F1[16] ドイツGP 予選

ちょっと締まらないポール争いでした。F1ドイツGP予選。

メルセデスが強いんですが

クッソ長い森の中のストレートがあった時代ほどでは無いにせよ高速志向のホッケンハイム。当然ながらメルセデスPUが有利な立場になるワケで、ハミルトンとロズベルグはQ1で2人だけソフトタイヤを使い(他は皆スーパーソフト)、それでも危なげなく1-2番手タイムを叩き出すぶっちぎりっぷり。

Q3でも当然のようにこの2人がポールを争う格好……なんですが、最初のランでロズベルグは第3セクターで急遽アタックを取りやめてピットインする事態に。中継の時には何が起きたのかようわかりませんでしたが、記者会見でのロズベルグのコメントによると、どうも電気系統のトラブルで突然スロットルが閉じてしまったみたいですね。

NR: No, I don’t know what it was. It just suddenly… how do you say… it just suddenly lost the throttle. So just cut completely the engine, just at the end of the lap. That was disappointing but I’m sure we’ll fix it for tomorrow.

via: FIA post-qualifying press conference - Germany

同じトラブルが再発しないか若干不安も残りますが、まぁドイツの科学力は世界一なので大丈夫でしょう。

それで結局セカンドランにすべてを託すコトになったロズベルグ、セクター2は滅法速いタイムを叩き出したものの、セクター3でちょっとミスしてタイムロス。これはハミルトンがポールかな……と思いきや、ハミルトンはターン6でブレーキをロックアップさせてしまいタイムロス、結局ロズベルグがポールを獲得する格好に。

記者会見でのハミルトンは案の定というべきか無茶苦茶不機嫌でしたが、自分自身のミスにとことん向き合う彼なりのストイックさの現れというコトなんでしょうきっと。ただ、記者会見はもうちょっとちゃんと喋ってあげた方が良いと思うぞハミルトン。

なんにせよ、メルセデスの2人がどちらもベストの走りでは無かったという、ちょっとパッとしないポール争いでした。

フェラーリやばい

そして気になるのは、またしても予選でレッドブルの後ろになってしまったフェラーリ。レッドブルが予選2列目、フェラーリが3列目という構図はこれで3戦連続です(ハンガリーはライコネンがさらに後方からのスタートでしたが)。

中継で川井ちゃんが指摘していましたが、ベッテルを始めフェラーリ陣営は「速さではレッドブルに勝っている」と主張しているものの、これだけ結果が伴っていない以上は「レッドブルに追い抜かれた」と言われても仕方が無いのかなと。決勝での獲得ポイントも、オーストリア以降ずっとレッドブルを下回ってますし。

それと、最近正式にチームを離脱した元テクニカルディレクター、ジェームス・アリソンの後釜問題も気になるところですね。

アリソン離脱はフェラーリにとって大きな痛手「彼の役割を受け継ぐのは難しい」

チームの状況が思わしくないときに、チーム技術陣の柱が居なくなるというのはタイミングとしても非常によろしくないハズ。開発への影響もそうですが、スタッフへのモチベーション面でも。ジョック・クレアはその影響を否定はしているのですが。

今回の予選も、ベッテルとライコネンが共に速さが出ない原因を掴みかねているところがまたヤバげです。原因が分からなければ、対策のしようもないですからね。この状況を打破するためなのかどうなのか、ロス・ブラウンがフェラーリに復帰するなんて噂も出てますが、今のとこ噂の域を出るモノでは無さそう。

ドライバーラインナップはこれ以上のモノを望みようが無いもんだから、チームとしても苦しいところでしょうね。アロンソは「そら見たことか」とか思ってるのかも知れませんが。

そのほか

マクラーレンは予選12番手&14番手とパッとせず。バトンは目の不調やマシントラブルに見舞われたコトを考えると12番手は上出来と言えるのかもしれませんが、アロンソもタイム伸ばせませんでしたね。やはりこういうパワーがものを言うサーキットではまだホンダPUはイマイチ。

