特に重要なのはこの数字が先発投手のものだという点。
今年のパの全体の平均投球回数が6.15回。
つまり上の援護率はほぼ6回までの援護率だと強引に言い換える事が出来るならば、QSが6回3失点以内ですから防御率になおすと4.50ですからハム・ソフトバンクの先発はQSを達成しても勝てる可能性は他のチームに比べて著しく下がるということになります。
つまり援護率が4.50以上ある西武・檻・ロッテ・楽天はQSを達成すれば十分な仕事なのですがハム・ソフトバンクに関しては6回2失点防御率3.00がノルマという形になります。
勿論あくまで平均ですから暴論かもしれませんがやはりこういった数字が投手の心理に与える影響というのは馬鹿にならないものはあると思います。
・・・しかし先発の援護率はハムが圧倒的に下だと思っていたのでソフトバンクがさらに下だと出た時はちょっとびっくりしました
この数字を見るとソフトバンクが最下位になったのもうなづける話ではありますけどね。
さてさて話を戻しますが、いくらチーム云々言っても各個人の援護の多い少ないにはかなり差がありますのでさらに細かく個人の援護率も見ていきたいと思います。
もっともその個人の数値も1試合の爆発と完封負けなんかで大きく上下してしまうのは同じなので参考程度ではありますが誰が不運なのかくらいとその傾向くらいはわかりそうです。
一応先発の数値のみで100回以上投げた人間をまとめました(中継ぎのイニングを足して100回を超える人はカウントしておりません)
名前 試合数 勝敗 イニング数 防御率 援護率 QS数の順
岩隈(E) 28試合 21勝4敗 201回2/3 1.87
5.66 23
西口(L) 21試合 8勝6敗 114回2/3 5.10
5.61 9
帆足(L) 26試合 11勝6敗 174回 2.64
5.55 18
石井一(L) 25試合 11勝10敗 135回1/3 4.32
5.50 11
武田勝(Fs) 19試合 8勝7敗 121回1/3 2.97
5.47 12
涌井(L) 25試合 10勝11敗 173回 3.90
5.35 15
岸(L) 26試合 12勝4敗 168回1/3 3.42
5.34 18
朝井(E) 23試合 7勝11敗 128回 4.71
5.01 7
以上援護率5点台8人。西武5人楽天2人ハム1人。
清水(M) 24試合 12勝9敗 164回2/3 3.77
4.93 15
渡辺俊(M) 26試合 13勝8敗 172回2/3 4.17
4.93 14
山本(Bf) 22試合 9勝6敗 140回 3.34
4.91 13
田中(E) 24試合 9勝7敗 169回2/3 3.55
4.73 16
スウィー(Fs) 25試合 12勝5敗 159回 3.51
4.66 16
金子(Bf) 25試合 10勝9敗 160回1/3 4.10
4.64 13
成瀬(M) 22試合 8勝6敗 150回2/3 3.23
4.36 15
大隣(H) 21試合 10勝8敗 152回2/3 3.12
4.27 14
多田野(Fs) 19試合 7勝7敗 105回1/3 4.78
4.14 8
小松(Bf) 22試合 15勝3敗 148回 2.55
4.12 16
小林(M) 23試合 5勝12敗 138回 5.02
4.07 11
以上援護率4点台11人。ロッテ4人オリックス3人ハム2人楽天1人ソフトバンク1人。
和田(H) 23試合 8勝8敗 162回 3.61
3.83 17
ダル(Fs) 24試合 16勝4敗 198回2/3 1.90
3.53 21
杉内(H) 25試合 10勝8敗 196回 2.66
3.43 17
近藤(Bf) 23試合 10勝7敗 139回 3.11
3.30 14
以上援護率3点台4人。ソフトバンク2人オリックス1人ハム1人。
藤井(Fs) 19試合 3勝8敗 110回2/3 3.25
2.79 9
グリン(Fs) 25試合 7勝14敗 162回1/3 3.66
2.66 16
以上援護率2点台2人。ハム2人・・・・
いやいや書き出すのに疲れました・・・
ちなみに今期先発で100回以上投げたのは
25人で計
252勝188敗。
流石に100回以上先発のマウンドに登るというのはチームに信頼されているという証。勝ち負けもトータルで見るとかなり良い勝率です。
やはり強いチームを造る早道は基本的にはシーズンで100回以上のイニングを投げてくれる先発を育てることですな。
せっかくここまでやったのでついでにこんな計算も・・
パ全先発の援護率 (2,715(援護点)×9)÷5,538(攻撃回数)=
4.41
100回以上投げた先発の援護率 (2,009(援護点)×9)÷4,001(攻撃回数)=
4.52
一応100回投げている先発の方が若干援護率がいいですがこれくらいならほとんど意味はないでしょうね。
ただ上の25人でこの4.52以上の援護を貰っているのが
14人。4.52以下の援護しか貰えなかったのが
11人なんですが、
4.52以上14人
153勝103敗(勝率.598)
4.52以下11人
99勝85敗(勝率.538)
と勝率でみるとかなりの差がでます。
特に11人の中にはダルがいますからはぶいてみるとほぼ5割の数字になってしまうように勿論片寄りのある数値なんですがシーズン先発で100回任せられる投手が平均の援護率以上の援護を貰えば貯金は貯まるのは間違いないみたいですね。
今年の西武が強かったのはここの部分で満遍なくどの先発にも高い援護率があります。なんせ100回以上投げた5人が5人とも援護率5点台以上。これで涌井の不調がなければさらにぶっちぎりだったかもしれませんね。
しかし5点台以上の援護を貰いながら5個以上の貯金を稼げたのは岩隈・帆足・岸の3名のみと若干寂しいのは否めません。
特に負け越してる涌井と朝井は味方の援護を貰いながら応えられなかったということですから要反省ですね。
と、言うわけで個人的感覚で防御率と援護率のバランスと勝敗から頑張った人文句のない人、可哀相な人を分けてみます(笑)
自分頑張り打線の追い風もあったいい1年だった人
岩隈・帆足・岸・山本・スウィー
時に打線は冷たかったけど己の力で乗り越えた人
ダル・小松・大隣・近藤
とにかく不憫だった人
杉内・藤井
なんか数字がかみ合わない人
武田勝・成瀬
何もかもが駄目な1年だった人・・
小林・グリン
こんな感じですかね~
岩隈はとにかく乗りに乗った1年。自分も完璧だったし援護も凄かった。
岩隈ほどめだたないけど帆足・岸・山本・スウィーなんかも自分の投球と打線の援護がかみ合ったいい1年でチームに貯金をもたらしましたね。こういう年を続けられればエースと呼ばれるようになりますね。
ダル・小松は援護は少なめでしたけれども自分の力でねじ伏せたという感じでしょうか?まさに頼れるエースと呼ぶにふさわしい投球をした1年でしたね。ダルはもう流石の一言ですが小松の来期は楽しみですね。ダルのように続けられるのか成瀬や涌井のようにいまいちな1年になるのか・・
大隣・近藤はダルや小松ほど目立ちませんでしたが実質ローテ1年目としては満点だったと思います。両者とも特に近藤は援護が少ない数字となっていますがチームに貯金をもたらせることが出来たのは監督から大きな信頼を得たのではないのでしょうか?
