ハーバード・ケネディスクールからのメッセージ

2006年9月より、米国のハーバード大学ケネディスクールに留学中の筆者が、日々の思いや経験を綴っていきます。

官民協働ネットワークCrossover21

2007年07月10日 | 日々の思い


  政治家や官僚だけが政策作りや公共サービスの提供を独占する「政策社会主義」を脱却し、大学、シンクタンク、企業、NPOなど、社会を構成する様々なプレーヤーが、組織や分野の垣根を越えてより良い政策作りにむけて時に競い合い、時にともに汗を流す、そんなアイディアと労働の横断的な自由市場、「政策市場」構築の担い手となりたい・・・

  そして、そんな「政策市場」の中で、組織の看板に頼ることなく、自分自身の能力と経験、そして人的ネットワークを糧に挑戦を続けることのできるプレーヤーでありたい・・・

  入省前に省庁横断的な同期と取り組んだ「行政セクショナリズム研究会」のレポート「行政セクショナリズムの分析及び解消のための行政改革構想 -我々が切り拓く未来-」の中に刻んだ初志を行動に移すべく、省庁横断的な同期、そして同年代のNPO職員、民間企業で活躍する先輩たちと2002年春に立ち上げたのが「官民協働ネットワークCrossover21」。

  青いクサイ思い一つで走り始めたあの春から早6年。

  これまで年に一回のペースで開催してきた「ディスカッション大会」、金融経済、NPOと行政との協働、政策市場の実現などのテーマ別に分かれた月一回の勉強会や交流会、そしてメーリングリストやウェブサイト上での会員が係るイベントの情報交換や意見交換などを中心に活動を続け、これまでの参加数は約1000人にまでなりました。

 とくに、毎年一回開催してきた「政策市場創設に向けたディスカッション大会」には、国家公務員、地方公務員、学生、会社員、NPO・NGO職員、会社員、主婦、大学教授、国会議員、地方議会議員、ベンチャー企業家、会計士、弁護士、教師、医師、ジャーナリスト等など、多様な文脈の中で生きてきた人々が、しかし、「公のあり方」に主体的な問題意識を持つという意味では共通する「人財」達が日本全国から毎回200名近くも集います。

      
         (過去のディスカッション大会の様子)
 
 テーマ別に分かれたテーブルで交わされるディスカッションは、一人ひとりの経験や思い、ビジョンがぶつかり合う場。ディスカッション大会のあとに続く懇親会は二次会、三次会と毎回翌朝まで続き、立場の違いを超えた将来の協働のきっかけとなってきました。

 そんな「官民協働ネットワーク Crossover21」の第6回ディスカッション大会が、来る8月4日に開催されます。

 大変残念ながら僕自身は様々な事情で参加ができないのですが、これまでCrossover21を創りあげてきた仲間たちと会のコンテンツ作りに遠くボストンから、そして今はインドのハイデラバードから励んでいます。

 「この社会はどうあるべきか。」
 「あるべき社会の実現に向けて、自分はどう行動をすべきか」
 「何より、自分自身はどうありたいのか。」

 こんな疑問に既に答えを出し、行動に移している人、答えは持ちながらも、どのように行動に移すことができるのか模索している人、あるいはまた、答えが見つからず悩んでいる人・・・

 Crossover21のディスカッション大会は、そんな人財達を繋ぎ、次なる行動へのきっかけを見つけ出せる場であると、自分自身の経験から強く信じることができます。

 8月4日の土曜日の午後から夜までということで、浴衣を着て花火大会に繰り出したくなりますが、花火大会は見ているだけすよね。

 Crossover21のディスカッション大会は、参加者一人ひとりが「花火師」、つまり主役となる場です。ブログの読者の皆さんの中で、暑い夏のひと時をそんな場で過ごしたい方がいらしたら、

  staff@crossover21.net

 宛てに、①お名前、②ご所属、③メールアドレスを明記のうえ、お送りいただければと思います。会の詳細については、「官民協働ネットワークCrossover21」のウェブサイトを御覧ください。

 一人でも多くの方のご参加をお待ちしてます。


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4 コメント

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無事終わりました (WHY)
2007-08-05 16:45:55
ボス!
当該イベントが無事終了し、全員、怪我もなく無事撤収したことをご報告いたします。>おい

私の不手際でまたまた迷惑を掛けてしまった点多数ですが、今年は、ドタキャンが極めて少なく、思っていたよりは盛況でした。
朝まで付き合った人も15名強と昨年の9名より多かったことも特徴かと思われます。
何より二次会のアジアンキッチンが満員御礼で期せずして立食パーティーになってしまったことは嬉しい誤算でしょうか?
参加者のニーズ等を再分析して、次回に活かしたいと思います。

ところで次回は、やぱり総帥が帰国してからの方が良いのかな・・・?
今回の反省点は、夏まっさかり!だったため、荷物の搬入を汗だくでやりました。
もうちょっと気候の良い時期でも良いのかな?って気もするし、たかが一過性の話だ!って気もします。

追記
当日は、昼過ぎまで(台風で)雨の予報でしたが、きれいに晴れました。
スルーしちゃ悪い(?)と思ったので、ikeike総帥がアフリカ大陸で入手した必殺レアアイテム「ケニアから風」を使った結果でしょう、とネタにさせて頂きやした(笑)。
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お疲れ様でした。 (ikeike)
2007-08-07 05:45:39
早速の報告ありがとう。皆、怪我がなかったようで何よりです!(笑)あと、晴天だったのも皆の日頃の行いがよいからでしょう。

インド、ケニアからずっと、毎日ものすごい量のメールがスタッフ同士で飛び交っているのを見ていて、皆、激務の中、力を合わせて手造りでイベントを企画している様子がビシビシ伝わってきました。

それにしても、参加できなかったのが本当に残念!今回の成果と反省を糧に、次回、さらに有意義な会を作っていけるとよいね。またメールします!
返信する
Crossoverのinvisible outcome (kinkin)
2007-08-30 23:17:31
ども\( ̄ー ̄ ) (  ̄ー ̄)/ども

少し前の記事に対するコメントで失礼します。
先日、お伺いしたCrossover21のイベントに参加させて頂いて、私もいろいろ思うところがあり、今回、あることをキッカケに拙ブログに記事にさせていただきました。
もし、お時間がございましたら、ご覧ください。

「世間は狭い」
http://blogs.yahoo.co.jp/kinkin_kankon/19161519.html
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>kinkinさん (ikeike)
2007-09-02 08:24:16
こんにちは。コメントありがとうございます。記事を拝見しました。非常に印象的なストーリーですね。(特に最後のオチ(※1)がおかしくて笑ってしまいました)。クロスオーバーが今後もこういう目に見えない成果を多数生み出し、いつか目に見えるムーブメントの担い手となれるにはどうすればいいか、試行錯誤しているところです。
今後ともよろしくお願いいたします。
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