この前NHK「ためしてガッテン」で放送してましたが舌について少し書きます。
舌診の本をみるとその代表例としてこのように多くの写真が漢方的に体系づけられて
載せられています。
が、放送の中でもあったように舌を空気に触れさせるだけで10秒後にはその色が変わるように
その道の権威の先生でも舌からだけでは全身的病名をあてることはできないようです。
ただ素人に近い私でも普通に比べてとても赤いとか、とても白いとかはなんとなく判別がつきます。
ひどく赤ければ表面の糸状乳頭という味覚を感じる部分の細胞が何らかの理由で
なくなってしまっているとか、白ければ水分代謝が悪く表面の汚れがとれてない状態であるとか。
あと歯型がついているとか、舌の裏側の静脈が怒張しているとか。
で、ここで口臭と関係してくるのですがその舌の上に残っている汚れ「舌苔」も
適度なものであれば味を感じたのち唾液が出てきてきれいに洗い流してくれます。
以下ほんだ先生のお言葉をお借りしますが、
「舌苔は、1日のあいだでも、付着の状態が刻々と変化してます。
食事直後はうつくしく、その後徐々に、うっすらと付着し、疲れてきた時や、起床時はやや白っぽいです。
風邪等をひいたり、薬を飲んだりしますと、白味はさらにまします。
ところが「自臭症」の患者さんは、これがいけないものだと必要以上に舌苔をとられているので、とてもきれい、
というか赤いです。きれいすぎる舌の持ち主は、逆に口臭を感じるようになります。
舌苔のまったくない、美しすぎるピンク色の舌は、かえって不自然なんです。
ちょうど、熱いフライパンのようなものです。むき出しの舌は、水分を保持できなくなり、乾燥を起こし、舌の熱により揮発が進み、口腔内乾燥はさらに進む結果になるのだと思います。
適度な量の舌苔は、水分の保持と、健全なバクテリアの層を築き、新陳代謝していく若い細胞や味蕾を保護している訳です。ちょうど適度な歯周菌が、歯周の周りにいることによって、歯の周りの溝からの悪性の菌の侵入を防いでいるのに似ています。歯周菌も舌苔も健全に生きて行く為には必要なものなんです。ただ、多すぎることが問題になるわけです。舌苔は、多すぎても、また少なすぎても口臭を引き起こしています」
ということです。
一柳 歯科医院 一柳 幸廣
舌診の本をみるとその代表例としてこのように多くの写真が漢方的に体系づけられて
載せられています。
が、放送の中でもあったように舌を空気に触れさせるだけで10秒後にはその色が変わるように
その道の権威の先生でも舌からだけでは全身的病名をあてることはできないようです。
ただ素人に近い私でも普通に比べてとても赤いとか、とても白いとかはなんとなく判別がつきます。
ひどく赤ければ表面の糸状乳頭という味覚を感じる部分の細胞が何らかの理由で
なくなってしまっているとか、白ければ水分代謝が悪く表面の汚れがとれてない状態であるとか。
あと歯型がついているとか、舌の裏側の静脈が怒張しているとか。
で、ここで口臭と関係してくるのですがその舌の上に残っている汚れ「舌苔」も
適度なものであれば味を感じたのち唾液が出てきてきれいに洗い流してくれます。
以下ほんだ先生のお言葉をお借りしますが、
「舌苔は、1日のあいだでも、付着の状態が刻々と変化してます。
食事直後はうつくしく、その後徐々に、うっすらと付着し、疲れてきた時や、起床時はやや白っぽいです。
風邪等をひいたり、薬を飲んだりしますと、白味はさらにまします。
ところが「自臭症」の患者さんは、これがいけないものだと必要以上に舌苔をとられているので、とてもきれい、
というか赤いです。きれいすぎる舌の持ち主は、逆に口臭を感じるようになります。
舌苔のまったくない、美しすぎるピンク色の舌は、かえって不自然なんです。
ちょうど、熱いフライパンのようなものです。むき出しの舌は、水分を保持できなくなり、乾燥を起こし、舌の熱により揮発が進み、口腔内乾燥はさらに進む結果になるのだと思います。
適度な量の舌苔は、水分の保持と、健全なバクテリアの層を築き、新陳代謝していく若い細胞や味蕾を保護している訳です。ちょうど適度な歯周菌が、歯周の周りにいることによって、歯の周りの溝からの悪性の菌の侵入を防いでいるのに似ています。歯周菌も舌苔も健全に生きて行く為には必要なものなんです。ただ、多すぎることが問題になるわけです。舌苔は、多すぎても、また少なすぎても口臭を引き起こしています」
ということです。
一柳 歯科医院 一柳 幸廣