Canonのサービスセンターでカメラのクリーニングをしてもらった話

先日アップした「ムー展」に行った記事の中で名古屋の伏見まで行く用事があった、と書いたんですが、その本来の用事の方のお話。

EOS 60D

たまにどこかに出掛けて写真撮りたいなーと思うときは、購入後かれこれ6年くらい経つCanonのEOS 60Dをいつも持ち歩いているんですけど、しばらく前から撮った写真の真ん中からやや上のあたりに、黒いシミみたいなのが写り込むようになりました。しかも二カ所。レンズを変えても同じように写り込むので、これイメージセンサー側の汚れなんだろなーと。一応カメラの電源入れる度にセンサークリーニングする機能はあるんですが、それで落とせるようなレベルの汚れじゃ無いってコトですね。

例えば下の写真、富士山の頂上すぐ左上らへんの黒いシミのような汚れがあります。あと、そこから右の方にもうっすらとシミが。
富士松天望レストラン駐車場

写真によっては結構目立っちゃうので除去したいなーとは思いつつも、イメージセンサーの掃除って一度もやったコトが無いので、下手こいたらやだなーと思ったりもして。んで、調べて見たらCanonのサービスセンターでカメラのメンテナンスサービスをやっていると。名古屋の場合、伏見にある名古屋インターシティの2階にサービスセンターがあるというコトなので、ここに持ち込んでみたワケです。なお、このビルの1階にはCanonのショールームもあります。

サービスセンターの営業日は基本的に月曜~土曜で、日曜祝日は休み。仕事でなかなか平日は行けないので、行くとしたら土曜……なんだけど土曜は結構混みそうな気がしたので、受付開始の10時ちょい過ぎを狙ってサービスセンターに行ってみました。

メンテナンスサービスの種類は「スタンダード」「プレミアム」「オーバーホール」とあるんですが、私の場合センサーの掃除をしてもらえれば良かったので「スタンダード」で。これだと、カメラの機種に関わらず料金は3,240円で、混み合ったりしてなければ当日中にメンテナンスが完了するという。「プレミアム」や「オーバーホール」だと、1週間程度の時間が掛かるようです。コースによってやってもらえる内容や料金も異なるので、詳細は以下のページを参照。

キヤノン:サポート|あんしんメンテ

10時15分くらいにはサービスセンターに着いたんですが、その時点で先客が数名居りました。メンテナンスが完了して引き取り可能になるのが13時30分とのコトで、待ち時間3時間ちょいってところですね。レンズやストラップ、バッテリーは装着したまま預けられるんですが、メモリーカードだけは外してお客様自身でお持ちください、と言われました。万一のコトがあった場合、部品は補填が効くけど撮影した写真データは換えが効きませんしね。

んで、カメラを預けたあと、暇つぶしも兼ねて「ムー展」見に行ったり、そのままちょっと大須に寄り道しつつ昼飯食ったり、ウォーキングのノルマをこなすべくそこから名古屋城まで散歩したりして時間潰してました。

そして13時半チョイ過ぎに再びサービスセンターに戻り、カメラを受領。会計は受領時でした。メンテナンスの内容に操作部や表示部の点検も含まれていたんですが、ファインダーの中にゴミが入っている(ただしスタンダードのメンテだと除去は含まれない)、バリアングル液晶の表示が反転しないことがある、という点検時の指摘事項付き。バリアングルの調子がたまに悪いなーとは思っていたんですが、クリティカルでは無いので特に気にしてなかった。

これらの修理をしようと思うとおそらく「オーバーホール」をお願いしなきゃならんワケですが、そうなると数万円のお金が飛んじゃうだろうからなあ……。それならいっそ、新しいフルサイズミラーレスのEOS R……は高いからつい先日発表されたRPあたりを……。

キヤノン:EOS RP | 概要

とはいえ、ひとまずセンサーの汚れもキレイになったし、受領時にもらった「カメラ点検シート」によるとレリーズ回数は27,000回以下だそう(あまり使い込んでないのがバレる)なので、まだ当分はこいつを使い続けるコトでしょう(60Dは10万回くらいまでもつとかなんとか)。EOS RP、かなりコンパクトそうなので気になるんですけどね。

