F1[22] カナダGP 決勝

予選見てたらフェルスタッペンの余裕勝ちかなー、と思っていたんですが、思いの外熱い展開になりましたね。そんなワケで、F1カナダGP決勝のお話。

勝てそうで勝てないサインツ

今回、サインツにとっては勝てるチャンスが十分にあるレースでしたね。レースを通しての速さは十分にありましたし、終盤にファステストラップも記録しているし。それでも勝てないのがサインツなんですが。サインツにとってはこれがキャリア11回めの表彰台、勝利無しでの最多表彰台記録を持つニック・ハイドフェルドの記録まであと2つとなりました……が、この記録を更新するまでに勝てるのかどうなのか。

ただ、サインツ自身全力を出し切ってミス無く走りきれたコトもあってか、わりと満足げな表情もしてますね。今季はルクレールに対して苦しんでいる印象も強かったサインツだけに、この2位表彰台は得るものが大きかったのかもしれません。フェルスタッペンとバチバチにやりあった結果の僅差の2位だったので、本人にとっては自信にもなったでしょうし。

フェルスタッペンとサインツはどちらもミディアム→ハード→ハードとタイヤを交換しましたが、序盤9周目にVSCが出るや早々にタイヤを換えたフェルスタッペンに対し、サインツは20周目まで引っ張っていた格好。レース前にピレリが予測していた最速の戦略は1ストップだっただけに、これサインツは1ストップ狙いなのかな……と思ったものの、角田がピット出口でクラッシュしてセーフティカーが出たタイミングでサインツが2度目のタイヤ交換。フェルスタッペンは43周目にタイヤ交換済みだったことを考えると、サインツも交換せざるを得なかったというのは間違いないところ(そうでないと、23周分も若いタイヤを履いているフェルスタッペンが真後ろにいる状態でレース再開となってしまう)。

もしこのセーフティカーが入ってなかった場合、フェラーリはサインツをそのまま走らせ続けていたのかどうなのか、っていうのはちょっと気になるところですが、その場合でもフェルスタッペンが終盤にサインツを捕まえていたんじゃないかという気がしないでもありません。

しかし、終盤の2台のバトルはお互いミスらしいミスも無く、ずっと接近戦を演じ続けるという見ごたえのあるものでしたねえ。あれだけプレッシャーを掛けられ続けてもまったく動じなかったフェルスタッペンもさすが。しかも無線にトラブルがあって、フェルスタッペンの声はピットからは聞こえなかったようですが、そんな問題もまったく悟らせないくらい落ち着いてましたね。ルクレールが挽回したとはいえ5位に終わり、ペレスはギヤボックストラブルでリタイヤしたコトを考えると、フェルスタッペンの立場はますます盤石なものになりつつありますが……。まあレッドブルは相変わらずトラブルが起きやすいようではあるので、今後フェルスタッペンのマシンにどれくらいトラブルが発生するかによってチャンピオンシップの流れは変わってくるような気もします。

ただまー、フェラーリにとっても今回のレースペースは希望が持てるものだったでしょうし、もう一度実力で流れを手繰り寄せるコトが出来れば……。

ハミルトン久しぶりの表彰台

メルセデスは3–4フィニッシュを飾り、今回はハミルトンが開幕戦以来の久しぶりの表彰台。3位表彰台であれだけの笑顔を見せるハミルトンってなんだか貴重(?)。ていうか、決勝でラッセルの前でフィニッシュしたのも開幕戦以来になりますかね?そりゃあ嬉しいか。マシンの抜本的な改善は見られないままの状態ですが、なんやかんや「3番めのチーム」としての地位をガッチリ固めてはいますよね。

一方でフロントロウスタートだったアロンソはタイムペナルティもあって9位に沈んでしまいましたが、どうもトラブルがあってペースを落とさざるを得ない状況でもあったようですね。VSCのタイミングでピットに入りそこね、そのままピットインのタイミングを逸してしまっていたのもポジションを失う要因でした。オコンが6位に食い込んだものの、チームとして今季はまだトップ5以内でのフィニッシュが1回もない状態。メルセデスと比べると、まだどうも物足りない感じですね。マシンのセットアップという部分では、メルセデスのほうがすんげー手こずっている印象があるものの、それでもやはり地力の高さはメルセデスがかなり上を行っているというコトなんでしょう。

