ら く が き ち ょ う

えほんや なずな店主いちみちゃん が
心にうかぶ よしなしごとを 描き散らす since 2005

ながいながいよる が 明けると 2019年

2018年12月30日 | つれづれ
 このまま、一年終わるわけにはいかない。
 ちょっとぐらい、振り返っておかないと!

 家庭内環境整備をほっぽって、PCに向かいます。(きょう午後から4泊でWifiないところへ行くからね)

 2018年 災害の多い年だった。もう、日本列島は満身創痍のはず。
 だのに、戦後最長の「好景気」なんて小耳に挟んだもんやから、「ほんまですかぁ~」とぼやきます。
 
 本当に、もっともっと、大人はしっかりしないといけないなと感じております。
 「祈る」より「行動」と核廃絶を訴えている方はおっしゃっています。
 なにができるか?
 来年も手探り足探りで、生きていこうと思います。

 さて、絵本の世界でも、今年出版された注目絵本のリストがあれこれ発表になっておりました。
 
 わたしも、今年であった印象に残った作品をここでご紹介。

 『新版 宮澤賢治 愛のうた』(夕書房)
 

 7月と12月に、2回も著者に来ていただき、トーク&ライブ「百年の謎解き」を開催。
 賢治青年が遺した作品を丹念に読むことで、その中に隠れていた「恋」「恋人」「愛」の姿を発見した澤口さん。
 賢治に縁のある方々に丁寧に取材し、恋人の存在を確信しました。
 100年経った今、アメリカ公文書館の資料により、事実が裏付けられることに!
 読後は、宮澤賢治作品の印象がぐるっと変化します。


鳥の一年シリーズ(エディション・エフ)




 美しいだけでなく、生き物の営みが正確に描かれている作品。
 ドイツが舞台なので、日本とは少し違うところもあります。
 生きること、育てること、旅すること。
 真剣に今を生きている生命の姿は、とても尊くみえました。



『おうさまがかえってくる100びょうまえ!』(えほんの杜)


 今年も、児童館や保育園やえほんや なずなで、あれこれあれこれ読みました。
 そのなかで、読んでいて一番「いい感じ」になれたのが、この『おうさまがかえってくる100びょうまえ!』でした。
 ただ、1から100まで数えるだけなんですけどね。
 笑い声や、一緒にカウントしてくれる声が、ページをめくるごとに増えて盛り上がってくるの。
 大勢で読んでも楽しいし、少人数で行きつ戻りつ絵の細かいところを見るのも楽しい。
 心の底からお勧めします。



『花ばぁば』(ころから)



 悪い鬼に村の娘やお姫様がさらわれる……そんな昔話は結構多い。
 いえいえ、それは昔話ではなくて、今現在も続いていることです。

 「支配」するために、人はどこまでも残酷になれる。
 そういうことを、知らないままでいるのは、いけない!と思いました。
 恐ろしいことだし、怖いことだし、いやなことだけれども、知る必要がある。
 知ったうえで、自分の中で消化して、他の人に伝えられるようになりたい。 
 絵本がそういう道具になってくれると感じる絵本でした。

 2019年にはどんな絵本に出会えるでしょうか。

 
 
  
 
 
 


 
 


 
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