なお、名古屋のCanonサービスセンターは3月末で営業終了してしまうとのコトですが、5月くらいから同じビルの別フロアで、今回やってもらった「あんしんメンテ スタンダード」はやってもらえる模様。ただし、予約制になるようです。Canonのメンテサービスは郵送での対応もしてもらえるようですが、持ち込める先があって、当日中に返却してもらえるならそっちの方が手っ取り早いですからねえ。

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矢場町パルコで「ムー展」を見てきた話

私としては珍しいことに休日に名古屋の伏見まで行く用事があったので、せっかくだからともう少し足を伸ばして、矢場町のパルコで開催されている「ムー展」に来てしまったのでした。ちょうど、この記事を書いている週末で終わっちゃうっていうし。

ムー展@名古屋パルコ

実のところ私、ムー的なモノは大好きですし、通販でムーのTシャツやスカジャンも買ってしまった過去もあるのですが、肝心のムー本誌はほとんど読んだコトがありません。というのも、私の場合オカルト的なモノは好きだけど、眉唾物の話じゃ無くてホンモノの「超常的な」事象に出くわしたいと願っている人間なので、いかにも嘘くさい話ばかり載ってそうな(失礼)ムー本誌を読む必要は無いかなーと。

ただ、名古屋でこういうムーの展示があるっていうのはなかなか無さそうだし、ちょうど少し時間を潰さないといけなかったので、これはちょうど良いなと。

展示の内容的にはべらぼうに充実しているってワケでも無かったんですが、創刊40周年を迎えたというムーのこれまでの歩みを振り返りつつ、過去の記事がいくつかピックアップして掲示されてたり、ムー本誌や関連書籍を読める「図書館」コーナーがあったり、その他ちょっとした展示物があったり、という感じ。

会場に入って少し進むと、ムー創刊号表紙のでっかいパネルが展示されていたんですが、40年前の創刊号時点で雰囲気が今と全然変わっていないコトに驚愕を覚えます。40年間、ここまでブレずに刊行され続けてきた雑誌ってなかなか無いんじゃなかろうか……。
ムー展@名古屋パルコ

ついでに言うと、創刊号の表紙に踊っている見出しを見る限り、雑誌タイトルの元になったと思われる「ムー大陸」の特集が組まれていないコトが意外だったりして。その代わり、永井豪&石川賢のコンビで「UFOから来た少年 ムー」なるコミックが連載されていたというのが気になります。なお、創刊2号ではムー大陸の特集が組まれたようです。

んで、創刊号から現在に至るまでの表紙が年別にブワーッと掲示されているのが壮観であります。にしても、表紙に踊っている見出しを見ていると、だいたい似たような感じのネタが昔からループしているような気がしないでもありません。
ムー展@名古屋パルコ

1999年が近づいてくると「ノストラダムスの大予言」だとか、「2000年問題」なんかがよく取り上げられたり、伊勢と出雲の両方で遷宮が行われた2013年には伊勢神宮の特集が度々組まれていたりと、要所要所で時事的な流行り廃りも垣間見られるのが面白いところ。

中には、「異星人グレイの正体は河童だった!!」などという見た瞬間に吹きだしてしまうようなタイトルの特集もあり、内容が気になって仕方有りません。
ムー展@名古屋パルコ

過去のムー誌面を振り返るパネルには「とにかく、地球は滅亡する!」などと自虐的とも取れるコピーが踊っており、空気感というか、さじ加減が絶妙だなと思ったり。
ムー展@名古屋パルコ

パネルに掲示されていた1999年8月号のノストラダムス特集の記事には、のっけから「予言の1999年は破滅の年ではなかった!!」と書かれており、「1999年7月」になーんも起きなさそうだからって「こんなん破滅の予言なワケ無いじゃん」みたいな記事を載せちゃう軽妙さは流石だなと思わざるを得ないワケです。
ムー展@名古屋パルコ

誌面以外の展示物としては、日本における「小型UFO捕獲事件」として広く知られる介良事件で少年達が捕まえたとされるUFOのレプリカ模型なんてのが。これ結局、「ひっくり返したタバコの灰皿」説が濃厚な気がするんですが……。
ムー展@名古屋パルコ