そういう意味ではアルピーヌの直接的なライバルはマクラーレンってコトになるんでしょうけど、まだコンストラクターズではマクラーレンのほうが上なんですよね。マクラーレンも今季かなり苦戦している印象なので意外といえば意外なんですが、今回のレースを足がかりにアルピーヌが調子を上げてくるのかどうか。

そのほか

予選で絶好調だったハースですが、決勝は無残でしたね……。ミックのPUトラブルは如何ともし難い感じですが、マグヌッセンのフロントウイング破損はちょっといただけない。レース後のコメントでマグヌッセンはオレンジボールを出されてフロントウイング交換を強いられたコトに対して不満を言っていますが、マシンの走行に問題があったかどうか以前に、壊れた翼端板をブラブラさせたまま走り続けたらどこかでそれが脱落して、後続のマシンに影響を与えてしまいかねないコトを考えると仕方ないだろ、っていう気がします。

We were forced to pit with the damage we had but it was nothing. The car was perfect to drive, there was no effect on the car. This is normal, you’ve got to be able to finish the race with some scratches on your car.

via: Kevin Magnussen : What the teams said – Race day at the 2022 Canadian Grand Prix | Formula 1®

これでハースはイモラ以降5戦連続ノーポイントという結果になりましたが、シーズン序盤の印象的な速さを思うと今やコンストラクターズ9位になってしまったというのはちょっとビックリ。果たしてミックが入賞できるのはいつになるのか……。

アルファタウリはどうにもレースペースがありませんでしたね。角田はそれでも奮闘していましたが、ハードタイヤで引っ張っていった結果最後にはペースが落ちてDRSトレインから引き離されてしまい、ピットに入ってタイヤを交換したと思ったらピット出口でミスってしまいクラッシュ。もちろん角田自身のミスなんでしょうけど、なんとか挽回していこうと気持ちが入りすぎた結果なのかな、っていう感じがします。最後尾からのレースだったことを考えると内容的には悪くなかったんじゃないかとも思いますが、次はなんとか結果に繋げてほしいところ。

今回アルファロメオは開幕戦以来のダブル入賞。周冠宇は自己ベストの8位フィニッシュと、ようやく結果を残せた感じ。しかし、チームとしてはボタスが極めて安定してポイントを稼いでいるので、コンストラクターズとしてはアルピーヌに6ポイント差という位置にいるんですよね。もしこれで周冠宇が安定してポイントを稼ぐようになったりすると、コンストラクターズ中団争いがさらに混戦になるのかも。アルファタウリもなんとかそこに絡んでいって欲しいものですが、どうも結果が安定しないよな……。

Comment: 0

F1[22] カナダGP 予選

土曜日は雨となったようですが、難しいコンディションに加えてPUペナルティなんかも絡んで、ちょっといつもとは違う並びの予選になった感じですね。決勝はドライみたいなので、この予選順位がどう影響するのかも気になるところですが……そんなワケで、F1カナダGP予選のお話。

アロンソ大奮戦

ルクレールがPU交換によるペナルティを喰らうこともあり、フェルスタッペンが順当にポール獲得。今季はルクレールが予選番長なコトもあり、フェルスタッペン自身はこれが今季2度めのポール。今年だけですでに5勝しているコトを考えると、かなり意外な数字ではありますが。

今回はペレスがQ2で姿を消していたコトもあって、フェルスタッペンのポールは特に意外性のないものではあったんですが、2番手にアロンソが飛び込んできたのは驚きでした。まあ、金曜日から調子がよく、予選前のFP3でもトップタイムを記録しているくらいなので、予選でもそれなりのポジションには来るんだろうな、とは思っていましたが、まさかフロントロウに並んでくるとは。

F1公式サイトの記事によると、40歳を超えるドライバーがフロントロウに並ぶのは2012年中国GPのミハエル・シューマッハ(当時43歳)以来になるみたいですね。ミハエルは同じ年のモナコGPでは予選トップタイムを記録していますが、グリッドダウンペナルティがあったため残念ながらフロントロウスタートでは無かったんですよね。

The Spaniard is the oldest driver on the front row since 43-year-old Michael Schumacher in China in 2012.

