CUT

日々の生活の中で印象に残ったあらゆる場面を大切に切り取っていきます。

『藁の楯』

2013-04-21 00:27:29 | 映画
製作年 2013年
製作国 日本
監督 三池崇史

ストーリー 少女が惨殺される事件が起き、殺人事件の懲役を終えたばかりの清丸(藤原竜也)が指名手配される。清丸を殺せば10億円の謝礼を支払うという新聞広告が出され、身の危険を感じた清丸は福岡県警に自ら出頭。清丸の命が狙われるという状況下、警視庁警備部のSP銘苅(大沢たかお)と白岩(松嶋菜々子)は凶悪犯を移送することになる。

キャスト 大沢たかお,松嶋菜々子,藤原竜也,岸谷五朗,伊武雅刀,永山絢斗,山崎努他

予告編


オフィシャルサイトはこちら



 個人的評価【まぁまぁ

ダメダメ 微妙・・・ まぁまぁ(3が基準) あともう一歩 完璧



 一足お先に試写会にて鑑賞ちょっとネタばれ無しでは書きにくいので、感じたこと書いちゃいます。なので、鑑賞予定の方はスルーしてください


 原作は未読、オフィシャルサイト等も全くチェックしていない、ほぼ予備知識なしの状態で鑑賞。キャスト等ぐらいかな、知っていたのは。当選したらいいなぁ、と軽い気持ちで応募したら運良く当選

 なんか三池監督作って感じがしなかったな。勝手な印象ですが、三池監督作っていうとイイ意味でぶっ飛んだ、ハチャメチャな印象が強いのですが、今作はなんだかすごくまとまった印象。物語からしても血は飛び散るし、銃撃戦はあるし、残虐なシーンも多々あるけれど。やっぱり原作があるからかな。これまでの三池監督作品とはちょっと違った感じ。

 まぁ、とにかく藤原竜也さん演じる清丸がもうとんでもない人間で・・・。そしてどんだけ不死身なのよまた、ラストの判決シーンでの一言にも絶句。後悔・・・。反省・・・。

 藤原竜也さんだからこの役を演じられたんだろうな。やっぱり役者さんとしてスゴイ人なんだなと思わずにはいられませんでした。

 そんな人間のクズとさえ言われる凶悪犯清丸を命懸けで警護するSP役に大沢たかおさんと松嶋菜々子さん。お2人とも身長が高いので、スーツ姿がとってもカッコいいやっぱりイメージ的には大沢さんぐらいの身長は欲しいよね、SPって・・・。と、鑑賞中、ふと岡田くんを思い出す(ゴメンね、岡田くん。)

 最初からもう大迫力で、高速道路→新幹線で銃撃戦はあるし、アクションはスゴイし、スピード感はあるしの映像で驚き&興奮の連続。そのぶん、中盤から後半にかけてはちょっと中だるみ的には感じちゃったかな。でも、ラストで一気にそんな雰囲気は吹っ飛びます。もうなんともいえない、あの感じ・・・。正直、鑑賞直後はあまりいい気分にはならないかも。主要キャラほとんどがみんな悲しい、切ない感じが残るので・・・。

 もうね、皆全員が怪しく見えてしょうがないんですよ。人間、お金のためだったらどんなことでもやってしまうもの?ましてや10億円なんていう破格の金額が提示されたとしたら?SPの銘苅と白岩さえ怪しく見えたもん。で、やっぱり思っていた通りの人が裏切りものだったわけで・・・。

 個人的には伊武雅刀さんと永山絢斗くん、そして大沢たかおさんのそれぞれの結末にウルっときました。

 伊武雅刀さんってどうも役柄的にアクドイ役を演じるイメージが強いから、今回も絶対怪しいと思っていたら・・・。全然そうじゃなかった。今回はほんとに優しい警察官でした人質にとられた女の子を助けようと必死に説得するあのシーン、ウルっときちゃいましたよ。なのに拘束されちゃう。なんでよ~って心の中で叫んじゃいましたよ。発砲したから?でもあの状況ではしょうがないことじゃない?もし海外だったら市民を守るため許される行為かもしれないけど、日本ではやっぱり許されないことなの?

 あと王道かも知れないけれど、ちょっと尖った生意気な若手刑事を演じる永山絢斗くんは印象に残りました。良かった。清丸に対しての異常なほどの憎悪。けれど、それにもちゃんと意味があった。警察官として。なのになんで最初の犠牲者になっちゃうのよ~

 で、ラストは大沢たかおさん演じるSPの銘苅。偶然だとは思うけど、『ストロベリーナイト』のラストと全く同じシチュエーションじゃん!って思ってしまった。また、ラストの銘苅と清丸の対峙シーンでの大沢さんの迫力はとにかくスゴイ。自分の仕事を全うすべくクールにこなしてきた銘苅だけれど、実はいちばん清丸に対して憎悪を抱いていた・・・。

 この『ストロベリーナイト』と同じシチュエーションの後の警視総監のある一言には苛立ちを感じました。やっぱり警察って組織であって、お偉いさんは全く部下のことを知らないんだなということ。自分の身、体裁を繕うことだけしか考えてない。正に『踊る大捜査線』の室井さんがよく言っていたとおりだなと思いました。自分の命をかけてまで守った銘苅に対して【あの男】はないでしょ?ちゃんと【銘苅】というしっかりした名前があるじゃない!


 大沢さん、どんな役でもほんとにカッコいいのです

 


 大沢さんにくらべると松嶋さん演じる白岩の最後はちょっとあっけなかったかなぁ。えっ!?これが白岩の結末なの?って思ったら、本当にそうでした

 そういや原作とは結末が異なっているんでしたっけ?こういった設定もちょっと原作とは違っていたりするのかな?

 あっ、それと余貴美子さんもちょこっと出演しているのですが、贅沢且つオイシイ役どころ

 それとこれは今作だけではないけれど、今作に関してはエンディングはインストの方が余韻があって、良かったのではないかなぁと感じました。氷室さんの主題歌がどうこうではなく・・・。邦画鑑賞の際に、わりとこう感じることが多い気がします。あくまで個人的な印象ですけれど。

 4/26公開です

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。