あと、ここホッケンハイムでは1コーナーのトラックリミット超えはペナルティの対象となるみたいですね。毎戦毎戦、トラックリミットをどこにどういうふうに設定するのか決めるのも大変そうですが。

ホッケンハイムでも「トラックリミット」に注意。FIAが判定基準を明示

一方で、今まで散々揉めてた無線規制は全面解除となったようで。その代わり、今まで存在していた放送で流したくない内容を「ミュート」するボタンが無くなったとか。あと、フォーメーションラップからスタートの間の無線は制限付きのままとなっているようで、スターティンググリッドでのクラッチのバイトポイントの指示なんかはできないようです。

“ばかげた”無線制限がついに撤廃。一部例外除き、会話が自由に

なんか撤廃されるときはあっさりだなぁ、というか、それなら今まで散々批判されてきたのになんでさっさと撤廃しなかったんだろう、とか気にはなりますが……。

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『シン・ゴジラ』を観てきた話(ちょっとネタバレ)

今年も会社の健康診断で胃カメラを飲まされました。胃カメラ初体験だった去年は、担当の女医さんが結構上手にやってくれた(⇒はじめての胃カメラ体験)んですけど、今年のお医者さん(初老のおじさん)は下手くそなのかようわかりませんが、喉を通すときにやたら苦しくて生きた心地がしませんでした。おかげさまで、男の○○を喉奥に○○○○○されるエロゲーのヒロインの気持ちが良く分かりました。私おっさんですが。

……と、それはさておき、その健康診断の日(この記事書いてる日)が映画『シン・ゴジラ』(石原さとみぽく言うと「ガッズゥィーラ」)の封切り日と重なったため、有給使って丸一日休みにして、健康診断後そのまま観にいったりしてました。名古屋109のIMAX上映のど真ん中列のエグゼクティブシート予約して。

シン・ゴジラ パンフ

公開間もないタイミングですので詳細なネタバレは控えたいと思いますが、非常に真面目に作られた怪獣映画だと感じました。現代日本に、未知の巨大怪獣が現れたら日本人はどう立ち向かうのか。そんな怪獣映画の原点とも言えるテーマを、庵野秀明と樋口真嗣が突き詰めていった作品。

なので当然の様に初代ゴジラに対するオマージュも含まれているんですが、『シン・ゴジラ』では初代でゴジラを倒す決め手となった「オキシジェンデストロイヤー」くらい便利な「魔法の杖」は出てきません。オキシジェンデストロイヤーを開発した芹沢博士にような立ち位置の人物は居るんですが、物語の冒頭の時点で行方不明になっております。ただし、その人物の残したヒントはあります。そんな状態。(ちなみにその人物は写真だけ映画に登場するんですが、そこに「出演」しているのは庵野秀明が大ファンだという故・岡本喜八)。

なので、ゴジラと真っ向から戦うのは日本政府であり、自衛隊です(米も絡むけど)。もし現実世界の政府や自衛隊が未知の巨大生物と戦う羽目になった場合、実際問題どのような手続きを踏む必要があり、どんな制約に縛られているのか、みたいなコトが非常に細かくドキュメンタリータッチで描かれてます。パンフレットによると、この辺実際の法律や災害時の政府や各自治体の危機管理体制についてかなりリサーチしたようで。

ゴジラという「虚構」に対する「現実」の日本、まさに「現実対虚構」というコピーの通り。

もちろん、特撮映画の醍醐味であるゴジラが暴れるシーンや、自衛隊がゴジラに戦いを挑むシーンのビジュアルも圧巻。これはもうアレですね、以前特撮博物館で観た『巨神兵東京に現わる』を思い出さずにはいられませんでしたね。下から見上げるアングルや、逆に空撮で周囲の建物なんかと対比するコトによるゴジラの巨大感の演出、ゴジラの攻撃により倒壊するビルの映像など、とにかく圧巻。『巨神兵東京に現わる』はCG無し縛りでしたが、今回は実写と見紛うばかりのCGをバンバン使っており、クオリティも段違いでした。とにかくゴジラが怖い。実在感が半端ない。

