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imaginary possibilities

Living Is Difficult with Eyes Opened

ピラニア3D(2010/アレクサンドル・アジャ)

2011-09-13 02:25:26 | 映画 ナ・ハ行

 

ビバ!脳天気!!

騒げや、騒げ!

酒“血”肉林!!! 主知憎りんっ!!!!

バカにならなきゃ損だよ、全員集合!!!!!

 

というわけで、何にも語ることはございません(笑)

この夏のハッピー・ブラッディ・ムービー・ナンバーワン!

なんでもっと早く観なかったんだよ>俺

なんでもっと早く公開しなかったんだよ>配給?映画業界?

やっぱりR-15とかになったから、「夏休み映画」としては外されたんかな?

それとも、海水浴関連団体からの圧力か何か?それとも大きめ配給会社の圧力?

だって、今年の夏は全くろくな娯楽映画なかったじゃん・・・

おかげで、お盆休みに折角久しぶりに映画観に行こうとし、

間違って『ツリー・オブ・ライフ』とか観ちゃって、

「しばらく映画いいや」とかなっちゃった人、少なからずいそうだし。

そうそう、俺が本作を観るときも、チケット売り場で「ブラッド・ピットの映画!」と言って

チケット買ってる女性が隣にいたなぁ。

一方では、『ゴーストライター』とかチマチマと公開してるし、

本作の吹替版は渋谷と横浜だけだったのに、渋谷なんか一週間で打切状態だし・・・。

なんか、最近の興行界ってうまくいってないのかなぁ。

 

とはいえ、上映館・上映回数がもはや稀少になりつつある本作を、

TOHOシネマズ府中のレイトで観てきたわけだが、今週はなんと最大箱(499席)での上映!

一応THX認定だし(そのなかではクオリティそんなに高くない印象だけど)、

やっぱこういうムービーをウォッチするならスクリーンもデカくなきゃっ!

ってことで、デカスクリーンでの観賞切望ならば、府中へGO!

ま、でも、「21:10開始1回のみの府中」って条件は、低くはないハードルだけど。

でも、シネスコいっぱいに広がるバカヤングとピラニアたちのブラッディ・パーティは、

是非是非視界いっぱいで楽しんでいただきたい!

ちなみに、府中のスクリーン2は、「J列が目線の位置」なのだそうだが

(と窓口のお姉さんは教えてくれる)、前めでも平気な質なら、

G列くらいまでなら感度良好な気がします(あくまで独断です)。

 

というわけで、最高な環境で最高にアガりまくって(仮眠までとって臨んだくらいだから(笑))

十二分堪能しまくったわけだけど、やっぱり唯一の惜しむらくは・・・吹替で観たかったかも。

やっぱり「3D(効果)」を最大限に享受するには、あの「飛び出し字幕」は邪魔すぎる・・・。

だって、字幕が出るときは字幕が最も飛び出すように映るから、折角の飛び出し感台無し。

こういう意見って少数派なのかな。3Dで字幕・吹替共に上映している劇場でも、

回数は圧倒的に字幕が多かったりするのが常だし。ってことは、それで集客のバランスが

とれてるってことなんだろうけれど。3Dでなくとも字幕で観賞する習慣が希薄な海外では

3Dまで字幕で観ようとしてる(というか、観ている)日本人をどう思うんだろうか。

ま、俺だって基本は字幕派だけど、臨機応変で3Dは断然吹替派。

というか、「2D字幕版」と「3D吹替版」こそが個人的には最も求めるフォーマットなのに、

一般的にはそれらこその上映館・上映回数が僅少だったりする現実。

それって、本当に一般客の需要反映の結果なんだろか?

 

いかん、いかん。

せっかくの、うれしい!たのしい!大好き!な映画を愚痴ばっかで終わらせちゃ。

それにしても、全くもって衒いはないのに、ちょっぴりテレはある、

そんな微妙な甘酸っぱさがほとばしる。さわやかスキモノ系監督、アレクサンドル・アジャ。

さすがソルボンヌ大学卒業という芳しいキャリアの持ち主らしく、

「どうだぁ!」なんて下品な誇示に興味なく、「テヘッ」ってはにかみで提示される小ネタ集。

そんな雰囲気ゆえか、「この撮影、楽しそぉーーー!」って観ながら終始思ってて、

特にあの水辺の大パニック撮影には「参加したかったぁ~」って心底思えるほどの

最高の思い出保証付き、爽やかバカエロパーティーぶり。

これから、Tシャツ濡れるだけで吹き出しそうだ(笑)

 

エロ・グロ・ナンセンスが溢れかえっているのは事実。

しかし、中盤の水中で裸の美女二人が舞うあの華麗さは、ハンパないハイセンス。

しかも、BGMはマイ・フェイヴァリットなレオ・ドリーブ『ラクメ』の「花の二重唱」。

手頃な手垢感の楽曲選曲も、ペダンチック未満で好感。

 

まぁ、いろいろとオマージュやら引用やらのオンパレードっぽくもあるけれど、

それらのオリジナルに関する知識も思い入れも然程ない自分すら、

「映画愛」がみなぎってる空気は共有できたし、第一そうしたネタ仕込ありきではない、

あくまで作品内完結を念頭に置いてつくっているかのような直向さに超好感!

そんな匙加減に自然とシンクロできる気がするのは、同世代だったりするからだろか。

日本とフランスでも、「同時代に生きてる」ことって連動するのかなぁ。

 

◇ちなみに、本作の公式サイトは極めてウザいんだけど(笑)

 吹替に参加してる出川の「ヴォイス」とか全く要らんし(しかも、しつこい)、

 作品情報とか観るだけでもいちいち妙な音を発する仕様だし、

 一時期流行ってたWeb制作者自己満足型サイトの典型。

 まさか、これもノスタルジー効果を期した戦略とか!?

 いやいや、単なる時代錯誤だな。

 映画の公式サイトってBGM以外にもやたらと効果音とか入れたがる傾向あるけど、

 ああいうのにワクワクする人って多いのかね?ま、人それぞれなんだろうけどね。

 俺はひたすら煩わしくて、閲覧止めたくなる。やべ、また結局愚痴ってる・・・。