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20世紀少年<第2章> 最後の希望(映画)

2009-02-15 23:49:51 | 映画
(C)1999,2006 浦沢直樹 スタジオナッツ/小学館
(C)2009 映画「20世紀少年」製作委員会

今回の記事は『20世紀少年 第2章 最後の希望』(2008年、監督:堤幸彦)です。
浦沢直樹の人気漫画の実写映画化、3部作の第2作です。
カンナと小泉が劇似ですね。相変わらずのキャストの豪華さがすごい。

■内容紹介 ※goo映画より
西暦2015年。
2000年に起こった「血の大晦日」は、ケンヂたちが行ったものとされ、それを阻止した“ともだち”は世界の救世主として崇められていた。
ケンヂの姪、カンナは高校生に成長し、学校で習う「血の大晦日」に憤りを感じていた。
そんなカンナは学校で問題児扱いされ、「ともだちランド」に送られることに。
それは、社会のルールからはみ出した人間を洗脳する施設だった。

さあ、みんな
“つづき”を始めよう──。


20世紀少年第2章

20世紀少年第2章


■感想
20世紀少年第2章を観てきました。
テレビで第1章のダイジェスト的なものを放送したり、劇場でも復習編として第1章を再上映してたりと、アピールはかなりされている印象。
かなり話題にはなっているに違いないです。
(公開2週目に観に行ったのですが、あまり混んでいなかったのが若干心配)

キャストの豪華さには第1章の時と同様に驚かされます。
テレビでよくよく見る人がホントにたくさん出ています。
ほんのチョイ役にいたるまで豪華です。
しかも豪華なだけじゃなく、演じている役も原作とけっこう似ている。

中でも第2章の主役、遠藤カンナと小泉響子が原作に劇似です。
もう劇的に似ている。すごいな、これ。
小泉のびっくりしている顔なんて原作のまんまです。
似てるなー。ホント。

何かの番組で知ったのですが、映画20世紀少年は、シーンの構図やさらにはエキストラに至るまでを原作に似せているそうです。
監督のこだわり方が尋常じゃない!
ただ、オッチョのあのシーンで画にストップをかけたのはどうだろうか?
確かに原作ファンはあの構図で「おお!」と思うかもしれないけど、テンポが悪くなってる気がする。
せっかく良いシーンなのだから、テンポよく繋げてほしかったな。

物語の展開は原作より分かりやすくなっていて良いかもしれない。
あっさり感が強いですけど。
映画はどうやら、第1章はケンヂ主役の血の大晦日までの20世紀の話を、
第2章はカンナ主役で21世紀の話を、
第3章はともだち暦後の話をメインに分かりやすくまとめてくれているようです。
原作は面白かったけど、毎回毎回読み返しが必須だったからな。話が飛んでて…。

24冊(20世紀少年22巻+21世紀少年2巻)にも及ぶ話を3部作にまとめているので、しょうがないと言えばしょうがないのですが、やっぱり原作のエピソードカットが出てきましたね。
第1章はそれほどカットされた感は無かったのですが、第2章はそれがかなり目立った。
だから原作ファンは物足りない感を感じるかもしれません。
僕もその口です。

カンナのカジノでのエピソード、まるまるカットなんだ。
カンナの芯の強い性格が良く分かるエピソードなのにいいのかな、これ?
小泉がロックバンドの追っかけをしているというエピソードもカット。
彼女が追っかけていたギターが原作においては重要なエピソードに繋がっているのに、いいのかな、これも?
また、サダキヨのエピソードが大幅に削られているのは可哀想で仕方ないです。
あれでは原作を知らない人はただの気持ちの悪い人ぐらいにしか感じていなさそう。
彼の少年時代の顔の公開はないのかな?
小泉が見たお面の下の顔が彼の素顔だと思われたりしたらあまりに気の毒だよ。
サダキヨの少年時代の顔は素直そうで可愛い感じの顔なんですよ。

