実はこのセミナーでは面白い偶然!?が色々重なって、ひょんなつながりから、およそ10年前、私とカフェオーナーが船旅の仕事をしていたときにとてもお世話になった、ケニアで獣医としてご活躍している神戸俊平先生と再会することになりました。
神戸先生は35年以上、アフリカで野生動物の保護や貧しい地域の人たちを支える活動をして来られた立派な動物のお医者さん(詳しくは「アフリカと神戸俊平友の会」ご参照)。でも、昔も今もそんな偉い?感じはちっとも見せない、ユーモアたっぷりの少年のような方なんですけどね☆
そんな神戸先生がどうしてこんな初心者向けの漢方セミナーに!?・・・と、たじろいでしまったのですが、どうやらご本人は私やカフェオーナーが昔、ケニアでお世話になっていた2人だとは知らずにお申し込み希望されていたようで、、、恐るべし、野性的、動物的直感!
セミナー後に時間を設定してお話を伺うと、先生は長崎大学の医学部に入り直して、動物と人間に伝染する疫病の予防薬の研究をされていて、漢方薬についてもご興味を持たれているとのこと。なるほど、それはとても興味深い!(でも、それに詳しくお話できるほどの専門知識は私にはまだないですよ・・・先生~汗)
アフリカでももちろん薬草を使った民間療法があるそうで、アフリカでの薬草研究と漢方薬がつながったら、もっと可能性は広がりますね!とワールドワイドなお話にわくわくしました。なんでもケニアでは象の糞を乾かしてそれを煎じて飲むそうなんです。象が食べた草はほとんど消化されずに糞になるので、草の成分がしっかり残っているらしいです。中国でもゴキブリが漢方薬として使われることもありますが、いずれも飲む前にはその事実は知りたくないですね
それにしても、日本のサラリーマン男性ならとっくに定年して余生をのんびり送っている世代の神戸先生。昔と変わらないどころか、さらなるチャレンジを続けて、日本とアフリカを行ったり来たりしながら、人生を燃焼させていると感じました。努力は人の何倍も、で、ご苦労もきっと多いこととお察しするけれど、ケニアのポレポレ精神ゆえか、そんな雰囲気は感じさせず。
先生の話を聞くと、人生って自分がこれをやろう!と決めたら、年齢とか世間体とか気にせず、もっとその気持ちにしたがって、生きていっていいんじゃないかなっと勇気づけられました。ま、私自身は気にしてないほうだけど・・・日本は自分らしく生きていくのにちょっと窮屈な社会だという感じがするのです。
ちなみにカフェでは早速、子どもたちを集めて先生にアフリカの野生動物の話をしてもらうイベントをやろうと次の企画を立ち上げていました。つながりがつながりを呼んで…Cafe Travessaは立ち上がって1年、小さいけれど、確実に素敵な出会いの場になっています