不憫だったのが杉内・藤井の両左腕。杉内は後半投げても投げても援護がなかったイメージがありますね。200回近く投げて防御率2.66で10勝ってのは流石に不憫だ・・
けど隔年のイメージは完璧になくなりましたね。斉藤和のメドが相変わらず立たない中完全に鷹のエースとなったと思います。
藤井はね~確かに点を取ってもらうと炎上したり抑えても球数が多いと言われたけどやはり3.25で3勝は、援護率2点台は流石に不憫ですわ
しかしこの人ヤクルト時代から援護がないのは何故なんでしょう?よっぽど運気のない人なのかしら?けどハムではグリンがいなくなる来年はやってもらわなくちゃ困る人筆頭なんで頑張ってほしいですけどね
武田勝と成瀬は防御率も援護率も良いのに数字がついてこなかったなんか勝ちとかみ合わなかった1年と言うべきなのだろうか?ま、武田勝は援護もらうときは大盤振る舞いだった試合もいくつかあったので援護率が跳ね上がったのかな・・けどそれでもそこそこ援護があったと思うし不用意な所の多かった1年と言うべきかもね。ケガも含めて
成瀬も抑えても去年なんかみたいに要所で踏ん張れなかったイメージが・・四球がずい分増えたしねぇ。去年ほど高めのストレートを振らすことが出来てないイメージはありますね。
この2人はチームもかなり計算に入れてたでしょうから戦犯と呼ばれても仕方ないでしょうね
グリンと小林はもう悪夢のような1年でしたでしょうね・・
小林は開幕の痙攣が全てでしょうなぁ。あの後は足をかばうようになったのか知りませんが全然ストレートが切れてなかったしチェンジアップの制球がおかしかった。それでもダルと投げ合うとリミッターが外れるのかいいピッチングをしたんでたぶんに精神的なものでしょうな。復活は難しいと言えば難しいけど1度乗り越えたら去年みたいな数字も不思議ではないでしょうな。シーズン最初の試合で全てが決まりそうな気はするな。
グリンは悲しいの一言。この人は無援護の煽りを1番食ったような気がする
3月に仙台で見たときも自滅に近かったような負けだけど援護はたった1点。あれがもう少し援護があれば違ったと思うし、いまいち本調子じゃないのに打線がまったく信用できないので完全に悪循環に落ちちゃったよね。4月くらいにはグリンとチームの信頼関係は崩壊してた気がする・・じゃなければあれだけ際どいところ狙って四球で自滅する投手じゃなかったからね。去年も無援護だったしハム打線がグリンの時はいつも以上に弱くなるんで今回の移籍は悪い話ばかりではないと思うな。
なんかハムの事書く前に色々書きすぎて疲れてしまった・・
ハムとしては結局援護率がリーグワースト1位2位を造ってしまったのが全てでしょうねぇ。
なんせ2人で
10勝22敗。けど防御率は2人合計で
3.49とこんなに負ける数字じゃないんだよね。確かに2人が踏ん張りきれなっかのはあるかもしれないけれど流石に常に1点も与えられない緊張感の中で投げさせたハム打線の責任が大
なんせ2人の平均援護率は
2.72・・
流石にありえない数字ですわ。
流石に来期も無援護属性が2人もいるのは辛いからグリンが移籍するのは双方にとって良かったのかもねぇ。グリンもこんな援護じゃやってられないだろうし・・
けど来年グリンがいなくなって約160回のイニングを誰かが埋めなくてはならない・・
ダル・スウィーはもう数字的には限界だろうから藤井・武田勝が少しは埋めるとしても100イニング投げる投手は1人必要。
まったく目処が立ってない気はするけど・・多田野も来年かなり微妙な気はするし中々大変な1年になりそうですな。
吉川と八木がやっぱり期待の筆頭でしょうけど・・どうなるでしょうか?
けど西武じゃないですがそこそこの援護を上げれば成績がついてくるのは間違いないのは上に上げた数字が物語ってます。
ま、つまり打線のフォローがあればある程度なんとかなるっていうオチですなぁ(苦笑)
被本塁打や四死球について書く時間がないんでそのうちリーグまとめて書きますよ・・
by BEAMS
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