via: FACTS AND STATS: Alonso grabs his first front row start in a decade | Formula 1®

まあしかし、当時のミハエルはチームメイトのロズベルグに対してはどうしてもパフォーマンス的には劣っていた印象ですが、今のアロンソってオコンに対して見劣りしていない、ていうかここ数戦のパフォーマンスを見ているとオコンを明らかにしのいでいるんだから大したものです。

グリッド上のインタビューでも、決勝スタート後の1コーナーではフェルスタッペンに勝負を挑む、みたいなコメントをしてスタンドを沸かせていましたが、こういう振る舞いも含めてさすがアロンソという感じ。数日前に出ていたインタビュー記事で、アロンソが「インディ500への興味は薄れてきている」みたいなコメントをしてましたが、それだけ今はF1に対するモチベーションが高いんでしょうね。

インディ500再挑戦は「目標として薄れてきている」とアロンソ。現在はF1に完全集中 | F1 | autosport web

現状のアルピーヌだとなかなか勝利までは手が届かない戦闘力しかないだけに、アロンソのモチベーションがいつまでもつのやら……と個人的にはやや懐疑的な見方をしていたんですが、なんかこの予選の走りを見ているとやる気満々といった感じ。まあ、なんだかんだ言ってF1が大好きなんでしょうねこの人。

決勝ではさすがに2位をキープするのは難しいんじゃないかと思いますが、どれくらいの上位でフィニッシュできるのかっていうのは気になりますね。メルセデスが直接的なライバルになるんじゃないかと思いますが、あとは後方に沈んでいるペレスやルクレールがどれくらい追い上げてくるか。

メルセデスの調子は上がっていくか?

今回はハミルトンが気を吐いて4番手。もちろん今季ベストグリッド。なんか本人のコメント見るとめちゃくちゃ嬉しそうですよね。7度のワールドチャンピオンが4番手グリッドでここまで喜ぶのかっていう。

Honestly, I feel amazing, so happy! P4! P4 has never felt so good to be honest. Maybe when I was like in my first year of racing, my first year here in 2007 when I got my first P4 in quali, it felt great then.

via: Lewis Hamilton : What the teams said – Qualifying at the 2022 Canadian Grand Prix | Formula 1®

今回ラッセルが最後にドライタイヤでアタックするというギャンブルを試みて失敗したというのもハミルトンにとってはラッキーだったと言えるかもしれませんが、ともあれ4戦ぶりにラッセルに予選で勝ちました。ラッセルのチャレンジは無茶だろうなーとは思いましたが、しかしリスクを取って上を狙っていく姿勢は若いレーサーなら持ってて当たり前だよな、とも思います。そういう意味では、ベテランと若手のコンビってバランス取れてて良いですよね。

そういや、カナダGP前にFIAがポーパシング問題に対して介入する姿勢を示した、っていう話も出ていましたね。

FIAがポーパシング軽減のための対策導入を決定。F1ドライバーの安全&健康に強い懸念 | F1 | autosport web

この記事を読んだ感じだと、今すぐなにかを規制するとかそういう話ではなくて、「これから詳細にポーパシングの発生状況について調査して、その許容レベルについての基準を定めていくつもりだから各チームとも協力ヨロ」という話なのかなと思います。ただこれ、もし基準以上の上下動が発生している場合はそれが基準値以内に収まるようにセットアップを変更しなくてはならない、っていう話になるんだとしたら、これメルセデスにとってはむしろマイナスになる可能性があるってコトですよね。レッドブルのように元々バウンシングが発生しづらいマシンはセットアップへの影響が最小限になる一方で、メルセデスなんかはかなり妥協したセットアップに変更せざるを得なくなるということになると思われるので。

ドライバーを保護する観点からすると歓迎すべきものなんでしょうが、その分パフォーマンスがさらに悪化してしまうとなるとハミルトンにとっては悩ましいところなのかもしれません。ていうか、それぞれのサーキットでどれくらいバウンシングが発生するかってチーム自身も事前に予期しきれない部分が多いでしょうし、それにそのときの天候や風向き等によっても変化はあるであろうと考えると、規制するとしても不公平無くきっちりとした規制ができるのか、という疑問もあります。FIAとしても恐らくまだどういう風に運用していくかっていうところまでは煮詰められていないんじゃないかと思いますが、とりあえず規制に乗り出していくことを宣言することで今のうちに各チームが積極的にバウンシングを潰すための対策を急ぐようプレッシャーを掛けているようにも見えます。