一方で、「ああ、これ庵野秀明の作品だ」とすぐ分かるような部分もアレコレと。矢継ぎ早な場面転換や画面のテロップ(岡本喜八オマージュ言った方が良いんでしょうか)、会議のシーンなどで流れる鷺巣詩郎の音楽(エヴァのサントラでのタイトル『Spending Time In Preparation』、『踊る大捜査線』でも使われていたアレといえばお分かりになるでしょうか)、裏でミサトさんが暗躍しているんじゃないかと思えるような大胆な作戦立案、等々。エヴァ好きならばかなりハイになれる内容なんですが、エヴァとか興味無い人だと鼻についたりするかも?

作品としては庵野秀明と樋口真嗣が『ゴジラ』作るとこうなる、という想像を外さない、ある意味オーソドックスな作品と言えるかもしれません。ただ、その映像とリアリティの突き詰め方は一見の価値アリではないかと。エヴァ好きはとりあえず何も考えずに見に行けば良いと思うよ。

最後の意味深なカットも実に……。

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モニターを縦にしてWEB閲覧……これだ

自宅でメインPCとして使っているWindowsデスクトップ(DELL Studio XPS)機は2台のマルチモニター環境で使用しているんですけど、今まで21.5インチ(1920×1080)と20.1インチ(1680×1050)のモニター(どちらもDELL製)を横に並べていたんですね。
2013年1月のリアルデスクトップ

しかしながら20.1インチのモニターなんてもうかれこれ9年くらい使っているシロモノで、さすがに古ぼけてきました。そんな折りに、Amazonでiiyamaのモニターが「レジで10%OFF」キャンペーンとやらで売られており、衝動的にポチってしまったりして。23.8インチのフルHDモデル、ノングレアAMVAパネル。10%オフで17,500円くらいでした。

iiyama ディスプレイ モニター XB2481HSU-B1 23.8インチ/フルHD/ホワイトLED /HDMI端子付
クリエーター情報なし
マウスコンピューター

このモニター、個人的に気になっていたピボット機能付きでかつお安いのが気に入りました。ピボット機能とはつまりこういうコトです↓。
新モニター

モニターを縦向きにしてWEBページを表示……超見やすい。ちなみに、Windowsの画面の向きは「ディスプレイ設定」の「向き」で指定できます。

feedlyとかGmailなんかも一覧性抜群だし、PDFとか読むのにもいいですね。あるいは下にスペース作って動画や艦これ表示しながらメインディスプレイで作業するのも良し。

モニターアーム使えばどんな配置だろうと自由自在なんでしょうけど、そこまでするのも大げさな気がして。セットアップ面倒くさそうだし。自分のニーズ的にはこれがちょうど良い感じでした。入力インターフェイスが3系統(HDMI、DVI-D、D-Sub)あって、すべてのケーブルが同梱されてるのも話が早くて助かります。ただ、その分確実に2本のケーブルが余っちゃうんだけど。

しかしモニターを縦にしちゃうとぴったりハマる壁紙が無いなぁ……と思ったら、1920×1080を縦にするってコトはiPhone6S Plus用の壁紙がそのまま使えますね。ちなみに、Windows10でも「個人設定 - 背景」からモニター個別に壁紙の設定は可能です。

Windows 10ミニTips (60) マルチディスプレイ環境の壁紙を使いこなす | マイナビニュース

これでより捗る環境となりました。いずれPCを新しくしたら、4Kディスプレイとかの導入も考えたいものですが。……そんな解像度要らないかな?

