クリエイティビティ

真っ白い紙がいつも頭の中にあって、これに設計図が書ければ建築家になれるし、これに字が書ければ作家になれると思っている。

会社員になるという事は、ある意味この紙を放棄する事のように思える。チャンスがあれば、何かを作り上げたいという願望があるのに、そのチャンスを自ら手繰り寄せる努力はしていない。白い紙はいつまでも白いままだ。

例えば現在、巨万の富を得たと言われている人たちはどこか無の状態から何かを創造してきたように思える。アイディアをカタチにしたとか、デザインを実現させたとか。こういうものがあったらいいのにな、と思う事は日常よくあるが、案外同じような事を考えている人は他にもいるのかもしれない。去年、小学校の脇を通ったらキンモクセイの香りが心地よかった。これをこのまま香水にできたらいいのに、と感じたことがあった。こんな小さな事でも実現させられれば効果は大きい。こんなAVが観たいだとか、こんな本があればいいのに、とか。

都内にはメロンパンしか売っていないパン屋とか、塩ラーメンしか作っていないラーメン屋がある。夢をカタチにした人たちがこんなにもいるものなんだなあと思う。


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