シンプルな毎日

毎日が平凡で
平凡に過ごせたら

それだけで・・・
十分、幸せだね(ё)

闇に潜む

2008-11-30 | 夢見る郁実さん介護記録
何と、未だに郁実さんの中には トオル君が存在していたとは・・・ 久しぶりに聞く、トオル君の呼び名に 私は、困惑した表情を浮かべた 郁実さんは、続けて話した 「だから私はトオル君に、言ってやったの」 「何で、さっさと来てくれなかったの!図体ばかり大きくても駄目なのよ!人に言われて気づくようじゃ駄目・・・あなたも、まだまだ一人前のプロとは言えないわね」 郁実さんは、そう言うと 満足気に笑い . . . 本文を読む

懐かしの名前

2008-11-29 | 夢見る郁実さん介護記録
郁実さんは、昨日起きた事故を 恥ずかしそうに だけど、楽しそうに語りだした 「おトイレが済むと、ブザーを押して、人を呼ぶのだけどね。それが、いくら呼んでも、なかなか人が来てくれないのよ・・・」 「そのうちにね、お尻が冷た~くなってきちゃうの」 ここで郁実さんは、大笑いし 私もつられて笑った 「だけど、仕方がないのよ・・・何十人の患者をね、たった数名の人たちだけで、みんなを看ているのだから . . . 本文を読む

笑いの壺

2008-11-28 | 夢見る郁実さん介護記録
私は郁実さんの居る部屋へと 足を進めた 部屋に入ると、郁実さんは 横になりながら、テレビを見ていた いつものポーズである 本当なら、車椅子には 座っていてほしいと思う 座ることも、大切なリハビリの一環 横になっていたばかりでは 床ずれの原因になってしまう とは、言え 郁実さんは、昨日転倒したばかり 体力的にも精神的にも ダメージは大きいのかもしれない 私は、郁実さんの顔を見るが早く . . . 本文を読む

立ち話

2008-11-27 | 夢見る郁実さん介護記録
それでも、気になった私は 翌日、老健へと 行ってみることにした 受付では、私の顔を見るなり わざわざ、職員が出てきて 昨日の出来事を 改めて詳しく 話し始めた そして話し終わると、職員は 申し訳なかったと、ひたすら頭を下げるのだった 「そんな・・そんな・・悪いのはこちらの方なのですから・・・」 「それよりも、事実を隠さず、どんなことでも直ぐに報告して下さる、そちら側の誠意にとても感謝致 . . . 本文を読む

ある日の午後

2008-11-26 | 夢見る郁実さん介護記録
ある日の午後のこと 自宅に、老健から 一本の電話があった いつもお世話になっている、職員の方だった 話によると 本日午後2時 郁実さんがトイレで転倒したとのこと 通常、トイレ補助が必要な患者は 患者からの呼び出しで、職員が患者をトイレに連れて行く その後、用を済ませた後 再び職員は患者の補助をしながら、自室へと連れ戻る しかし今回、郁実さんは 用を済ませた後、職員を待たずに 一人勝 . . . 本文を読む