このUFOの隣には、「織田信長のデスマスク」なんてモノが展示されていたんですが、こちらは撮影禁止。ゆーても、メディアとかで過去取り上げられているんで、ググれば画像出てきますけど。デスマスクの歴史は古いようで、信長の時代にもデスマスクを作るという文化は存在していたようですが、パッとググって出てくる事例は皆ヨーロッパのものなんですよねえ。信長のデスマスクを作ったのはイエズス会宣教師が奴隷として連れてきて信長に「献上」された黒人・弥助だったとされているようですが、彼はアフリカ出身だったとされており、そもそも彼がデスマスクを作成する技術を持ち得たのかどうか。

そもそも、本能寺の変後、弥助は一度明智軍に捕縛されたコトになっていますので、その時点でつじつまが合わない話ではあるんですが。信長の首をどこかに隠しておいて、あとで回収したとしても、腐食してしまっていてデスマスクなんて作れないでしょう。加えて、このデスマスクを保有している西山さんという方は、信長の子孫を自称している方だという点も考慮しておく必要がありそうです。

そうしたきな臭さもありながら、図書館のコーナーで適当にムーの誌面をめくってみると、過去のオカルトブームを冷静な目線で回顧するような記事も掲載されており、意外と(?)学究的な視点も持っている雑誌なのかなあ、という印象も。だからこそ、40年という長きに渡って雑誌が続いて来たのかも知れませんが。オカルトを好意的に受け止めつつも、無条件で全面的に受け入れてしまったのではただの狂気になってしまうので、時折冷静な視点も差し挟むみたいな。サウナの合間に入る水風呂みたいなもんでしょうか。

このさじ加減こそ、ムーのスゴさなのかもしれません。

もう一個撮影禁止だった展示物に、著名人から寄せられたムー創刊40周年のお祝いメッセージがあったんですが、福山雅治がコメント寄せてたり、吉崎観音やゾンビランドサガのイラストまで掲示してあるカオスぶり。新海誠も中学生の頃ムーを読んでいたっていうし(⇒ 新海誠監督が明かす 映画「君の名は。」と「ムー」の秘密 | ムー PLUS)、クリエイティブな仕事をする人を引きつける何かがムーにはあるんでしょうか。

そういや、来ているお客さんが男性より女性のが多かったのも意外でした。確かに女性もオカルト好きな人は多そうではありますが(占いとかパワースポットは女性のが圧倒的に好きだし)、ムーは基本的に男が読むモノだと思ってたので……。UFOとかUMAが好きな女性というのも、けっこう居るのかな……?

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なぜか『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』のBDを買った話

最近、なぜか懐かしいアニメのBDを買ってしまったのでした。古参アニメファンの皆さんの間では、「一般教養」レベルの作品ですね。

うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー [デジタルリマスター版] [Blu-ray]
クリエーター情報なし
東宝

なんでこれ買っちゃったかっていうと、少し前にWEBで押井守がこの『ビューティフル・ドリーマー』について言及している記事を読んで、そのままAmazon検索してみたらBD売ってて、しかも4000円しない値段で買えるもんだから「意外と安いな」って思ってそのままポチっちゃったんですけど。ていうか、なぜかDVDよりBDの方が安いんですよね。

押井守はインタビュー記事でこんな風に語っています。

監督としての展望が一気に開けた。売れたし、評判にもなったので。逆に言えば、つまずきの石にもなった。何をやってもいいと思い込んで、イケイケになってしまった。それがなければ(85年に発表されたOVAの)『天使のたまご』はなかった。『天使のたまご』をやって3年以上、仕事がなくなって貧乏生活になった。

via: 押井守監督:名作「ビューティフル・ドリーマー」振り返る イケイケからつまずき - MANTANWEB(まんたんウェブ)

大ヒットを飛ばした『ビューティフル・ドリーマー』で気を良くして、その後押井守の作家性をフルスロットル全開にした挙げ句難解すぎてほとんどの人が理解できなかったという『天使のたまご』に繋がるというジェットコースターぶりがたまらん感じですが、この大ヒットからの大コケ、そして数年間干されるという流れが無ければ押井守がパトレイバーの監督に収まるコトも無かった可能性が高いワケで、押井版パトレイバーが好きな私としては『ビューティフル・ドリーマー』『天使のたまご』という2作品には敬意を払わねばなりません(?)。