メルセデスほどパフォーマンスには影響が出ていませんが、フェラーリもストレートではそれなりにポーパシングが発生している感じなので、もしこれが規制される方向になっていくとますますレッドブルが一人勝ちになっていくような気がしないでもありません。

そのほか

FP3で調子の良かったドライバー、という観点からいうとトップタイムを記録していたアロンソ以外にも2番手タイムだったガスリー、それから3番手タイムだったベッテルも注目だったんですけど、2人とも予選ではなぜかQ1敗退で終わってしまったという不思議。ガスリーはブレーキにトラブルがあったようですが、どうも今季のガスリーはマシンの不調に足を引っ張られがち。アルファタウリのパフォーマンス自体は悪くないんだと思うので、PU交換で最後尾スタートの角田ともどもどこまで追い上げられるか気になるところ。

今回はハースの2台が3列目に並ぶ格好となり、ここ最近良いところが無かったチームにとっては大チャンスとなりそう。ミックは2度目のQ3進出・自己ベストのグリッドからのスタートということで今度こそポイントを獲得したいところですが、どうもミックは肝心なときにやらかす傾向があるような気もするのでどうなるか。ギュンター・シュタイナーは予選結果に浮かれる風でも無く、「まず完走することが必要だ、少なくとも1台は」みたいなコメントしてますね。

“First of all, we need to finish because we didn’t do that in the last races, at least with one car,” said Steiner. “So we need to finish and then we just need to try and keep the positions, or even better, if something happens in front of us. But first of all if we can just hold these positions, I would be more than happy tomorrow at this time.”

via: ‘I love these conditions’ says Magnussen, after Haas lock out third row in Montreal | Formula 1®

とにかくそのままの順位で帰ってきてくれ、レース中変なことやらかすんじゃねえぞ!という思いがヒシヒシ伝わってまいります(?)。ただまードライになる決勝のレースペースはまったく別物になる可能性もありますしねえ……。

あと、周冠宇が初のQ3進出、それもボタスを上回ってきたというのはお見事でした。ここんとこ、速さは見せつけてきてますよね。ポイントは開幕戦以来取れていないので、なんとかトップ10フィニッシュに持っていきたいところでしょうがどうなるか。

カナダGPは荒れたりすることもありますが、今回はどうなりますか。初優勝者が多く生まれているサーキット、という意味ではサインツにも注目したいところですが、まあフェルスタッペンがトラブルに見舞われたりすればあるいは……。

Comment: 0

F1[22] アゼルバイジャンGP 決勝

レース序盤に導入されたVSCによりレッドブルとフェラーリで分かれたピット戦略、果たしてどちらが正解なのか……とその先のレース展開を楽しみにしていたら、、ということで、F1アゼルバイジャンGP決勝のお話を。

まさかのフェラーリ全滅

そもそも序盤のVSCの原因を作ったのがサインツのリタイヤだった、というフェラーリにとっては波乱の幕開けでしたが、そのタイミングを利用してルクレールをピットに呼び込んだというのはちょっと面白いな、と思ったわけですよ。理論上は残り周回を走りきれたとしても、結構しんどい周回数にはなりますし、レッドブルのほうがレースペースには優れているようにも見えたので、仮にレッドブルのタイヤ交換のタイミングで再びルクレールが先行できたとしても、最終的にはかなりホットなバトルが見られるんじゃないか、と期待したからです。

レッドブルが序盤のVSCのタイミングで2台をステイアウトさせたのは、早めのピットインを嫌ったというのもあったでしょうけど、無理にVSCのタイミングに乗らなくてもルクレールに追いつけるだけのペースがある、という自信の表れでもあったでしょうから。

んで、レッドブルの2台がタイヤ交換を済ませて、そこからルクレールの追撃体制に入った……と思った矢先に、まさかのルクレールがマシントラブルでスローダウン。まだレースの半分も終わってないのにフェラーリ全滅ですか……。2台共がマシントラブルによるリタイヤ、しかもそれぞれ別の要因によるトラブル。チャンピオンシップを争う上でダブルリタイヤなんて最も避けなくてはならないコトなのに、なんでこうなるの。

