AKB48の旅

AKB48の旅

Hayato Yoshida氏に感謝

2015年08月13日 | AKB
[寄稿] 48グループファンの元議員を紹介したベルギーの新聞記事を翻訳してみた
http://ske.chnuru.com/archives/26120

歌はどれも若々しく、元気がよく、希望にみちていますが、扱っているテーマは生易しいものばかりではなく、時には同性愛、失業、自殺といった若者の問題を取り上げることもあります。それゆえ見かけとは裏腹に、甘い曲ばかりではないのです。しかし彼女たちの歌は、それでも諦めずによりよいものを目指そうという、希望にみちたメッセージを伝えています」。そうした心の持ち方に彼は心を打たれた。「この12、3歳~22、3歳の少女たちは、絶え間なく前に進もうとしています。彼女たちはその気持ちを観客と分かち合い、そのことが本物の絆を生むのです。最初は失敗も多かったのがここまで成長した、その足跡をファンもたどっています。これこそヨーロッパの人々が知らない、もしかしたらもう失くしてしまったかも知れないような、すばらしい贈り物です。この希望にみちた考え方が私たちベルギー人、特にヴェルヴィエ市の人々には欠けています」。

いろんな意味で日本文明というものの本質を、現象として見せてくれてるように思う。

まずは翻訳者のHayato Yoshida氏が、プロフィールによれば大学院生であって、政府なり報道機関なりの所属ではないこと。つまり事実上のほぼ「在野」であること。しかも、経緯を正確に把握してる自信はないけど、たぶんこの翻訳と寄稿を非営利で行ってること。こんなことは日本以外ではほぼ起こりえない。

ちなみにHayato Yoshida氏のツイートを半年くらいざっと(申し訳ないけどホントにざっと)見てみたけど、いろんな意味で興味深かった。変な物言いだけど、理想化された在野の(近代)日本型知識人とでもいうか。

次に、この翻訳が正確であるとして、原文はベルギーの新聞とのことだけど、フランス語圏と言うことで、フランス文明から見た日本文明という対比が可能な内容になってること。外部の視点からのAKBの、そして日本の見え方が分かる。というか、これってジャポニスムとほとんど変わらないよね。

強いて言うなら、このジャン=フランソワ・イスタス氏からは、身分差別や人種差別の臭いが欠片も感じられないところが大きな違いかな。この辺りの背景(社会党?)が分からないけど、フランス人ではなくてベルギー人だからと言うことなのか。

そして上記引用部分に色濃く表れてる、フランス文明というかヨーロッパ文明に欠落してるもの、頭から否定してかかってる価値観に、この人は気づいてる。1950年生まれとのことで、いかに「重い病気」を煩ったとはいえ、この年齢にして恐らくは価値観の転換が可能だったことに驚かされる。

コメントを投稿