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F1[16] ハンガリーGP 決勝

今回はあんまし波乱の展開ではありませんでした、F1ハンガリーGP決勝。

ハミルトン逆転

ハミルトンがコメントしている通り、スタートがすべてだったような感じしますね。スタートはレッドブルがやや速かった感じですが、リカルドはイン側に行き場が無かったし、フェルスタッペンもロズベルグにまんまと差し替えされてしまい、ハイそれまでヨ。予選ではそれなりにタイムを詰めていたレッドブルですが、決勝で前に出たメルセデスを追撃するだけの速さはありませんでしたね。

リカルドは第1スティントでメルセデスに先んじてのピットストップを仕掛けて揺さぶりを掛けましたが(川井ちゃん言うところの「釣り」)、メルセデス勢は動じず。もう少し差が接近してたら釣れたかも知れなかったんですけどねぇ。この影響でリカルドはやや変則的なスティントの切り方になりましたが、抜きにくいハンガリーの特性を活かして上手いコト後ろのフェラーリを封じ込めた感じ。

ロズベルグもハミルトンに一時的に詰め寄るシーンはありましたが、ハミルトン動じませんでしたね。てか、ペース的にはハミルトンもっとプッシュできたように見えたんですが、タイヤとパワーユニット労るために敢えてペースを抑えめにしていた感じもします。んで、ロズベルグが詰め寄った直後にポンとタイムを出してまた差を広げて見せたり。記者会見でそのことについて質問を受けたハミルトン、「タイヤとクルマ、それに後ろとのギャップをきっちり管理できたし、必要な時だけ反応することができた」みたいなコメントしてます。

We have a target which need to get to so once I got into the lead, I was able to just manage my tyres, my car and manage the gap and react only when I needed to.

via: FIA post-race press conference - Hungary

完璧ですね。これでチャンピオンシップ上でもハミルトンが首位に立ちましたが、レース内容自体もロズベルグを完全に負かしていた感じ。ただアグレッシブなだけじゃなく、決勝でこういうマネージメントをしっかりやれるのが今のハミルトンの強さ。

記者会見では予選のダブルイエローの件についても質問が飛び、ハミルトンとロズベルグで意見の応酬があったりもして。

メルセデスコンビ、イエローフラッグで意見が対立 | Mercedes | F1ニュース | ESPN F1

これハミルトンの言い分にももちろん理があって、ダブルイエローが「速度を大幅に落とせ」とされているのは安全上の理由からであって、それを蔑ろにするような行為はプロレーサーとして慎むべきではあります。ただ、ロズベルグのケースで言うとダブルイエローが振られていたポストを通過した直後にはイエローが解除されていたワケで、その辺も勘案されてお咎め無しになったんじゃないの、という気はします。確実にスローダウンさせたい場合はバーチャルセーフティカー出すだろうし。その辺は結局人が判断するワケで、一律で線引きするのは難しいよなぁとかなんとか。

しかしまー、ルールを明確にせよというハミルトンの意見も理解はできるし、話を振られたチャーリー・ホワイティングがどのような裁きを見せるのか気になるところです。

ライコネン奮闘

あまり大きな順位変動が無かった上位陣の中において、奮闘が光ったのがライコネン。最近よく見る気がするフェルスタッペンとの「最年長 vs 最年少」対決では接触してフロントウイングを破損してしまい、キレ気味だったのが印象的でしたが。

Raikkonen on Verstappen: I’ve seen people penalised for less(動画有)

確かにフェルスタッペンの動きも反則スレスレな気はしますが、それ以上にライコネンの動きがトリッキーでなんだかようわからん。フェルスタッペンは一度アウト側にマシンを振ってからは、「もう一度ラインを変更した」というよりは「イン側に向けて直線的に進んだ」というのが正解な気もします。その後ろでライコネンが激しくマシンを揺すったらパコーンってウイングが当たっちゃった感じ。

しかしなんだろ、こういうアツいライコネンの走りは良いですね。誰ですか「年寄りなのに無理すんな」とか言ってる人は。

結果としてベッテルはリカルドを、ライコネンはフェルスタッペンを捕らえきれず、コンストラクターズポイントではレッドブルがフェラーリに1ポイント差まで詰め寄る格好になってしまいました。これでもしフェラーリがレッドブルに逆転されたりしたら、またイタリアでは内紛を煽るような記事が出回るんだろうなぁ……。

