今回の記事は『シェーン』(1953年、監督:ジョージ・スティーヴンス)です。
ハリウッド映画史上に名を残す西部劇の不朽の名作。
ラストの少年の叫び声が切なくも心温まる余韻を残します。
第2回午前十時の映画祭上映作品。
■内容紹介 ※午前十時の映画祭ウェブサイトより
流れ者のガンマン・シェーン(A・ラッド)はワイオミングにある高原に辿り着き、そこで開拓移民のスターレット家に一宿一飯の恩義を得る。
その高原では折りしも、開拓移民と牧畜業者のライカーとの間で利害関係の対立が起こっていた。
スターレット家の主・ジョー(ヴァン・ヘフリン)はシェーンの腕を見込み、冬まで家に滞在して働いてくれるよう頼みこむ。
シェーンはそれを請け、ライカー一味に立ち向かっていく。
映画史上、かつてない感動を呼んだ不滅の名作!
暁光の中静かに去っていく男の背に『シェーン!カムバック』あの少年の声が切なく、いつまでもこだまする
■感想
第2回午前十時の映画祭西部劇シリーズ3作目。
西部劇枠とってますね。
ここまで続くと正直ちょっと枠取り過ぎじゃないかと思っちゃいますが、50年代60年代の映画を語る上で西部劇とは欠くことのできないジャンルなのかもしれない。
午十映画祭レビューの西部劇シリーズはもうちょっとだけ続きます。
それでは映画の感想。
西部劇というと殺伐とした男と男の決闘というイメージが僕にはあるのですが、この映画は殺伐とはしていなく、穏やかでほのぼのとした農場暮らしというような牧歌的とも言える雰囲気がある。
西部劇にはこういうテイストのものもあるのですね。
映画の舞台となっているワイオミング州の のどかで美しい山間風景には心癒されるものを感じます。
主題曲『遥かなる山の呼び声』も穏やかな感覚を心に与え、ゆったりとした気分に浸れます。
それにしてもこの曲、本当に有名ですね。きっと誰もが一度は耳にしたことがあるのではと思います。
何だか家に帰りたい気持ちが募ってくる。
記事最後にYouTube動画を貼っておきますので、興味のある方は聴いてみてください。
西部劇の対決と言えば、拳銃と拳銃によるドンパチ勝負が定番なイメージ。
『シェーン』にも拳銃による早撃ち勝負もあるにはありますが、体と体でぶつかり合う殴り合いといった泥臭いアクションシーンの方が多い。
一見すると粗暴なようだけれど何だか熱くドキドキしてしまうような興奮を覚えます。
これってスポーツの対戦を観戦した時に感じる感覚に近いような気がする。
もっぱら対決の舞台となっているのがとある酒場の店の中で、店内で暴れるのって店側にとって大迷惑じゃね…という余計な心配もしてしまう。
主人公のシェーンはとにかくかっこ良かった。
とても大きく穏やかな印象と共に、子供の憧れを壊さない悪者の暴力に屈せず立ち向かっていくだけの激しさを持っている。
映画の語り手である少年ジョーイにとってはまさにヒーローのような憧れの存在として映っただろう。
それは映画を観てる側にとっても同様であり、シェーンの振る舞いにはただひたすらに惹かれてしまいます。
多くの人が賞賛されているラストシーンも本当に素敵でした。
(映画のシーンとしては超有名なシーンとのことですが僕は全く知らなかった。一応は映画感想ブログを書いている身にとっては恥ずかしいかぎり…)
ジョーイが『シェーン!カムバック』と叫び続ける中、シェーンは振り返らずに遠のいていく。
西部劇としては実にオーソドックスなシーンなのだけれどやっぱり痺れるような男のカッコよさを感じます。
最後の最後で『シェーン!さよなら』と心からの感謝の気持ちを込めた別れの言葉を叫ぶ少年の声が切ない余韻を残すと共にとても温かい気持ちにもさせてくれます。
素敵なラストシーンだった。
↓Shane (USA 1953) - Opening Credits
↓貼り残しIMG
⇒img1(シェーンとスターレット夫妻)
(★は最高で5つです。★:1pt, ☆:0.5pt)
■Link
+⇒公式HP(Japanese)※午前十時の映画祭特設ページです。
+⇒シェーン - goo 映画
+⇒第2回午前十時の映画祭レビュー記事一覧
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ハリウッド映画史上に名を残す西部劇の不朽の名作。
ラストの少年の叫び声が切なくも心温まる余韻を残します。
第2回午前十時の映画祭上映作品。
■内容紹介 ※午前十時の映画祭ウェブサイトより
流れ者のガンマン・シェーン(A・ラッド)はワイオミングにある高原に辿り着き、そこで開拓移民のスターレット家に一宿一飯の恩義を得る。
その高原では折りしも、開拓移民と牧畜業者のライカーとの間で利害関係の対立が起こっていた。
スターレット家の主・ジョー(ヴァン・ヘフリン)はシェーンの腕を見込み、冬まで家に滞在して働いてくれるよう頼みこむ。
シェーンはそれを請け、ライカー一味に立ち向かっていく。
映画史上、かつてない感動を呼んだ不滅の名作!