『ビューティフル・ドリーマー』はむかーし一度だけ観た記憶はあって、ストーリーの大枠は覚えていたんですけど細かい内容は忘れてしまっていたので、ある意味見返してみたかった作品でもあります。改めてみてみると、作品の雰囲気がもうそのまんまパトレイバー初期OVAに繋がる感じで(出演声優もある程度被ってるし)、めちゃくちゃ久しぶりに観たハズなのに何度も観た感じしかしないという希有な体験をするコトになりました。

BDには劇場公開時のパンフレットが静止画として収録されているんですが、ある意味これが一番面白かったりもして。押井守へのインタビューも掲載されているんですが、受け答えしている感じが今とあんまし変わらないっていう。のっけから

今回最初にあったのは、結局ラムというのが僕にはわからなかったっていう結論だったんです。それでもラムを描こうとすれば、あの娘はもしかしたらこんなことを考えているかな、どんな夢を望んでいるのかなっていう男の眼から見てのいろいろな考え方、男の側からの発想で彼女をとらえていくしかない。それが限界だと思うわけです。

などという押井節全開。パトレイバー2では野明と遊馬の出番をめちゃくちゃ少なくして中年男の後藤隊長や荒川茂樹を大きく持ち上げた押井監督、もうこの頃からブレていません。確かにこの『ビューティフル・ドリーマー』、ラム自身の出番は少なめだし印象が薄いよなあ。それでもヒット作になったのは、やはり印象に深く残る物語の構造と、それを補強する演出の数々でしょうね。物語の序盤、買い出しに行くためにあたると面堂がキューベルワーゲンに乗って夜の街を走ってて、マネキンを大量に積んだトラックに出くわしたり、チンドン屋が横切ったりするシーンはかすかに覚えてましたし、好きなシーン。

あと驚いたのが、この作品って劇場公開と同時にVHSとベータマックス版のビデオソフトが発売になってたんですね。今だとなかなか考えられないパターンじゃないかと思うんですけど、当時ってこういう劇場公開と同時にビデオ売るっていうの、割とあったんですかね?そして値段は14,000円。当然特典映像とかオーディオコメンタリーとか豪華ブックレットとかは付いて無かったハズで、本編のみ収録で14,000円。……当時のアニメオタクな皆さんは、気合いの入り方が違ったんだろうなあ……。

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時給アップや教育でバイトテロは防げるんだろうか

いつになっても無くならない、飲食店やコンビニの従業員が悪ふざけしている様を動画でネットに投稿し、それがTwitterで拡散する騒動。なんかくら寿司のケースは訴訟騒ぎにまでなってしまっているようですが。

くら寿司、不適切動画の従業員2人に刑事、民事での法的措置へ 信用回復と不適切動画続出に一石投じるため - ねとらぼ

以前、吉野家でも「テラ豚丼」騒動なんてのがあったよなあ、なんて思ったりしましたが、あれももう10年以上昔の話ですか。

それはさておき、この騒動を巡ってこんな記事を見かけたんですけども。

要するに最低賃金周辺の賃金で雇用がされているということだ。

これらの賃金でやりがいを持って、その企業や店舗に愛着を持って、熱心に働いてもらえると思うだろうか。

もちろん雇用されたからには業務を遂行することが求められるわけだが、責任ある業務を最低賃金周辺の給与で雇う従業員にさせることが適切なのだろうか。

via: くら寿司もセブンイレブンもアルバイト店員の時給が安すぎるー繰り返される「バイトテロ」問題ー(藤田孝典) - 個人 - Yahoo!ニュース

騒動が起きた店のアルバイトの時給はその都道府県の最低賃金ギリギリのラインであり、これでは責任をもった仕事はできなかろう、という意見。貰えるお金が安いから仕事に対する愛着が湧かない、責任感も生まれない、それゆえにこうした「バイトテロ」が発生する、というわけなのですが、これはどうも違和感があるんですよね。