不思議なもので、シーズン序盤はレッドブルの信頼性不安が目立ち、「このままだとフェラーリが独走しちゃうからレッドブル頑張って……」とか思っていたのに、今やフェラーリのが壊れまくってて「このままだとレッドブルが独走しちゃうから(以下略)」と願わずにはいられない有様。ていうか、さすがにルクレールが気の毒になってきました。レース後の表情も厳しいですね。

Charles Leclerc: Engine blowout in Azerbaijan GP ‘more than frustrating’(動画)

レース後の記者会見で「不運の真っ只中にいるルクレールに共感するところはあるか?」みたいに訊かれたフェルスタッペン、「いつも言っているけど、嫌なことは起きるものなんだ。それがレースだ」と達観したコメントしてますね。昨年このレースでクラッシュしたあと、タイヤを蹴飛ばしていた本人が言うと重みがあります(?)。

I would always say shit happens. Yeah, that’s racing. You know, it happened to me, it happened to many people in the past. Unfortunately, it’s happening to Charles. Yeah.

via: Max VERSTAPPEN : FIA post-race press conference - Azerbaijan | Formula 1®

問題はどうしたって起きる、それをどう乗り越えて、再発しないように心がけていくかが肝心だというワケですが、まあこれは何にでも言えるコトではありますね。

フェラーリにとっては信頼性の問題が最も今乗り越えなくてはいけない問題なのは明らかですが、それに加えてレースペースの欠如も気になるところではあります。今回、スタートでペレスに先行されて以降、レッドブルのペースになんとか付いていくのに精一杯という感じでしたし。もしPUトラブルが無かったとしても、正直フェルスタッペンが勝っていたような気がしちゃうんですよね。

今後PUの使用上限を超えてペナルティを貰わなければならないのも確定的ですし、フェラーリにとっては悪循環にハマっていきそうで怖い流れではあります。でもねー、このままレッドブルがぶっちぎっちゃうのもつまんないしねー。

レッドブルのチーム内対決が盛り上がるのならばそれはそれでアリですが、正直フェルスタッペンとペレスだとやはり役者が違うのではないかな、という気はします。モナコに続いてこのバクーでも予選でペレスが前に出てちょっとびっくりしましたが、決勝ではフェルスタッペンが貫禄を見せた感じでしたしね。ペレスに対して「戦うな」っていう無線が飛んでましたけど、あのペースの違いを見たら致し方ない指示だったとも思いますし。ただ、ペレスのピットストップ時に無駄に時間が掛かっていたのはちょっと引っかかりましたが。

第三のチームとしては上々のメルセデスですが

フェラーリが全滅したこともあって、ラッセルが今季3度目の表彰台を獲得。相変わらず信じられないような安定感ですが、今回ハミルトンもラッセルの後ろ4番手でフィニッシュしてDRIVER OF THE DAYを獲得する走りを見せていたのは印象的でした。マシンのパフォーマンス自体は悪くなさそうに見えるので、ホントにバウンシングの問題がなんとかなれば……という感じなんですが、そのバウンシングのせいでレース後のハミルトンがマシンから降りるのすらしんどそうにしていたのはさすがにちょっと痛々しい。

Lewis Hamilton: ‘Painful’ Azerbaijan GP was ‘the worst race ever’(動画)

ハミルトンが相当しんどそうにしていたので、次戦カナダは欠場するんじゃないかっていう見方まで出ていたくらいですが、一晩寝たら随分回復したようでどうやら問題なくカナダも出場できそうな雰囲気。

Hamilton wouldn’t miss Canadian GP “for the world” despite back struggles

ハイスピードでかつバンプの多いバクーのコースだったがゆえに、いつも以上にバウンシングのダメージが蓄積してしまったのかもしれませんが、しかしこうして今のマシンがドライバーの体に過度の負担をかけている様を見ると昔のウイングカー時代と同じ過ちを繰り返していないかってちょっと心配になりますね。ラッセルは今のマシンのバウンシング問題がいずれ大きな事故に繋がると警鐘を鳴らしていますが、ただこれ一番の実害を被っているメルセデスのドライバーが主張しているという点ではあまり共感を得られにくいのかもしれません。