手放しでは喜べないマクラーレン

予選で強さを見せたマクラーレン・ホンダ、決勝ではアロンソが予選順位そのままの7位フィニッシュ。トップ3チームの除けばトップ、という意味ではようやくここまで来たかって感じもしますが、ハンガリーもちょいと特殊なコースではありますからね。

それと、決勝ではバトンにトラブルが出てしまったのは気がかりというか、なかなかトラブルフリーと行きませんねぇマクラーレン。バトンのトラブルはホンダPUのモノでは無いようですが、さらなる上位を狙うなら、まずきっちり2台で走りきれるようになりませんと……。

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F1[16] ハンガリーGP 予選

観てるだけでも調子の狂うセッションでした。F1ハンガリーGP予選。

際どいポールポジション

Q1スタート前に大雨が降ってセッション開始が20分ディレイ、そしてセッション開始後再び大雨になり赤旗中断、気を取り直して再開……と思ったらエリクソンがスピンしてバリアを破壊して赤旗中断、また気を取り直して再開……と思ったらマッサが(中略)……またまた気を取り直してと思ったらハリアントが……ってQ1だけで4回の赤旗中断が入るという異常事態。

本来のタイムスケジュールであれば予選がすべて終了している時刻に、ようやくQ1が終了するという観てる方もダレてくる展開でした。

ほいでもって、一番盛り上がるハズのQ3チェッカー間際のラストアタックで今度はアロンソがスピン、赤旗にはならなかったもののアロンソがスピンしたターン9手前のポストではダブルイエローが振られ、タイム更新は絶望的と思われました……んが、後ろからアタックしてきたロズベルグが華麗にポールを奪取するという思わぬ展開でしたね。

しかしながら、ロズベルグがアタックを行った時点でもまだセクター2のイエローは解除されておらず、「これロズベルグがペナルティくらうのでは……?」という観測も出たものの、リプレイではダブルイエローが振られているポスト付近でロズベルグはアクセル抜いてました。↓の動画の50秒辺りですね。

Onboard pole position lap Nico_Rosberg Hungary 2016

この時点でアロンソのマシンは居なくなっており、直後にグリーンランプが出ていたのでロズベルグは最小限のタイムロスで済んだというワケです。

ちなみに、レースで使用されるフラッグのルールはF1のスポーティングレギュレーションではなく、FIA国際モータースポーツ競技規則の方に記載されており、F1もこれに準ずるものとされています。イエローフラッグに関する規定は付則H項の2.4.5.1 b)に記載されてます。JAFのサイトにある和訳版から引用。

b)黄 旗:
これは危険信号であり、次の2通りの意味をもってドライバーに 表示される。

1本の振動:速度を落とし、追い越しをしないこと。進路変更する準備をせよ。トラックわき、あるいはトラック上の一部に危険箇所がある。

2本の振動:速度を大幅に落とし、追い越しをしないこと。進路変更する、あるいは停止する準備をせよ。トラックが全面的または部分的に塞がれているような危険箇所がある、および/あるいはマーシャルがトラック上あるいは脇で作業中である。

via: 国際モータースポーツ競技規則 付則H項(PDF)

イエローフラッグが振られている場合にまず肝心なのは、スピードを落とすコトと追い越しをしないコト。ただし、イエローとダブルイエローで具体的にどこまで速度を落とせ、とは明文化されてないんですよね。これって結局ケースバイケースですし(ただ、これによって起きた悲劇が2014年日本GPでのビアンキの事故であり、その対策として導入されたのがバーチャルセーフティカー)。

ロズベルグの場合は、ダブルイエローのすぐ後にグリーンランプが出ていたのが幸いしましたね。あれにより、タイムを失ったのが8コーナーだけで済んだ。オマケに、雨が止んで路面が乾いていく中でのアタックだったので、8コーナー以外では大幅にタイムアップしているワケです。それを見越して、ロズベルグは「イケる」と判断したんでしょうね。