この理屈だと、高給を貰っている人は皆責任感を強くもち、仕事に愛着を持って日々真面目に業務に邁進していないとおかしいコトになりますが、世の中を見ていればそんなコトは全然無いという事実にすぐ気付いてしまうワケで。上場企業の幹部や、国家公務員の不祥事なんかも日々ニュースになっておりますな。

ただ、こうした「バイトテロ」問題と、高給取りな人たちの不祥事はその内容が大きく違うというのも事実。少なくとも、高給取りの人たちは社員食堂で食材をゴミ箱に叩き込んだりする様をSNSにアップして炎上、なんてコトはしません。もっとバレないようにこっそり、私的な欲求を満たすための不祥事を行う。要は、やらかす不祥事の内容が異なってくるだけの話であります。

企業や仕事に愛着を持つかどうかって、賃金とはまったく比例しないものだと思ってます。実際、めちゃくちゃ有名な企業に勤めてて、すげー年収貰ってるハズの人でも会社に対する不満めちゃ抱えてる人ぽこぽこ居ますし。その理由は様々ですが、ありがちなのは「自分のやりたい仕事ができない」だとか、「誰でもできるような仕事しか任せて貰えない」っていうのがよくあるパターンですかね。逆に言うと、自分の裁量で仕事を回すことができて、自分がやりたい仕事がやれている人は多少給料が安くても不満は無かったりもするワケで。これが行きすぎると「やりがい搾取」みたいな話になるんですけど。

んで、不祥事がよく起きているコンビニや飲食店というのは、どれも有名なチェーン店なワケですね。大手チェーン店というのは全国どこの店でも均一のサービスが提供できるよう、業務の内容が事細かにマニュアル化されているワケです。これにより、今まで接客の経験が無かった学生でも、すこしトレーニングすれば店頭で働けるようになるワケですが、裏を返せばこれは「換えが効く」というコトでもあります。

世の中、ルーチンワークを正確にこなすのが得意という人も居るので、そういう人にとってはこうしたマニュアル化された仕事というのはやりやすいワケです。ただ、一方でこうした仕事を退屈だと捉える人も居る。そういう人にとって、仮に時給が最低賃金を500円くらい上回るラインに設定されていたとしても、仕事に対する愛着は芽生えないと思うんですね。

もちろん、仕事に対する愛着が無いから悪ふざけをして良いって話にはならないんですが、「ルールを破って悪ふざけする」というコトに面白さを感じてしまう人間というのも常に一定数居るものです。学校なんかでも規則を破って先生を怒らせたりする生徒が「面白キャラ」としてクラスに認知されたりするコトは良くある話で、その「成功体験」をバイト先にも持ち込んでしまう人間が居るのも不思議じゃないよなあ、と。

このとき、勤め先が有名なチェーン店で、従業員に対して厳格なマニュアルが定められていればいるほど、それが逆効果に成り得ます。その学生バイトが、ルールを破ってみせたときの「面白み」が増すと考えてしまうから。あの誰でも知ってるお店で、こんな悪ふざけしちゃいますよーって。これは、時給を上げたところで防げない感情だと思うのです。

この手の話はSNSが普及する以前からあり、自分が学生だったときにも有名な飲食チェーンでバイトしていたヤツが「一度厨房で働くと、あそこで飯を食う気が失せる」などと言っていたのを思い出します。SNSによってそれが可視化されるようになった、という話であり、以下の記事なんかは非常にしっくりくる内容ですね。

くら寿司動画炎上で考える、バイトテロが繰り返されてしまう理由(徳力基彦) - 個人 - Yahoo!ニュース

一方で、飲食店なんかはバイトの人員確保にも苦戦しているところが多いようで、せっかく来てくれたバイトにあまり口うるさいコトを言いたく無い、という社員も結構いるんじゃないかな、という気もします。また、口うるさく言ったところで、却って「ルール破り」に対する情熱をかき立ててしまう可能性も否定はできません。……いや特に若いときってさ、自分の身に降りかかるかもしれないリスクをやたら過小評価っていうか、まるで理解してなかったりするじゃないですか。いや年を取っても理解してないことも多いけど。クルマの運転とかね。

