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ゲッベルスの贈り物 / 藤岡真

2006-03-21 17:02:59 | 読書
久々の更新です。
今回の記事は『ゲッベルスの贈り物』
作者は藤岡真さん。全く知らない人でした。

内容紹介
爆発的な人気を誇る謎のアイドル、ドミノ。
テレビ局に送られてくるビデオテープの映像だけが彼女を見る唯一の手段で
実際にドミノに会った人は誰もいない。
CM制作会社のプロデューサー・藤岡真は社長命令により、ドミノを捜し出すこととなる。
しかし、ドミノを追う藤岡を待っていたものは*****の***に関する恐るべき真相であった。

感想
この小説はドミノを捜す"おれ"(=藤岡)と、謎の人物「わたし」の2人の視点で描かれています。
少しずつ判明してくる「わたし」と、ドミノの秘密。
これが分かってからは
どういうことだ? これからどうなる?
と気になる内容に物語に引き込まれます。
…が、最終的にとんでもないことに。
かなり予想外の結末と意外な登場人物たちでした。
そんなのナシだって…。

作中の主人公と作者の名前が同じことが少し気になったんですが
あとがきやら解説やら読んでみると
この2人、立場的にすごく似てる。
この作品のキーともなる設定の1つ
(ドミノの秘密その1とでも言っておきます)が
作者自身の体験をもとにしたものであるらしく
へぇ~と思った。
作中に自分の名前をここまで大々的に、しかも取り巻く環境も似せて出すなんて
何だかめずらしい。

要反転↓
ちなみに内容紹介で伏字にした*にはそれぞれ
「ゲッベルス」と「贈り物」が入ります。
タイトルにもなってるし、裏表紙にも似たようなこと書いてあるしで
別に伏せる必要ないかもしれない、そんな伏字でした。


この本は映画館近くの某大型書店の目立つ位置にズラッと並べられていて
思わず買ってしまった本です。確か『puzzle』と一緒に。
本屋に行くと自分の知らない作家の本と出会えるのが楽しいところ。


『ゲッベルスの贈り物』 / 藤岡真
創元推理文庫 (東京創元社) 
ジャンル:小説 (ミステリ/サスペンス/型破り)
おすすめ度:★★★
は最大で5つです)


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