もちろん、それでも減速が十分では無かったと判断されてペナルティを喰らう可能性はゼロでは無いワケで、その辺はギャンブルだったようにも思いますけど。ロズベルグの後ろを走っていたボタスは、イエローフラッグ見た時点でタイム更新諦めてますしね。

これはロズベルグの判断力と運の勝利でした。……しかし、ペースに優れるのはハミルトンの方でしょうし、決勝はどう転びますかね。ただ一方で、ハンガリーGPってチャンピオンシップの本命が勝てないジンクスありますし……。

イケるかも知れないレッドブル

今回、メルセデスの後ろのセカンドロウに2台並んでいるレッドブルも面白そうな存在ですね。タイム的にもメルセデスに迫ってますし。フェルスタッペンも最終アタック入る前にチェッカー振られてなかったら、面白いタイム出せてたかも知れませんね。

リカルドは「アロンソがターン9でスピンしているのを見たときには怒り狂った( I was furious)」みたいなコメントをしており、それだけメルセデスをぶち抜ける自信があったというコトでしょう。

When I saw Fernando had spun in Turn 9, I was furious as I was up on my lap by quite a bit and when I heard Nico’s pole time, then the time was definitely there.

via: Daniel Ricciardo : Saturday in Hungary - team by team

まー最後はハミルトンもセクター1でかなり速い全体ベストを出していたので、イエロー無かった場合ハミルトンがポールだったと思いますけどね?

あと、Q1では赤旗4回という混沌としたコンディションの結果、「107%ルール」をクリアできてなかったドライバーが11名も居たようで、その中にはレッドブルコンビも含まれていたんですね。結局、状況を鑑みて予選落ちとはなりませんでしたが。

Red Bull amongst those to escape 107% grid drop

あわや予選落ちの危機から一転してポール争に絡むところまで行くんだから、この天候にどれだけ振り回されたんだっていう。

ただ、スタートでレッドブルが前に出たりするコトがあると面白くなりそうですねぇ。リカルドのハンガリーGPというと2014年の優勝が思い出されますが、今回も力強いレース期待できるんじゃないでしょうか。そこにフェルスタッペンがどこまで食いつけるかも注目。

速いぞマクラーレン

今回マクラーレンは今のマクラーレン・ホンダ体制になってから初めて2台揃ってQ3に進出。マクラーレン向きのコースだったコトに加えて、コンディションもバトンとアロンソ向きでしたね。特にアロンソはウェット⇒ドライへと変化する状況ではかなり速く、しばらくタイミングモニターにトップ表示されてたりもして。

それだけにQ3のスピンは残念でしたけど、それだけアロンソの闘争本能にも火が付いたんでしょうね。予選後のアロンソはかなりご機嫌だったようで、インタビューで「フェルナンド、予選後これだけ笑顔なのも久しぶりでは?」と訊かれ「そう、すごく幸せ!」と答えてたりして。

Q: Fernando, it’s the first time in a long time that you’ve walked away with a big smile from qualifying…

Fernando Alonso: Oh yes, I am very happy! Both McLarens in Q3 - that is the first time since 2014! So yes, definitely a huge step forward this weekend. (Laughs)

via: Fernando Alonso Q&A: Mixed conditions perfect for McLaren

金曜にはアロンソのPUに異常が見つかり、急遽ヨーロッパGP等で使用していたPUに戻したとのコトですが、それでもこれだけの戦闘力を発揮できるんだからさすがアロンソ。来季はこの笑顔が何度も見られるといいですが……。

ちなみに

イギリスからジャッジが厳しくなったトラックリミット超え問題ですが、ここハンガリーではセンサーによってトラックリミット超えを自動検知するシステムまで導入されたようで。ただし、検知されるのはトラックリミットを超えた際に明確にアドバンテージがある4コーナーと11コーナーのみというコトで、他のコーナーは不問。

決勝では、4コーナーと11コーナーで合計4回トラックリミットを超えたと判定された場合にドライブスルーペナルティとなるそうな。3回までならセーフというコトであれば大丈夫そう……?

GP topic:トラックリミット違反、決勝は4回でドライブスルーペナルティに

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