![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7a/72/65799e892f509e186eb51ba77ca4e029.jpg)
今回の記事は『ソーシャル・ネットワーク』(2010年、監督:デヴィッド・フィンチャー)です。
誕生からわずか数年で世界最大のSNSとなった“facebook”をめぐる創設秘話を描いた青春群像劇。
主演はジェシー・アイゼンバーグ、共演にアンドリュー・ガーフィールド。
もの凄く考えさせられる映画だった。
億万長者、成功者が幸せなのだとも限らない。
■内容紹介 ※goo映画より
マーク・ザッカーバーグは、友人のエドゥアルドにサーバ費用などを提供してもらい、ハーバードの学生だけが使える“ザ・フェイスブック”を作る。
ザ・フェイスブックはすぐに多くの会員を獲得し、ハーバード大生以外にも人気を広げていた。
しかしマークは、「アイデアを盗用された」と訴えられる。
そして、サイトが大きくなり、マークが“ナップスター”の創始者に心酔するようになると、親友のエドゥアルドもマークから離れて行く…。
彼は天才
裏切り者
危ない奴
億万長者
![ソーシャル・ネットワーク](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/67/8c/97589bfa161494f541c8fa906ff17b2d.jpg?random=8e390781a95b22fe568646cbda11c023)
![ソーシャル・ネットワーク](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/67/40/79f2e33df4077593172129e4385af7e2.jpg?random=72bba7fab499f9f61100ea1b34dede56)
■感想
ベン・メズリックのベストセラー・ノンフィクションを基にした映画で、アカデミー賞の候補にも挙がった評価の高い映画です。
本作の題材となっている“facebook”、日本だと“mixi”、それに“Twitter”などSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)が世界的に広まっている今、時代にマッチした映画だと言えるでしょう。
ちなみにノンフィックションが映画の基となっていますが、映画の主人公のモデルとなっているザッカーバーグ本人はTV番組で「着ていた服以外はすべてデタラメ」とコメントしたそうです。
ま、実話が基だろうと映画は大抵の場合は演出のため虚実入り混じるものですから。
しかし、だからと言ってテンションを下げる必要はなく、映画が描くメッセージを受けて自分が何を感じ取ったのかを大切にしてもらいたい。
さて映画『ソーシャル・ネットワーク』の感想ですが、評価の高い映画というだけのことはあり、かなり秀逸な映画だったと思います。
映画はかなり客観性の高い視点で描かれていて、「こういうことだ」というような強い主張や演出はない。
描写はとにかく静かで淡々としています。
人物の内面の表現はあまりせず、facebook創設を巡る人間模様のドラマを丁寧に追っていっている。
それ故、主人公マークの心情は想像する以外にない。
何を思うかは観客に委ねられていたように思います。
マークとエドゥアルドの二人の友情が確執へと変わる物語を淡々と描きながらも、成功の裏の孤独をほのかに感じさせる脚本・演出の絶妙さはもの凄く上手い。
字幕量がとにかく多い映画で、見終わった後、小説1冊読み終わったぐらいのボリュームがあります。
(実際にセリフの殆どを早口にすることで相当量のセリフが詰め込まれているそうです)
なので字幕で観た場合、字幕映画を見慣れていない人はけっこう疲れるかもしれない。
facebookの創設者が大学の学生たちだったということは知らなかったので驚きました。
また日本でもタワーレコードと連携し一時期話題となったナップスターの設立者(ショーン・パーカー)がfacebookに絡んでいたのも全然知らなかったので驚きました。
名前は知っていたけれど、その背景は全く知らなかった。少し勉強にもなった。
facebookの成功とは裏腹に少しずつ壊れていく友情の物語は悲しかった。
マークはかなり嫌な奴に感じましたが、同時にもの凄く孤独な陰というものを強烈に感じてしまう。
人にとっての幸せとは何か? そんなことを考えさせられてしまう映画だった。
億万長者になろうと、5億人の友達を得ようとも、1人の親友を失う方が悲しく、好きな人に振り向いてもらえないことの方が辛いのかもしれない。
↓ネタバレかな? 反転します。
(ラスト、億万長者になった彼でさえ彼女に友達申請をし、それを何度も更新して確認している姿にマークが抱える孤独を感じました。)
貼り残し
⇒img1(マークとエドゥアルド)
(★は最高で5つです。★:1pt, ☆:0.5pt)
■Link
+⇒公式HP(Japanese)
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誕生からわずか数年で世界最大のSNSとなった“facebook”をめぐる創設秘話を描いた青春群像劇。
主演はジェシー・アイゼンバーグ、共演にアンドリュー・ガーフィールド。
