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第5回ベスト本賞(2010~2011年)

2012-07-08 20:15:00 | 読書
ベスト本賞の発表です。
1年間に読んだ本の中から面白かった本を決める趣旨の特別記事だったのですが、そうはならず、2年間分たまってます。
それでも対象本数は少ないので大したランキングにはなってません。
多読の人には憧れます。

いつもならベスト5なのですが、2年分なのでベスト10にしてます。
それでは発表。2010年、2011年のベスト本賞。

2010~2011年の小説ベスト10
1位 愚者のエンドロール/米澤穂信
2位 THE QUIZ/椙本孝思
3位 桜宵/北森鴻
4位 クドリャフカの順番/米澤穂信
5位 秘密/東野圭吾

6位 つきのふね/森絵都
7位 わくらば日記/朱川湊人
8位 冥府神の産声/北森鴻
9位 時間島/椙本孝思
10位 隣の家の少女/ジャック・ケッチャム

2010~2011年の漫画大賞
火の鳥/手塚治虫

・ひとこと感想と記事リンク
第1位:⇒『愚者のエンドロール』(米澤穂信、角川文庫)
アニメ化もされ好調な古典部シリーズの第2作。
あるひとつのミステリーの真相に生徒たちが各々推理を披露していく展開は面白かった。
あまり長くはない小説ですが、かなりいろいろな面白さがつめられた内容はお得感が高い。

第2位:⇒『THE QUIZ』(椙本孝思、アルファポリス文庫)
エンタメ小説として抜群の面白さを誇った小説。読み始めたらホントに止まらなくなる、ノンストップミステリー。
結末のちょっと切ない終わり方も良かった。

第3位:⇒『桜宵』(北森鴻、講談社文庫)
香菜里屋シリーズ第2作。ちょっとほろ苦い大人のミステリーです。
出てくる料理がとてもおいしそうなのは、北森さんだからこそ成せる技。

第4位:⇒『クドリャフカの順番』(米澤穂信、角川文庫)
古典部シリーズ第3作。文化祭の楽しさがそのまま詰め込まれた日常ミステリー。
古典部の面々が楽しすぎるので、もう推理パートの細かいツッコミはいいのかもしれない。

第5位:⇒『秘密』(東野圭吾、文春文庫)
ベストセラー作家・東野圭吾さんの初期の代表作。タイトルに込められている「秘密」の意味に衝撃を受けます。
結末の苦さ加減もケタ違いに高い。

第6位:⇒『つきのふね』(森絵都、角川文庫)
児童文学だからといって決してなめるべからず。中学生というあれこれ悩みも多い繊細な年頃の感情の揺れを見事に描いています。
女流作家さんだからこその優しい作風も良かった。

第7位:⇒『わくらば日記』(朱川湊人、角川文庫)
わくらばシリーズ第1作。古き良き時代の物語は誰が読んでも懐かしく感じるはず。
妹視点の姉さまの魅力がたっぷりつめられた内容は、少し寂しくも優しい気持ちになります。
小説に添えられているイラストも良い。

第8位:⇒『冥府神の産声』(北森鴻、光文社文庫)
重厚感漂う本格医療ミステリー。どこか神秘的な読み口が何ともいえない余韻を残す。
二人称の死を冷静に受け止めることはできない。作中のこの言葉は今もなお忘れがたい。

第9位:⇒『時間島』(椙本孝思、アルファポリス文庫)
先読み不可能な衝撃の無人島ミステリー。椙本作品にしてはホラーグロ描写は控えめなのである意味万人受けするかもしれない。結末はかなりダークです。

第10位:⇒『隣の家の少女』(扶桑社、ジャック・ケッチャム)
描かれている内容は本気でやばい。読む際は自己責任でお願いします。
スタンド・バイ・ミーを思わせるノスタル感は僕は好きだ。

漫画大賞:⇒『火の鳥』(手塚治虫、角川文庫)
対象作品が1作なので大賞選考もなにもあったもんじゃない。
けど火の鳥が誰もが認める歴史的名作なのは間違いない。

ベスト本賞はホントに僕個人の好みしか出ていない。ベスト10に3人もの作家さんが2作でランクインとか偏りすぎてる。
ジャンルはある程度ミステリーでそろってはいるけど、年代はバラバラなのでランキングとしてはかなり無理ある感は否めません。なのでこの形式のランキング発表は今回で最後かも。

漫画は火の鳥以外にも読んじゃいるんですが、シリーズで完結まで読みきってなかったり、2年前近く前の記憶を思い出すことは困難だったりと障害も多く、個人的に思い入れの強い火の鳥以外はレビュー書くのは断念しました。(ちょっとずるい)
やっぱり感想はあまり溜め込まず、すぐに書いた方が良いですよ。宿題を溜め込むのは良くない。

今回の記事でいちおう2011年までのレビューはひと区切り。そして気づいた時には2012年の夏だ。ちょっとどうしようもないな…。

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