ラッセル、ポーパシングの危険性を改めて訴える「重大な事故に繋がるのは時間の問題」

ただ、もうある程度見慣れてきてしまっているとはいえ、高速で走っているマシンが縦にガタガタ揺れているオンボード映像はやはり見ていて怖い感じはしますねえ。他のドライバーや、ロス・ブラウンの見解も聞いてみたいものですが。

アルファタウリの角田への対応にはちょっとビックリ

アルファタウリはガスリーが5位フィニッシュと今季ベストの結果を残した一方で、角田はリヤウィングのトラブルにより緊急ピットインを強いられ、13位という残念な結果に。トラブルが無ければ楽々入賞だったのに……。ただ、あのトラブルが発生してもチームはしばらくそのまま角田を走らせ続けたっていうのはちょっと驚きましたけどね。角田に対してオレンジボールが出されてからチームもピットインを指示したみたいですけど、その際にも理由を告げていなかったようで、角田はスローダウンせずに走っていたみたいですし。

最初から修復して再びコースに送り出すつもりだったから、スローダウンさせずに呼び戻したってコトなのかもしれませんが、あの状態からさらにダメージが拡大していた場合、それこそ大きなクラッシュに繋がっていたかもしれないと思うとゾッとします。角田自身も大きな違和感が無かったためペースを落としていなかったんでしょうが、だからこそチームの方からペースを落とすように指示すべきじゃないかと……。

もちろんバクーは最後までどういう展開があるかわからないサーキットでもあるので、少しでもチャンスがあるなら走り続けるっていうのは正しい姿勢でもあるのですが、どうも角田に対するチームの姿勢は安全性を軽視しているようにも見えてしまったのでした。ポーパシングの件も合わせて見ていると、どうもまたF1は全体的に安全性を過信してきてはいないか?と思ったりもしてしまいます。グロージャンの事故なんかを見ても、現代のF1マシンとて絶対に安全ではないのだ、というのはよくわかると思うんですが……。

そのほか

あとはアルピーヌ驚異の直線番長ぶりだとか、チームオーダーの末に今季初めてチームメイトの前でフィニッシュしたリカルドだとか、これまたツキに恵まれない周冠宇だとか、どうにも泥沼傾向にあるハースだとか、ていうかカスタマーチームでもトラブル相次いでいるようだけど本当に大丈夫なのフェラーリPU、とったあたりが気になったところですが、長くなってきたのでこのあたりにしたいと思います。

なお、いつものことながらカナダのリアルタイム視聴は諦めております。

Comment: 0

F1[22] アゼルバイジャンGP 予選

木曜日の午後くらいから急に扁桃腺のあたりが腫れてきて発熱したりしていた私ですが、その後熱が下がってきたかと思ったらまた上がってきたりして、今もまだ完全には治っていません(徐々に改善傾向ではある)。こんな派手に発熱したのが久しぶりなので思いの外しんどいんですが、そういやスペインGPでのランド・ノリスも急性扁桃炎だったっていう話だったよなあ……それでもレース完走してポイントゲットまでしちゃうんだから、F1ドライバーってすさまじいですね。……というワケで今回はF1アゼルバイジャンGP予選の話。

今年もルクレールがポール

昨年に引き続き、今年もルクレールがポールを獲得。しかし後ろにはレッドブルの2台が連なる格好となっており、サインツは4番手どまり。相変わらず、この2チームがバチバチにやり合う格好になっていますね。今年のルクレールは予選でめっぽう速いものの勝利からはしばらく遠ざかっており、今回はいかに結果につなげるかが鍵になりますね……とはいえ、このサーキットってポールシッターがそのまま勝つパターンのが珍しいんですよねー(ヨーロッパGPとして開催された2016年のロズベルグと、2019年のボタスだけ)。

毎度波乱の要素があるこのグランプリですが、とはいえ今年の予選は昨年に比べると穏やかな感じでしたね。赤旗出たのもストロールのクラッシュによる1回だけだったし。

ルクレール自身はポールが取れるほどの速さがあるとはなかなか確信できなかったようで、そういう意味では本人にとっても意外な結果だったのかもしれません。あと、今回もペレスがフェルスタッペンの前に出たのもちょっとびっくりでしたね。というかフェルスタッペン、今までバクー市街地でフロントロウに並んだコトも無ければ勝ったこともないという、相性が悪いように見えるサーキット。昨年はほぼ勝ちを手中にしているように見えたのに、突発的なタイヤバーストでそれが消えてしまうという運の悪さもありましたしね。

