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アラフォーどころか厄年過ぎ男の、自転車(ホイール)&ウイスキー&時計(ウォッチ)とかブログ

低価格系ツーリング車を比較してみる

2012-10-17 22:50:47 | 日記
 昨日アラヤ フェデラルで走ってみて、ツーリングバイクって何だろう……的なことを考えさせられました。んで、自分の車歴や今持ってるものを俯瞰すると、アラヤ フェデラル、ミヤタ フリーダムスポーツ、あさひ ラトゥールなど低価格系ツーリング車が多い事に気づきます。
 だったらそれぞれインプレしてみて、どの自転車がどんな使い方に対して向き不向きがあるのか……とか、それぞれの特色とかを書き出してみましょうか。ちなみに今回比較する自転車は、吊るし状態で4~5万円前後くらいの価格帯(現代のヨンキュッパ・スポーツ系)です。月給取りなら戦闘用ロードレーサーのサブ機として、気軽な街乗り用やポタ用に気軽に買える……学生さんでもちょっとバイト頑張れば買える自転車という事になります。

 まず、あさひ ラトゥールですね。フレームサイズ530mmでの印象です

長所
○前後アルミフェンダー、クイックリリース付きのフレンチバルブ700C、カンチブレーキ、Wレバーのシフター、ロード系のクランクやディレーラーと最低限のスポルティーフ的装備
○一般的なキャリア用のダボは完全装備
○鉄フレームらしい、しなりを体感できるフレーム
短所
●テクトロのカンチブレーキは、効きが悪い。できれば交換したい
●純正のタイヤは、あまりグリップが良くない。交換したい
●フレームが本当にクロモリなのか、多少疑わしい
●空荷でもしなるフレームなので、キャンプ装備のような大荷物で走ったら、婦人向け軽快車程ではないにしろ、かなりグニャグニャしそう

 フレームの柔らかさは、好みが分かれそうですね。


 次は、アラヤ フェデラル。自分のは2010年モデルで、2012年モデル以降はクランクカバーのデザインが変更され、前後レジンフェンダーが標準装備されました。フレームサイズ50cmでのインプレです

長所
○古式ゆかしいランドナーサイズの26インチ650Aタイヤで、さらに入手しやすい英式チューブを採用。リムメーカーの強みを生かして、価格に不釣合いなリムも使用している
○シマノ105グレードのカンチブレーキを採用。ヘタなキャリパーブレーキも裸足で逃げ出すほど、良く効く……というか効きすぎる。定価7000円以上のブレーキを奢るとは豪気
○リアエンド幅は135mmのMTB規格で、コンポもMTB系。低速の上りに強く、ランニングコストも安くできる設定
○一般的なキャリア用のダボは完全装備
○極太アルミフレームのように、しならない頑健フレームは、キャンプ装備のような重い荷物を積んで踏みまくっても、ビクともしない
短所
●頑丈と低価格が売りのMTBコンポ採用だが、クランクやディレーラーの見た目が安クロスっぽくて残念
●26インチ650Aホイール採用でランドナー的にしているのだから、ハンドルはマースでなくランドナーバーにして欲しかった
●フレームが硬すぎて、空荷に近い状態で走ると、貧脚オッサンでは足を消耗する
●フレームの塗装が弱くて剥げやすい

 フレームの強度はおそらく低価格系で最高。そのフレームとブレーキとリムに金かけすぎて、コンポや塗装やサドルにしわ寄せが来ている印象。しかしながら、しわ寄せ部分は金で解決できてカスタムの楽しみにも繋がりますね。
 どんなユーザーに合うか……パワーが有り余ってる高校生や大学生が、ちょいちょいバイト代つぎ込んでカスタムしながら、ガシガシ踏みまくってキャンプツーリングを楽しむには、たぶんこれ以上のコストパフォーマンスを持った自転車はないでしょう。

 そして、ミヤタ フリーダムスポーツ。

長所
○異常に安い。純正アルミフェンダーを装備しても5万円でお釣りが来る
○販売網が強いミヤタなので、近所の自転車屋で実物を見て買える
○カートリッジ式BBを採用して、他のフリーダムシリーズのカップコーン式BBよりも改良されている(カップコーンでもOH期間の短縮で性能は十分だけれど)
○フェンダー用ダボとリアキャリア用ダボを装備。ついでにディレーラーガードとスタンドも装備している
短所
●フレームサイズが1つしかない
●カラーリングがカッコ悪い
●リアスプロケットがボスフリー7速なので、カスタムに向かない
●700-28Cタイヤを重いディープリムに装着し、チューブは滅多に売っていないロングバルブ英式。そしてアクスルシャフトは両切り。ホイール&タイヤは交換した方が幸せ。↑のボスフリー対策にもなる
●スタンドが重い。軽い物に交換した方が幸せ
●プラのWレバーが見た目も感触も安っぽい

 フレームの硬さは、ラトゥール以上フェデラル以下。ある意味、乗る人の脚力や用途を選ばないフレームです。ほぼ共通のフレームのフリーダム7sでは、24kgのペットボトルの水をリアキャリアに乗せて走ってもヨレませんでしたから、テントやコンロを持たないツーリングなら十分でしょう。
 ツーリング用途としては、フォークにキャリア用ダボやカンチ台座がないので、フロントバッグやフロントキャリア装着には工夫が必要です。輪行を考えないのなら、いっそ婦人向け軽快車用のフロントキャリア(というかカゴ台座)を使ってもいいかも。
 輪行やパンク修理、メンテナンスやチューブの入手性にカスタムの拡張性を考えると、ホイール交換は前提になるでしょうか。とはいってもホイールを安いのが取り得のシマノWH-R500に替えるだけで上記問題は解決。ついでにタイヤを一般的な250g程度の23Cに交換すれば500g近い軽量化になります。まぁチューブ入手性の問題だけなら、仏式ロングバルブチューブにバルブ穴アダプター付けるだけで対処できますが。

 さて、現代のツーリング系ヨンキュッパスポーツ3台をインプレしてみました。上記のインプレには、サドルとバーテープには言及していません。不満しかありませんし、どうせ交換前提でしょ(笑。
 それぞれを比較してみると、下記のような不等式になります。

○フレーム強度
フェデラル>フリーダム>>>ラトゥール

○装備の充実度
ラトゥール>フェデラル>>>フリーダム

○ブレーキ性能
フェデラル≧フリーダム>>>>ラトゥール

○ツーリング車としての走行性能
フリーダム≧フェデラル>ラトゥール

 似たような価格帯の自転車なのに、どうしてこんなに違いがあるのか。それぞれの長所・短所には、それぞれメーカーの設計思想や戦略、反面コストカットのしわ寄せが見えてきますね。
 最後に、この3台の中で俺の一番のお気に入りは、といえば……フリーダムかな。フリーダムだけなんですよ、トップチューブが水平なのは(笑。
 というか、フリーダムのフレームにラトゥールのハンドル、フォーク、コンポ類、フェンダー、ホイールを移植して、ついでにフェデラルのブレーキが付けば、ほぼ理想的ですな。って、そこまでするなら素直に丸石エンペラー ツーリングコンダクター買うよ(爆。

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