そしてです!
かなりびっくりすることがこの第2章には仕組まれています。
"ともだち"が撃たれるシーンのエピソードが原作と全然違う!!
これはまさかの映画では"ともだち"の正体変えますよ。フラグか!?
おそらく、一番しっくりくるであろうあの人に変えてそうな予感がビシビシする。

最終章は物語の謎が明らかになる佳境です。
原作を思い返すと、この辺りの話は相当にカオスだった印象が強い。
果たしてどうなる?
何はともあれ、ここまで見たらもう全部見なければおさまらない。
期待を込めて、最後の最終章を待っていましょう。

映画データ
題名20世紀少年 第2章 最後の希望
製作年/製作国2008年/日本
ジャンルサスペンス/ドラマ
監督堤幸彦
出演者平愛梨
豊川悦司
常盤貴子
香川照之
藤木直人
宇梶剛士
石塚英彦
小日向文世
木南晴夏
森山未來
古田新太
小池栄子
ARATA
ユースケ・サンタマリア
石橋蓮司
中村嘉葎雄
黒木瞳
唐沢寿明、他
メモ・特記3部作の第2章
第1章は『20世紀少年 第1章 終わりの始まり

原作:浦沢直樹
おすすめ度★★★★
(★は最高で5つです。★:1pt, ☆:0.5pt)

■Link
+⇒公式HP(Japanese)
+⇒20世紀少年-第2章-最後の希望 - goo 映画

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7 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
いいなぁ~ (Matthew)
2009-02-16 06:13:17
ichi-kaさん、こんにちは。
もう観に行かれたんですね。いいなぁ~。
私は未だ、観に行けず・・・
観たら、またTB送らせてもらいます。
返信する
マジすか! (萩 ますび)
2009-02-17 00:26:57
えー!!
ともだちの襲撃シーン
原作と違うんだ・・・
じゃあやっぱり
もしかして
そんでもって
映画版は
原作と違うともだちの正体?
(あ、これ自分のブログへの
 コメントでも書いてます
 しつこくてすいません)
あーじゃあ
あの人がー・・・って
謎が深まる
※TB送らせて頂きます
返信する
コメントありがとうございます。 (ichi-ka)
2009-02-22 18:51:40
リコメが遅れてごめんなさい。何か毎回毎回でホントにごめんなさい。

>Matthewさんへ
僕としてはかなり早く観に行った方ですね。前作は公開後、だいぶ経ってから観に行ったように思う。
TBお待ちしてますね。

>ますびさんへ
第2章は原作と変えてきたところがだいぶあります。
ともだち襲撃のところもそうですが、サダキヨのところのはしょられ方はすさまじい。浦沢漫画はこの温かい感じが好きだったんだけどなー。
原作と違うともだち説は予感なだけですが、大いにありそうでもあります。
返信する
観てきました (Matthew)
2009-02-23 12:16:55
ichi-kaさん、こんにちは。
やっと観てきたので、TB送らせていただきました。

原作を読んでいないので、分からないのですが、今作は、内容の展開が早く、いろんなことが詰め込まれていて、ついて行くのに必死でした。
返信する
Matthewさんへ (ichi-ka)
2009-02-27 00:57:35
コメント&TBありがとうございます。
第2章は確かに原作のかなりのボリュームの話が詰め込まれていて観ていて大変だったかも。
返信する
遅まきながら、やっと観れました。 (ぼの)
2010-02-08 01:16:45
こんばんわ。

漸く観れました。
今回も良かったですね。
特に小泉響子のキャラがツボにはまりました(笑)。
いよいよ第3章ですね。
ネットレンタルは中々借りられないので、苦労します(苦笑)。
今度届くのはいつになるやら・・
返信する
ぼのさん (ichi-ka)
2010-02-11 15:20:59
コメントありがとうございます。
小泉は一番原作に似ていたんじゃないかと思います。
第1章ではあれほど原作に忠実だったのに、第2章では大きく変えてきていたのも驚きでした。
ネットレンタルって利用したことないのですが便利そうですよね。
レンタル屋さんだと話題作じゃないと隅に追いやられていてなかなか探すのが大変。
海外ドラマを一気借りしてみたいところです。
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