3月新設住宅着工戸数は前年比‐2.4%=国土交通省

2011-02-20 09:58:58 | 日記

 [東京 30日 ロイター] 国土交通省が30日発表した3月の新設住宅着工戸数は、前年比2.4%減の6万5008戸となり16カ月連続で減少した。季節調整済み年率換算は85万4000戸だった。 ロイターの事前調査では、住宅着工戸数の予測中央値は前年比5.6%減、年率換算の予想中央値は82万6000戸だった。 同時に発表した2009年度の新設住宅着工戸数は77万5277戸となり、1964年度(76万4619戸)以来の80万戸割れとなった。前年比は25.4%減で2年ぶりの減少。内訳をみると戸数、前年比ともに過去最大の落ち込みとなった分譲マンションが足を引っ張る形となった。 3月の住宅着工は、持家と分譲一戸建住宅が前年比で増加したが、貸家と分譲マンションが減少。分譲マンションは前年比4.3%減で15カ月連続マイナスとなったものの、下落率は1けた台に大幅に縮小した。 大手50社の建設工事受注額は前年比42.3%増と2カ月ぶりに増加。公共事業は減少したが、民間工事は不動産業やサービス業の増加を背景に大幅増となった。 住宅着工に1カ月程度先行すると言われる建築確認交付件数は前年比9.0%増となり5カ月連続のプラスだった。 国土交通省では、このところ持ち直しの動きがみられる住宅着工について、雇用所得環境が依然として厳しいこともあり「予断を許さない状況」と説明。前年同月の落ち込みが大きい部分もあり、比較する際には一定の注意が必要だとみている。 (ロイター日本語ニュース 寺脇 麻理記者)【関連記事】? ドル下落、弱い住宅指標や利食い売りで=NY市場 ? 9月新設住宅着工戸数は37%減、当面は厳しい状況 ? 8月新設住宅着工戸数、過去3番目の低水準=国交省 ? 鹿島、大成、マンション?住宅も冬景色 ? 7月新設住宅着工は‐32.1%、建設工事受注額は最大の下げ幅