もの凄く考えさせられる映画だった。
億万長者、成功者が幸せなのだとも限らない。
■内容紹介 ※goo映画より
マーク・ザッカーバーグは、友人のエドゥアルドにサーバ費用などを提供してもらい、ハーバードの学生だけが使える“ザ・フェイスブック”を作る。
ザ・フェイスブックはすぐに多くの会員を獲得し、ハーバード大生以外にも人気を広げていた。
しかしマークは、「アイデアを盗用された」と訴えられる。
そして、サイトが大きくなり、マークが“ナップスター”の創始者に心酔するようになると、親友のエドゥアルドもマークから離れて行く…。
彼は天才
裏切り者
危ない奴
億万長者
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■感想
ベン・メズリックのベストセラー・ノンフィクションを基にした映画で、アカデミー賞の候補にも挙がった評価の高い映画です。
本作の題材となっている“facebook”、日本だと“mixi”、それに“Twitter”などSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)が世界的に広まっている今、時代にマッチした映画だと言えるでしょう。
ちなみにノンフィックションが映画の基となっていますが、映画の主人公のモデルとなっているザッカーバーグ本人はTV番組で「着ていた服以外はすべてデタラメ」とコメントしたそうです。
ま、実話が基だろうと映画は大抵の場合は演出のため虚実入り混じるものですから。
しかし、だからと言ってテンションを下げる必要はなく、映画が描くメッセージを受けて自分が何を感じ取ったのかを大切にしてもらいたい。
さて映画『ソーシャル・ネットワーク』の感想ですが、評価の高い映画というだけのことはあり、かなり秀逸な映画だったと思います。
映画はかなり客観性の高い視点で描かれていて、「こういうことだ」というような強い主張や演出はない。
描写はとにかく静かで淡々としています。
人物の内面の表現はあまりせず、facebook創設を巡る人間模様のドラマを丁寧に追っていっている。
それ故、主人公マークの心情は想像する以外にない。
何を思うかは観客に委ねられていたように思います。
マークとエドゥアルドの二人の友情が確執へと変わる物語を淡々と描きながらも、成功の裏の孤独をほのかに感じさせる脚本・演出の絶妙さはもの凄く上手い。
字幕量がとにかく多い映画で、見終わった後、小説1冊読み終わったぐらいのボリュームがあります。
(実際にセリフの殆どを早口にすることで相当量のセリフが詰め込まれているそうです)
なので字幕で観た場合、字幕映画を見慣れていない人はけっこう疲れるかもしれない。
facebookの創設者が大学の学生たちだったということは知らなかったので驚きました。
また日本でもタワーレコードと連携し一時期話題となったナップスターの設立者(ショーン・パーカー)がfacebookに絡んでいたのも全然知らなかったので驚きました。
名前は知っていたけれど、その背景は全く知らなかった。少し勉強にもなった。
facebookの成功とは裏腹に少しずつ壊れていく友情の物語は悲しかった。
マークはかなり嫌な奴に感じましたが、同時にもの凄く孤独な陰というものを強烈に感じてしまう。
人にとっての幸せとは何か? そんなことを考えさせられてしまう映画だった。
億万長者になろうと、5億人の友達を得ようとも、1人の親友を失う方が悲しく、好きな人に振り向いてもらえないことの方が辛いのかもしれない。
↓ネタバレかな? 反転します。
(ラスト、億万長者になった彼でさえ彼女に友達申請をし、それを何度も更新して確認している姿にマークが抱える孤独を感じました。)
貼り残し
⇒img1(マークとエドゥアルド)
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題名 | ソーシャル・ネットワーク |
製作年/製作国 | 2010年/アメリカ |
ジャンル | ドラマ/青春/伝記 |
監督 | デヴィッド・フィンチャー |
出演者 | ジェシー・アイゼンバーグ アンドリュー・ガーフィールド ジャスティン・ティンバーレイク アーミー・ハマー マックス・ミンゲラ ブレンダ・ソング ルーニー・マーラ ジョセフ・マッゼロ ジョン・ゲッツ ラシダ・ジョーンズ バリー・リヴィングストン ダグラス・アーバンスキー アーロン・ソーキン ウォレス・ランガム スコット・ローレンス、他 |
メモ・特記 | ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
おすすめ度 | ★★★★ |
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ストーリー自体も、分かりやすく上手に描かれていたように思います。
それぞれの俳優たちの演技も、上手でした。
ザッカーバーグのTVでの発言は、本当か嘘か、その辺も、映画を見た後だと後者に感じてしまいますね。
(本人には悪いですが・・・)
今年のアカデミー作品賞は「英国王のスピーチ」でしたが、この作品がとってもおかしくなかった秀作だったと思います。
ザッカーバーグの発言の真偽は本人にしか分からないけれど、物語的な演出は多分にあったんじゃないかと思います。