正直、時給を上げるとか、教育をしっかりやるとかで解決できる気がしないんですよねーこういう問題は。くら寿司みたいに訴訟沙汰にして脅す、というのもひとつの手段なのかもしれないけど、これもまあ時間の経過と共に効果が薄まっていきそうな……。AIによる動画解析がもうちょっと進化したら、店内の監視カメラで従業員の不審な動きを自動検知して、本部の担当部署に自動通知されるような仕組みが作れるかも……ってそれはそれで嫌な社会だなあ怖いなあ。

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『劇場版シティーハンター 新宿プライベート ・アイズ』を観た話

三連休ずっと引きこもっているのもアレなので、散歩がてら映画館まで行ってシティハンターの劇場版を観てきました。

アニメ「劇場版シティーハンター <新宿プライベート ・アイズ>」公式サイト | 2019年2月8日全国ロードショー

私の場合世代的にシティハンターは子供の頃よく読んでましたし、アニメも観てましたし、単行本も集めてたりしていたので、懐かしさもあって観てみようかと思った次第。正直、なんで今になって劇場版?という気もしましたが、主題歌に『Get Wild』を採用したり、声優陣はオリジナルキャストで揃えられていたり、さらにはキャッツ・アイの三姉妹も登場するとかって話だったので、当時のファンが懐かしがって観に来るのをあからさまに狙っている感じだなーと。んで、狙い通りにホイホイ観にいってしまったんですけどね?

予告の動画なんかで察するに、過去のシティハンターのフォーマットをきちんと踏襲しつつ時代背景を現代的なものにし、あとは主要なキャラクターをきちんと登場させて旧作ファンへのサービスを多めに盛り込んだお祭り映画的な感じかなーと想像していたんですが、その想像をほぼまったく外さない出来でありました。良く言えば旧作ファンにとって「安心して観られる映画」、悪く言うと「期待を超える何かがあるワケでは無い映画」、という感じでしょうか。

でもまールパン三世のテレビスペシャルや、コナン君の劇場版(観たコトないけど)なんかも同じような感じだと思うので、そういう「娯楽映画」だという前提で観れば満足のいく作品と言えましょう。作品の雰囲気は間違い無く昔テレビで観ていた『シティーハンター』でして、最後のアニメ化から20年、初代テレビシリーズから数えると32年という時を経て、メインのキャストが変わらないまま(監督も一緒だ)よくぞここまでちゃんと『シティハンター』が作れたもんだ、とそういう感動はありました。ある意味、アニメの伝統芸能枠と言っても過言では無いでしょう(?)。

劇中で歴代テレビシリーズのOP曲やED曲、挿入歌までもがふんだんに使用されていたり、最後のスタッフロールでも旧作ファンへのサービスが盛り込まれているというのは、まさにおっさんホイホイ状態でありました。テレビシリーズのシティハンターが大好きだった人は観ておいて損は無い作品とは思いますが、旧作に思い入れの無い人が観たらどこまで楽しめるかは微妙かなー。シティハンターの文脈に馴染んでいると違和感無いんですけど、そうでないと「え、なんでこの人たちこんなところでいきなりドンパチ始めてるの?」みたいになっちゃいそうですし。

舞台設定が公開されている今現在に合わせられている一方、獠は相変わらず自称ハタチですし、香も20代というコトでサザエさん時空が発生しているようなんですけど、どうせここまでおっさんホイホイな内容なら劇中も80~90年代のままにしちゃえば良かったのでは?と思わないでもない。ドローンや無人兵器を登場させてハイ現代風、というのもいささか手垢が付いてきてしまっている感じがしてしまい、そこに目新しさを感じないですしねえ。

最近、改めてテレビシリーズが作成されたルパン三世なんかは、アミみたいな現代のWEB技術に精通したキャラクターを登場させるコトによって新しい面白さを醸し出すコトに成功していたように思うんですけどね。そういう意味では、本作はやや中途半端な印象も拭えなかったかな?

あ、ちなみに本作で使用されている過去のシティハンターのボーカル曲がまとめられたCDがリリースされておりまして、これはおっさん的には懐かしすぎて死ねるレベルなのでオススメです。……まさか2019年にもなって、映画館で小比類巻かほるを聴けるとは思わなかったよね……。

劇場版シティーハンター <新宿プライベート・アイズ> -VOCAL COLLECTION-(期間生産限定盤)
クリエーター情報なし
アニプレックス
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