逆にペレスは昨年もここで勝っていますし、前戦モナコに続いての勝利を狙ってきているでしょうね。このままペレスとフェルスタッペンのポイント差が無くなっていった場合どうなるのか、っていうのはちょっと気になるところですが、モナコでペレスが勝利したあとにクリスチャン・ホーナーがコメントしていた内容を真に受ければ、レッドブルとしては2人のドライバーを対等に扱うという姿勢のようなので、ペレスとしては余計にモチベーションが高まっているのかもしれません。

ペレスとフェルスタッペンの差は「ゼロに等しい」とレッドブルF1代表。タイトル獲得の可能性は“同じ程度”だと語る | F1 | autosport web

レッドブルの2人がかなり近しいレベルでの鍔迫り合いを演じている一方で、フェラーリのサインツはちょっと元気がないように見えるのが気になるところではありますが、コメントを見ていると割と楽観的な感じにも見えますね。それだけマシンの仕上がりには満足しているってコトでしょうし、このサーキットでは予選順位にそこまでこだわっていないってコトなんでしょう。しかとりあえず、ドライバーズランキングでラッセルに負けている状態はなんとかしたいですよねえ。

相変わらず跳ねまくっているメルセデス

相変わらずトップ2チームとそれ以外のチームで別のチャンピオンシップが開催されているような状態ではありますが、そのトップ2チーム以外の争いはかなりの大混戦。メルセデスはここでもかなりひどいバウンシングに悩まされているようですが、金曜日のハミルトンのコメントなんかを見ていると空力的な要因で発生するポーパシングではなく、車高を低くしてバンプに乗り上げたりしたときにクルマが底づき(ボトミング)して、そのとき発生する上下動がなかなか収まらないという状態のようです。

そんな状態なのでストレートスピードをなかなか上げていくことができない、というコトで、メルセデスが直線で遅いのはPUの性能が悪いからじゃないよ、という話。このバウンシングの問題が改善されれば、メルセデスの状態は一気に改善されていくようにも思えますが、しかしどんなセットアップを試してもなかなか改善しないというのだから困ったもの。一頃はゼロポッドのコンセプトを放棄するのでは、なんて話も出ていましたが、シーズン中に改めて大きなアップデートを投入するのか、はたまた今年のマシンはもう諦めて来年に注力する方向で考えるのか……。

それでも予選結果としてはラッセルがトップ2チームに続く5番手、ハミルトンが7番手と悪くはない結果。もちろん、トップに返り咲きたいメルセデスとしてはラッセルのタイムがルクレールより1.4秒くらい遅いというのは受け入れがたい結果ではあるでしょうけども。にしても、ハミルトンもラッセルよりうしろの位置にいるのが定番化しちゃってる気がするなあ。

そのほか

金曜日からパフォーマンスが良さそうなのはアルファタウリ。2台ともコンスタントにタイムが出せていて、ガスリーはメルセデスの2台の間に割り込んで見せたのはお見事。角田はQ2の2回めのランでミスってタイム更新できなかったのでヒヤッとしましたが、ユーズドタイヤで出した1回めのタイムでQ3進出できたのはちょっと運に助けられた格好ではあったもののお見事でした。

アルファタウリが予選で調子が良い場合、レースペースが冴えないっていうパターンにはまらないコトを祈っております。レースが荒れた場合、ガスリーの表彰台の再来はあるのかな?