暁光の中静かに去っていく男の背に『シェーン!カムバック』あの少年の声が切なく、いつまでもこだまする
■感想
第2回午前十時の映画祭西部劇シリーズ3作目。
西部劇枠とってますね。
ここまで続くと正直ちょっと枠取り過ぎじゃないかと思っちゃいますが、50年代60年代の映画を語る上で西部劇とは欠くことのできないジャンルなのかもしれない。
午十映画祭レビューの西部劇シリーズはもうちょっとだけ続きます。
それでは映画の感想。
西部劇というと殺伐とした男と男の決闘というイメージが僕にはあるのですが、この映画は殺伐とはしていなく、穏やかでほのぼのとした農場暮らしというような牧歌的とも言える雰囲気がある。
西部劇にはこういうテイストのものもあるのですね。
映画の舞台となっているワイオミング州の のどかで美しい山間風景には心癒されるものを感じます。
主題曲『遥かなる山の呼び声』も穏やかな感覚を心に与え、ゆったりとした気分に浸れます。
それにしてもこの曲、本当に有名ですね。きっと誰もが一度は耳にしたことがあるのではと思います。
何だか家に帰りたい気持ちが募ってくる。
記事最後にYouTube動画を貼っておきますので、興味のある方は聴いてみてください。
西部劇の対決と言えば、拳銃と拳銃によるドンパチ勝負が定番なイメージ。
『シェーン』にも拳銃による早撃ち勝負もあるにはありますが、体と体でぶつかり合う殴り合いといった泥臭いアクションシーンの方が多い。
一見すると粗暴なようだけれど何だか熱くドキドキしてしまうような興奮を覚えます。
これってスポーツの対戦を観戦した時に感じる感覚に近いような気がする。
もっぱら対決の舞台となっているのがとある酒場の店の中で、店内で暴れるのって店側にとって大迷惑じゃね…という余計な心配もしてしまう。
主人公のシェーンはとにかくかっこ良かった。
とても大きく穏やかな印象と共に、子供の憧れを壊さない悪者の暴力に屈せず立ち向かっていくだけの激しさを持っている。
映画の語り手である少年ジョーイにとってはまさにヒーローのような憧れの存在として映っただろう。
それは映画を観てる側にとっても同様であり、シェーンの振る舞いにはただひたすらに惹かれてしまいます。
多くの人が賞賛されているラストシーンも本当に素敵でした。
(映画のシーンとしては超有名なシーンとのことですが僕は全く知らなかった。一応は映画感想ブログを書いている身にとっては恥ずかしいかぎり…)
ジョーイが『シェーン!カムバック』と叫び続ける中、シェーンは振り返らずに遠のいていく。
西部劇としては実にオーソドックスなシーンなのだけれどやっぱり痺れるような男のカッコよさを感じます。
最後の最後で『シェーン!さよなら』と心からの感謝の気持ちを込めた別れの言葉を叫ぶ少年の声が切ない余韻を残すと共にとても温かい気持ちにもさせてくれます。
素敵なラストシーンだった。
↓Shane (USA 1953) - Opening Credits
↓貼り残しIMG
⇒img1(シェーンとスターレット夫妻)
映画データ | |
---|---|
題名 | シェーン |
製作年/製作国 | 1953年/アメリカ |
ジャンル | 西部劇 |
監督 | ジョージ・スティーヴンス |
出演者 | アラン・ラッド ヴァン・ヘフリン ジーン・アーサー ブランドン・デ・ワイルド ウォルター・ジャック・パランス エミール・メイヤー ベン・ジョンソン エリシャ・クック・Jr エドガー・ブキャナン、他 |
メモ・特記 | 第2回午前十時の映画祭上映作品 原作:ジャック・シェーファー アカデミー賞:撮影賞受賞 |
おすすめ度 | ★★★★ |
■Link
+⇒公式HP(Japanese)※午前十時の映画祭特設ページです。
+⇒シェーン - goo 映画
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それから西部劇をよく観るようになって、さらに西部劇の世界が広がりました。「テキサスの五人の仲間」なんておススメです!
シェーンは本当に格好いいですよね。ダーティーハリーとはまた違って、優しく穏やかな中に力強さがあって。
余韻を残すラストも最高です!
僕も西部劇というジャンルはほとんど観ることはなかったのですが、午前十時の映画祭でいくつか観ることができたので良い機会だったなと思ってます。
「テキサスの五人の仲間」か。メモしておこう。
シェーンはかっこ良かったです。完全無欠というわけでは決してないのだけれど、穏やかさと力強さを持っていて魅力的でした。