他のトップ10圏内を見ると、ベッテルとアロンソが食い込んできているのも気になるところではあります。ベッテルも昨年ここで表彰台に登っているだけに、良いイメージがあるのかも。アロンソは金曜日やたら速かったコトを考えると10番手というのはちょっと意外な結果ではありますが、決勝はどうなるか。そういやアロンソはQ1で意図的にイエローフラッグを出させて他車にアタックさせないようにした、としてアルボンから批判されていましたが、まあアレが故意だったのかどうかっていう判断は難しいところでしょうし、しかしながらアロンソだったらやりかねん(?)という気もしてしまいました。

タイヤ戦略的には1ストップがメインシナリオとして想定されますが、セーフティカー等の状態によっても戦略は変わってくるでしょうね。フェラーリがミディアム2セット・ハード1セットを残しているのに対して、レッドブルはミディアム1セット・ハード2セットという状態。フェラーリのようにミディアム2セット持っているのは他にノリスくらいですね。あと、アルファタウリはミディアム・ハードともに1セットずつという状態。

Comment: 0

初めて発熱外来に行ってきた話

昨日の午後、なにか寒気がするなと思ったらみるみるうちに体調が悪くなり、体温を測ったら38℃オーバーを記録してしまい「うへえ」という感じに。右の扁桃腺のあたりが腫れている感覚があったので、発熱の原因はおそらくコレだろうなあと思いつつ(子供の頃から扁桃腺が弱い)、しかしこのご時世コロナの可能性も捨てきれないというコトで、近所の発熱外来に行ってみました。コロナ禍になって以降、ワクチンの副作用以外でここまで派手に発熱するのは初めてだったので、発熱外来を受診するのも初めて。

事前に電話で発熱外来を受信したい旨を伝えると、指定の時間に外来用の駐車場にクルマで来てください、と指示されました。んで、実際に時間通りクルマで病院に向かい、到着した旨電話で伝えると、完全防備の看護師さんがやってきて「スマホお持ちですか?」と尋ねられたので持ってます、と答えるとQRコード付きの用紙を渡され、それを読み取ってオンラインで問診に回答してください、と。

問診の回答をして、またしばらくクルマで待っていると、また完全防備の看護師さんがやってきて「じゃあ検査しまーす」と言いつつクルマのドア越しに長い綿棒みたいなのを鼻の奥に突っ込まれました。ちょっと痛い。「20分くらいで結果が出ますのでまたしばらくお待ち下さい」と言われ、またしばらくクルマの中で待つコトに。地味にクルマでの待ち時間が長い。

30分くらい待ってたらお医者さんが来て、「結果は陰性でしたので、改めてちょっと喉の状態を確認させてください」と言われ、マスクを外して喉の奥などを診てもらい「そこまでひどくは無いですけど、腫れはあるので薬出しますね」と言われてまたクルマで待機。陰性でもクルマからは出てはいけないらしい。

結局、診察代の会計も、処方された薬の受け取りも全部クルマの中で行うという徹底ぶりでした。感染拡大を防ぐという観点からすると、感染の疑いがある人間をクルマの中に閉じ込めておくというのは妥当な判断だとは思うんですが、これクルマ持っていない(あるいはなんらかの事情で使えない)人の場合はどうするんだろうな……その場合はなんか他の患者さんと接触しないように検査できる場所とかあるんだろうか。

検査して30分程度で結果がわかるっていうのは、PCR検査ではなく抗原検査と言われる検査方法かと思いますが、その場で検査結果がわかるというのはありがたいですね。PCR検査よりは精度が落ちるらしいですが、厚労省のページを見てみると

承認後当初は、抗原検査キットで陽性の場合は確定診断となる一方、陰性の場合は確定診断のために再度PCR検査が必要でしたが、調査研究の結果、発症2日目から9日以内の有症状者については、抗原検査キットとPCR検査の結果の一致率が高いことが確認されました。
そのため、6月16日に「 SARS-CoV–2 抗原検出用キットの活用に関するガイドライン」の見直しを行い、鼻咽頭拭い液による検査は、発症2日目から9日目までの患者について、検査結果が陰性でも確定診断が行えるようになりました。

via: 新型コロナウイルス感染症に関する検査について|厚生労働省

というコトらしい。私の場合、ギリ「発症2日目」と考えていいのだろうか。

どのみちまだ扁桃腺の腫れも治ってない(処方された解熱剤飲んだらかなり楽になったけど)ので、当面は出歩いたりせずにおとなしくしていようと思います……が、最近は感染者数が減ってきていてだいぶコロナに対する警戒感が薄れていたのも事実で、改めてうがいや手洗いの徹底など心がけたいなと思った次第です。ていうか、発熱したら「コロナかも?」って心配しなきゃいけないのは、精神衛生上にも良くないですねえ。

Comment: 0
« 前ページ